2016年7月25日放送

提供: 先週の結果分析
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2016/7/23(土)・7/24(日)開催

2回福島7日目・8日目

福島芝 土:+0.3 日:+0.4 Bコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がプラス0秒3、日曜がプラス0秒4だった。まずはさかのぼって8日間の馬場差を振り返っておくと、開幕週こそ速い時計の出るコンディションだったが、3日目は雨の影響で時計が掛かった。そして4日目以降は水準前後か、やや時計の掛かるレベルのコンディションだった。
 金曜日の早朝に雨が降ったが、芝に関してはほとんど影響はなかった。1週前より時計が掛かるようになっていたのは、レースによって芝が傷んだ事による自然な変化で、先週の中でも土曜と日曜で数値が異なるのも自然な変化。力の要る馬場で、日曜はコンデュイット産駒が5連対。サンデーサイレンス系を見ると、ダイワメジャー・ステイゴールド・ネオユニヴァースの系統が好走していて、所謂切れ味タイプは苦戦していた。内側が傷んでいて、先行馬が最初から内を空けて走っていた。直線で内を通った馬が全滅というほどではなく、差し馬天国とまでは行かない、そういう状態だったが、直線で伸びたのは真ん中より外。福島にしては、差し馬が勝つレースが多かった。

福島ダ 土:±0 日:+0.2

 先週の馬場差1700m対象の数値は土曜がプラスマイナスゼロ、日曜はプラス0秒2だった。さかのぼって8日間の馬場差を振り返っておくと、雨の影響を受けた日もあるものの、脚抜きの良いコンディションとまでは行かず、水準かそれに近いレベルで推移していた。
 金曜の早朝に雨が降って金曜の正午には稍重だった。その後は雨が降らず、良馬場となり、日曜の方が土曜より乾いていたので、土日で馬場差が異なっていた。1700mでは、差し・マクリの馬が好走する事が多く、特に古馬の1700mでは差し馬の好走が多かった。ただし、その理由は馬場状態ではなくて、速い流れでラスト200mが13秒以上掛かっていたため。

番組注目馬

  • 土曜福島12R 5着 プリンセスロック

勝ち馬の内次走上位候補

  • 土曜福島12R 1着 タイセイラルーナ
  • 日曜福島08R 1着 ファンシーリシェス


3回中京7日目・8日目

中京芝 土:-1.7 日:-1.7 Bコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス1秒7だった。さかのぼって8日間の馬場差を振り返っておく。開幕週は土日ともマイナス2秒6の馬場差で高速馬場だった。2週目特に3日目は雨の影響で時計が掛かったが、後半2週はマイナス1秒台だった。
 先週は全く雨が降っていなくて、馬場差は1週前とほぼ同じだった。馬場差マイナス1秒7と言うと高速馬場のように感じるが、芝2000mの基準タイムを比較すると実は福島よりそもそも1秒以上遅い。なので、これでは中京にしては速い時計が出るという程度で、このぐらいの馬場ならパワータイプが優先になる。ダイワメジャー産駒が3勝しているのが目立った。土曜1Rは先行2頭が内を通って2着・3着。その2頭の外に出した馬が勝った。しかし4Rではもう逃げた馬が直線で内側を避けるようになって、日曜は完全な外差し馬場。つまり6日目と同じようになっていた。

中京ダ 土:-0.7 日:-0.7

 先週の馬場差1800m対象の数値は土日ともにマイナス0秒7だった。さかのぼって8日間の馬場差を振り返っておくと、全てマイナスの馬場差で中でも2週目は雨の影響で脚抜きの良いコンディションだった。他の週はマイナス1秒に近いレベルで推移していた。
 この開催のダートは良馬場ならマイナス0秒7から0秒9の馬場差が多く、先週はこの開催の標準的な馬場だったと言える。その先週は土曜日は差し馬の好走が多くて、日曜日は先行馬の好走が多いが、原因は2つある。まず日曜の方がレベルの高いレースが多かった事、そして土曜日は1200mがなかった事。レベルの高いダートのレースというのは先行決着になりやすいですし、中京のダートの中では1200mが抜けて先行馬の好走が多い。1400mでは差しが決まりやすくなるが、日曜の1400mはどちらも先行決着。ただし、この2つはAランクとBランクだった。

番組注目馬

  • 日曜中京08R 2着 ラインシュナイダー

※もし次走1700mに出てきたら割引となる。

勝ち馬の内次走上位候補

  • 日曜中京08R 1着 カフジオリオン

※ただし、枠など条件付きではある。


2回函館5日目・6日目

函館芝 土:-1.6 日:-1.6 Bコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス1秒6だった。さかのぼって6日間の芝の馬場差を振り返っておくと、全てマイナス1秒台でしかも、マイナス1秒9からマイナス1秒6の間で推移しており、大きな動きはなく速い時計の出るコンディションだった。
 先週は完全な良馬場だったが、Bコース使用2週目で1週前よりは少しだけ時計が掛かるようになった。今年は良馬場ならマイナス1秒5以上の馬場差ばかりだった。時計の掛かる函館芝というイメージはあまり持たない方が、もう良いのかもしれないが、今年もハービンジャー産駒が大活躍だった。時計の出方がどうであれ、洋芝らしいという、そういうところは健在だった。

