2016年7月11日放送

提供: 先週の結果分析
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2016/7/9(土)・7/10(日)開催

2回福島3日目・4日目

福島芝 土:+1.0 日:+0.3 Aコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がプラス1秒0、日曜がプラス0秒3だった。まずはここまで4日間の馬場差を振り返っておくと、開幕週だった先々週はマイナス1秒台だったが、先週は一転してプラスの数値だった。
 金曜の夜に雨が降って、土曜も断続的に降っていた。土曜は終日稍重で1週目より2秒以上時計の掛かるコンディションだった。日曜は乾いて良馬場となり、土曜よりは速い時計が出るようになったが、それでもプラスの馬場差のままだった。この開催の芝は1週目から結構差しが届いていたが、時計が掛かるようになった先週はその傾向が強くなった。ただし、今週からBコースに移るので、そういう傾向がリセットされる可能性もある。

福島ダ 土:-0.3→-0.5 日:-0.3→±0

 先週の馬場差1700m対象の数値は土曜がマイナス0秒3からマイナス0秒5へと変動、日曜はマイナス0秒3からプラスマイナスゼロへと変動した。ここまで4日間の馬場差を振り返っておくと、開幕週は水準レベル。先週については、土曜はいくらか時計が出やすくなったが、日曜は水準レベルに戻って行った。
 金曜の夜から雨が降って、土曜も断続的に降っていた。土曜は稍重。6Rまでがマイナス0秒3、8R以降はマイナス0秒5という馬場差で、やや速い時計が出る状態だった。日曜は稍重でスタートして8R以降は良馬場。馬場差は1Rがマイナス0秒3、そこから水準方向に変動して10Rはプラスマイナスゼロだった。勝った馬9頭中8頭が4コーナー3番手以内で2着も9頭中7頭が4コーナー3番手以内だった。福島のダートらしい結果だが、実は行った行ったの先行決着が多いという訳でもなくて、マクリ気味に上がってきて、4コーナーでは前に取り付いていたと。そういう馬の好走が多かった。

番組注目馬

  • 日曜福島01R 2着 ハシルキセキ

勝ち馬の内次走上位候補

  • 土曜福島03R 1着 サングラスポテト
  • 日曜福島01R 1着 アフターバーナー


3回中京3日目・4日目

中京芝 土:設定不能 日:-0.2→-1.0 Aコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜が設定不能、日曜がマイナス0秒2からマイナス1秒0へと変動した。ここまで4日間の馬場差を振り返っておくと、1週目は土日ともに馬場差がマイナス2秒6でかなりの高速馬場だったが、先週は雨の影響で開幕週よりも時計が掛かった。
 金曜日から土曜の昼まで大雨が降り続けて、土曜の芝は水しぶきが上がっているような状態だった。馬場差を仮に算出するとするとプラス3秒8とか9とかその変だと思うが、開幕週と比べると2000mで6秒以上掛かる馬場だった。ここまで特殊な馬場になると、完全タイム差とかタイムランクを出す事があまり適当ではない。そのランクに引きづられるとあまり良くないというところがあるので、馬場は設定不能とした。日曜は乾いたが、7Rまでは重で、10R以降は稍重。馬場差は変動で1Rがマイナス0秒2、徐々にマイナス方向に動いて12Rはマイナス1秒0。重馬場の1Rでもマイナスの馬場差だったのがポイントで、今開催の芝は本質的に速い時計が出るというコンディションなのだろう。っと言っても日曜の後半には乾いていてもダメージを受けているのがわかる。そういう馬場の見た目になっていた。1週間で一気に回復するとも思えないが、今週からBコース使用なので、完全な良馬場ならまたマイナス2秒に近い馬場差となるかもしれない。

中京ダ 土:-1.7→-1.4→-1.8 日:-2.1→-1.5

 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス1秒7からスタートしてマイナス1秒4そしてマイナス1秒8へと変動、日曜がマイナス2秒1からマイナス1秒5へと変動した。ここまで4日間の馬場差を振り返っておくと、全てマイナスの数値で終日良馬場だった2日目にしても、マイナス0秒8。他の開催日はさらに時計が出やすくなっている。
 金曜から土曜の昼間で大雨が降り続けたが、土曜は水が浮いている不良馬場だった。水たまりができていた6R・7Rは脚抜きの良いコンディションというのを通り超して、土曜の中では最も時計の掛かる状態だった。この時の馬場差がマイナス1秒4。2Rはマイナス1秒7、昼過ぎよりも水が引いた11Rと12Rがマイナス1秒8だった。日曜は乾いてと言うか水が抜けて、重馬場でスタートした。さらに乾いて9R以降は稍重。馬場差は最初の3レースがマイナス2秒1、つまり水が浮いていた土曜よりも速い時計が出るコンディションだった。そこから水準方向に徐々に変動して、11Rはマイナス1秒5。日曜に関しては馬場差が変動だった事も重要だが、場所によって乾いて行くスピードが違った事も重要。コースは断面図を見るとかまぼこ型をしていて、中央付近が高くて内と外が低い。つまり、大量に雨が降ると、水分は内と外に集まる。で、外ラチ沿いを走る馬というのはまず居ないので、別とすると差し馬が通ってくる馬場の中央付近よりも前につけた馬が通ってくる内ラチ側の方が乾くスピードが遅い。そのため前めにつけた馬の好走が多かったと思う。

