2016年7月18日放送

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2回福島5日目・6日目

福島芝 土:-0.1 日:±0 Bコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス0秒1、日曜がプラスマイナスゼロだった。まずはさかのぼって6日間の馬場差を振り返っておくと、開幕週は高速馬場だったが、3日目は雨の影響で時計が掛かり、その後は水準前後のコンディション。
 Bコースに移って馬場差は4日目よりマイナス方向に動いた。内側が緑の部分が少なくなっているが、内を通ると伸びないという程ではない。ただし、外からの差しも十分に間に合っている。今週もBコース使用なので、普通に考えれば先週よりも外からの差しが決まりやすくなるはず。

福島ダ 土:-0.1 日:-0.3

 先週の馬場差1700m対象の数値は土曜がマイナス0秒1、日曜はマイナス0秒3だった。さかのぼって6日間の馬場差を振り返っておくと、雨の影響を受けた日もあるものの、脚抜きの良いコンディションという程ではなく、水準レベルかやや速めというレベル。
 土曜夜と日曜朝の雨の影響で土曜より日曜の方が少し速い時計が出やすい状態になった。日曜日より土曜の方が先行馬が勝ったレースの割合が多いが、これは馬の能力や各レースの流れや展開の問題で、土曜と日曜で好走しやすい脚質が異なった訳ではない。

番組注目馬

  • 日曜福島06R 2着 ビークイック

勝ち馬の内次走上位候補

  • 日曜福島09R 1着 サンマルティン
  • 日曜福島12R 1着 サクラルコール

大川浩史 次走危険馬

  • 日曜福島03R 2着 グレートエンパイア

※まずこのレースは完全タイム差がプラス1秒0のEランクで、0秒2差2着のこの馬は完全タイム差がプラス1秒2となる。前走も2着だったが、完全タイム差はプラス1秒0のEランクのレースで、勝ち馬と同タイムですから、完全タイム差は今回の方が悪化している。なぜ、東京の前走よりも悪化したかと言うと、小回りコース向きではないからで、次走は新潟か札幌のはずですから、それだったらやはり苦しいと見る。次走もこういう完全タイム差がプラス1秒以上のレースになったら、馬券の対象になるかもしれないが、連続2着だがどちらもEランクという馬は、この番組としては危険馬にしておきたいなと。


3回中京5日目・6日目

中京芝 土:-1.6 日:-1.8 Bコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒6、日曜がマイナス1秒8だった。さかのぼって6日間の馬場差を振り返っておく。開幕週はかなりの高速馬場だったが、3日目は雨の影響でかなり時計が掛かって設定不能。先週は開幕週ほどではないものの、速い時計の出るコンディションだった。
 まず先週の日曜よりも土曜の方が時計が掛かっているのは、水曜から木曜にかけて雨が降り、さらに土曜の午前中にも雨が降ったため。先週からBコースに移ったが、直線の内側がかなり傷んでいるので、直線の攻防だけを見ていると、ものすごく時計の掛かる馬場に見えるが、極端に時計の掛かる馬場ではない。直線の内側は傷んでいても、4コーナーの内側は傷んでいないので、4コーナーで内を通って直線で真ん中辺りに出すのがビクトリーロード。ただし、この戦法は多頭数のレースだと、前に行っていない限りちょっと難しいので、多頭数の1200mや1400mでは外枠の好走が多かった。日曜の2Rは枠連2-3だが、このレースは前に行った2頭が直線で早めに内から離れていた。極端に時計が掛かっている訳ではないとは言え、パワータイプに有利な馬場である事は確かで、体重が430キロ未満の1番人気というのがよく消えていた。今週もパワータイプの好走が多くなるはずで、ダート血統の馬とか、単純に体重が重い馬という馬を狙っていくという作戦は有効だと思う。

中京ダ 土:-0.7→-0.9 日:-0.8

 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス0秒7からマイナス0秒9へと変動、日曜がマイナス0秒8だった。さかのぼって6日間の馬場差を振り返っておくと、全てマイナスの数値で雨の影響を強く受けた2週目は速い時計の出るコンディションだった。
 土曜は午前中に雨が降ったため馬場差が変動になっている。具体的には3Rまでがマイナス0秒7、6R以降はマイナス0秒9。そして日曜は土曜の午後よりは乾いてマイナス0秒8だった。日曜の4鞍の内逃げた馬が3勝している点が目立つが、逆に追い込みも決まっていて、土曜日も特に脚質の偏りはなかった。