函館ダ 土:-0.5 日:-0.4

 先週の馬場差1700m対象の数値は土曜がマイナス0秒5、日曜がマイナス0秒4だった。さかのぼって6日間の馬場差を振り返っておくと、1・2週目はマイナス1秒0かそれに近いレベルだったが、先週は水準方向に動き、今年の函館ダートでは時計の掛かるコンディションだった。
 先週はかなり乾燥した良馬場で、なおかつ土曜より日曜の方が含水率は低かった。っと言っても馬場差はマイナスだが、日曜は今年の函館で最も時計の掛かる状態になっていた。なお、上位馬の脚質だが、4コーナー2番手以内の馬が2着以内に入らなかったのは、土日合わせて2回だけ。いつもの函館ダートらしかった。

番組注目馬

  • 日曜函館06R 2着 イズモ

勝ち馬の内次走上位候補

  • 土曜函館07R 1着 アズマクィーン
  • 日曜函館06R 1着 タイセイバンデット
  • 日曜函館08R 1着 ハッピーユニバンス

大川浩史 次走推奨馬

  • 日曜函館09R 5着 ベストドライヴ

※今開催のこれまでの流れと及び、今回のタイム分析の内容からまぁこの馬を取り上げるんだろうなと読まれてしまったかもしれないが、4週連続で今期は同じ。本来先行有利の小回りコースのダート中距離でハイペースの先行になって、粘りきれなかった。今回もそういう馬を取り上げる。もうちょっと見栄えのする格好良い理由も出したいが、15年以上この手の馬をチェックし続けて、なおかつダートを主戦場として馬券を買っているので、変によそ行きの事はしないという開催にした。っと言っても気まぐれなので、次に登場した時は芝の新馬戦とか挙げるかもしれない。

大川浩史 次走危険馬

  • 土曜函館07R 2着 ジェットコルサ

※狙い馬と危険馬を両方函館にした理由を説明すると、福島から新潟とか中京から小倉という流れだと次がどこのレースになるのか、非常に読みにくいから。このジェットコルサだが、ハイペースを後ろから最内を通って追い上げて、何の不利もなく直線でも内を通って伸びて来るというスーパーウルトラ恵まれた展開だったと思う。ちなみに、前走も最内を通っている。500万では力上位という存在ではあるので、実はビクビクしているが、これほど恵まれたレースが何度も続くとは思えないので、危険馬とさせていただく。


馬券Summary

  • アイビスサマーダッシュはリピーターが少ない

 前回は中京芝1600m唯一の重賞中京記念ではリピーターが多いという話をした。今年は昨年の好走馬は全て着外だったが、他のコース、特に東京の重賞とは結果がリンクしないというのは例年通りだった。
 今週行われるアイビスSDは新潟芝直線1000mで行われる唯一の重賞でなので大量にリピーターが発生してもいいはずだが、2回以上出走した馬が43頭いながら2回以上2着以内に入った馬は2頭しかいない。理由は負担重量が重くなってしまうからだと思われる。
 2回以上2着になったのはカルストンライトオとカノヤザクラだが、この2頭にしても負担重量が一気に重くなった時は人気を裏切って3勝目を上げることはできなかった。

馬名 年度 斤量 着順
カルストンライトオ 2001 53 3着
カルストンライトオ 2002 56 1着
カルストンライトオ 2004 56 1着
カルストンライトオ 2005 59 4着
カヤノザクラ 2008 54 1着
カヤノザクラ 2009 55 1着
カヤノザクラ 2010 57 10着

 2002年に56kgで勝って、2004年にも56kgで勝ったカルストンライトオは59kgを背負った2005年は1番人気で4着だった。2008年は54kgで、2009年は55kgでも勝ったカノヤザクラは57kgを背負った2010年は2番人気で10着だった。
 そもそも58kg以上の牡馬と、56kg以上の牝馬は9頭全てが4着以下というレースなので、負担重量が重いと不利であることははっきりしているレースだが、この2頭の成績を見てみると負担重量が重いとかなり不利であることがよく分かる。中京記念やかつてリピーターレースだった中山記念でも前年の勝ち馬は前年より負担重量は重くなるのだが1600mや1800mではそれほど極端には堪えないが、ただし1000mではものすごく堪えるということ。これがアイビスSDのリピーターの少なさを示していると思う。
 つまり短距離の方が重い負担重量が堪えるということで、従って夏の短距離では無条件に3kg軽い3歳馬が有利。その代表例がアイビスSDだということ。