番組注目馬

  • 日曜中京12R 2着 ハピネス

勝ち馬の内次走上位候補

  • 土曜中京09R 1着 ロイヤルストリート
  • 土曜中京12R 1着 ヒデノインペリアル
  • 日曜中京12R 1着 メラグラーナ


2回函館3日目・4日目

函館芝 土:-1.8 日:-1.7 Bコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒8、日曜がマイナス1秒7だった。さかのぼって6日間の芝の馬場差を振り返っておくと、前開催3週目は雨の影響で時計の出方が安定しなかったが、この開催に入って、馬場差はほとんど変わらない。
 木曜日の夜にまとまった雨が降った。土曜はその影響が残っていた。Bコースに移った事で2日目よりは少し速い時計の出る馬場だったが、パンパンの良馬場ならマイナス2秒以上の高速馬場だったかもしれない。日曜朝の雨は多くなかったが、土曜が既に稍重に近い良だったので、日曜は稍重となった。良馬場の土曜と稍重の日曜で0秒1しか馬場差が違わないのは、そのため。また、日曜後半の小雨は馬場差に影響が出る程ではなかった。Bコースい移った事で内を通る馬の好走、確かに多かったが前残りが頻発していた訳ではない。

函館ダ 土:-1.0 日:-1.2

 先週の馬場差1700m対象の数値は土曜がマイナス1秒0、日曜がマイナス1秒2だった。さかのぼって6日間の馬場差を振り返っておくと、ダートも前開催3週目は雨の影響で土日ともに変動となっているが、この開催に入ってからはマイナス1秒0レベルで大きな動きはない。
 木曜夜の雨の影響で土曜から稍重だった。さらに日曜日の朝も雨が降って、同じ稍重でも日曜日の方が含水率が高く、日曜の方が脚抜きが良く、そして速い時計が出るコンディションだった。勝った馬は全て4コーナー2番手以内だが、先週が特別に先行有利な馬場だったという程ではなくて、小回りコースのダートはこれが普通。

番組注目馬

  • 日曜函館06R 2着 ベーリングメファ

勝ち馬の内次走上位候補

  • なし

※一生懸命考えたが発見できなかった。

大川浩史 次走推奨馬

  • 日曜函館04R 8着 アメリカントップ

※出遅れて仕掛けて行って押さえが効かなくなってハイペースの先行になってしまった。これで3週連続でダート1700mでハイペースの先行になった馬を狙い馬として挙げているが、ダート1700mというのは、先行馬が好走するのが普通の事で、こういう超ハイペースで先行馬が止まってしまう方が珍しい。珍しいパターンのレースで凡走した馬は、普通のパターンのレースになれば好走しやすいので、ダート1700mでハイペースの先行になって失速した馬はチェックしておくべき。芝の超スローペースで差し届かなかった馬というのも展開不利だが、今の芝というのは超スローが珍しくないので、チェックしておいても連続で不利な展開になりがちなので、そちらはあまりおすすめしない。


馬券Summary

  • 中京記念は特殊なレース

 今週行われるG3中京記念は唯一中京芝1600mで行われる重賞なのでリピーターが多い。それも中京記念しか好走しないという馬がいる。

着順 馬名 人気 前走レース 馬場 前走着順
2012 1着 フラガラッハ 5 米子S 1
2012 2着 ショウリュウムーン 6 米子S 15
2012 7着 ダノンヨーヨー 1 安田記念 4
2013 1着 フラガラッハ 5 京王杯SC 稍重 15
2013 2着 ミッキードリーム 13 米子S 6
2014 1着 サダムパテック 7 安田記念 不良 7
2014 2着 ミッキードリーム 11 都大路S 5
2014 8着 クラレント 2 安田記念 不良 10
2015 1着 スマートオリオン 6 パラダイスS 1
2015 2着 アルマディヴァン 13 パラダイスS 8
2015 7着 カレンブラックヒル 1 安田記念 7
2015 8着 レッドアリオン 2 安田記念 8

 フラガラッハは2012年中京記念1着の後は6戦連続で8着以下だったが、2013年の中京記念1着。ミッキードリームは2013年中京記念2着の後は7戦連続4着以下だったが、2014年の中京記念2着。つまり中京記念で好走したことのある馬は他のコースでどれだけ凡走していても関係ないということ。
 逆に言うと他のコースで好走していたとしても中京記念で好走できるとは限らない、というより他のコースの重賞で好走した馬ほど危ないところがある。特に安田記念で上位に健闘した馬が危ない。中でも良馬場の安田記念で1秒差以内くらいに頑張った馬が危険。1番人気と2番人気は計8頭全て4着以下になっているレースだが、その内3頭は良馬場の安田記念で0.7秒差以内だった。また、不良馬場の安田記念で1.2秒差だった2014年のクラレントは安田記念の敗因は道悪とされて、中京記念で2番人気に押されたが8着。勝ったのは不良馬場の安田記念で0.7秒差だったのに中京記念では7番人気に過ぎなかったサダムパテックだった。今年は安田記念組が出走してこないので直接は役に立たないが、安田記念とは逆の結果になると考えてよい。そのぐらい東京の良馬場と中京4週目の芝では要求される適性が異なっている。
 昨年の上位馬では2着のアルマディバンと3着ダローネガが登録している。この2頭はその後ずっと4着以下だが中京記念で好走した馬にはよくある出来事で、この2頭が出走してくれば軽視してはいけない。中京芝では他のコースの成績が当てにならないという現象は中京記念に限らず見られる。京都や阪神で凡走が続いていたとしても過去に中京で好走歴のある馬には注意が必要。