番組注目馬

  • 日曜中京09R 2着 ショコラブラン

勝ち馬の内次走上位候補

※芝からはなし。 ※土曜4Rを勝ったトウショウビクターと土曜5Rを勝ったダンビュライトは高い素質の持ち主だと思う。ただし、次走どうなの?と聞かれると気性が…とか馬場が…とかムゴムゴムゴと言わざるを得ない。

  • 土曜中京12R 1着 ワンミリオンス

※ただし、良馬場だと半信半疑のところはある。

  • 日曜中京06R 1着 アナザープラネット


2回函館1日目・2日目

函館芝 土:-1.9 日:-1.7 Aコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒9、日曜がマイナス1秒7だった。連続開催なのでまずは6日間の芝の馬場差を振り返っておく。1回開催は3日目以降全て馬場差が変動で、時計の出方が安定しなかったが、先週は土日ともに良馬場で数値に大きな動きはない。また、速い時計の出るコンディションだった。
 Aコース使用4週目となる。開催日に雨が降った日も多く、内が傷んで来たが、それでもマイナス1秒台後半の馬場差。先週の土日で馬場差が異なるのは、土曜夜中の雨と開催進行による馬場の傷みが複合しているが、何度も雨の影響を受けつつ4週目にこの馬場差というのは函館では異例。今週からの2週はBコース使用。函館の芝はAコースからBコースに移って一気に馬場差がマイナス方向に動くことも多いが、先週の時点で馬場差がマイナス1秒台後半であるなら、一気に動くと言ってもマイナス2秒まで行くかどうかというところだと思う。この開催は1週目から時計は速くても差し馬も来ているが、小回りコースなので基本は先行馬有利。今週からBコースに移ると恐らく先行馬の好走率が上がると思う。

函館ダ 土:-0.8 日:-1.0

 先週の馬場差1700m対象の数値は土曜がマイナス0秒8、日曜がマイナス1秒0だった。ここまで6日間の馬場差を振り返っておくと、ダートも1回開催については、3日目以降馬場差は変動の日が多かったが、先週は土日ともに良馬場で、数値に大きな開きはなかった。
 水曜日に雨が降って、金曜正午の時点では稍重だった。土曜には良馬場になっていたが、含水率は高めで同じ良馬場だった前開催5日目の前半より速い時計が出るコンディション。さらに土曜の夜中にも雨が降り、日曜も良馬場ではあったが、土曜よりも少し高速化した。

番組注目馬

  • 土曜函館03R 2着 クラウンアゲン

勝ち馬の内次走上位候補

  • 日曜函館08R 1着 ミッキーロケット

大川浩史 次走推奨馬

  • 日曜函館09R 5着 ニシオボヌール

※つい先ほどタイム分析で述べた通り、スタートで躓いてリズムを崩して力んだままハイペースの逃げになってしまった。先週も似たような事を言っていたが、コーナー4つのダート中距離でハイペースの逃げ・先行になった馬は次走狙い目になる。また、この馬は以前にもハイペースの逃げで14着に沈んで、その次のレースを勝ったことがあるのは強調材料。14着の次と言っても、レース間隔が2ヶ月以上開いていたが、新馬戦1着の他は中7週以上の時しか1着・2着がない馬。従ってレース間隔を詰めて来ると次も危なっかしいが、間隔を開けた方が良いという事は、厩舎陣営はわかっているはずなので、そうしてくれると信じてみた。

大川浩史 次走危険馬

  • 日曜函館09R 3着 パパラヴズマンボ

※これはニシオボヌールがハイペースの逃げで5着に沈んだレースで、そのレースで追い込んで来て3着だった。つまり、ハイペースに恵まれたと見る。レースのラスト600mが13秒1-12秒8-13秒2でかなり差し馬に有利な展開。しかも4コーナーであまり外を回らず、直線入り口でスムーズに必要最小限だけ外に出せた。今年5月に500万を勝っている降級馬なので、次走も人気だと思うが、5月に勝った500万は完全タイム差プラス1秒3のEランクだった。他にも降級馬がいて、素質のある3歳馬も多く500万も残っている今の時期だと降級馬なので、力上位とは言えない。まだ、そういう存在なのも補強材料となる。

馬券Summary

  • 200mの距離延長について

 今週は函館記念が行われる。函館記念では巴賞の勝ち馬が不振であることが有名で、現在の日程(函館が札幌より先で、巴賞から函館記念が中1週)になった2001年以降、巴賞の勝ち馬は(1.1.0.8)、特に2011年以降は1番人気3頭、2番人気1頭がすべて4着以下と人気で消えている。特に近年の不振が目立つ背景には、重賞の出走順位決定方法が変わって重賞とオープン特別の出走馬のレベル差が大きくなったという理由もあるはずだが、それはここでは置いておく。メンバーのレベルではなく1800mの巴賞を勝って、中1週で2000mの函館記念に出走するステップが不利だというのが今回のテーマ。
 ステップレースから中2週以内で200m延長の本番を迎えるケースとして、古馬のレースでは代表的なものに京王杯SCから安田記念、毎日王冠から天皇賞(秋)、スワンSからマイルCSがある。前哨戦の勝ち馬の本番での成績は以下の通り。

対象 ステップ 本番 1着 2着 3着 4着以下 補足
2001年以降 巴賞 函館記念 1 1 0 8 2008年は1着同着
2000年以降 京王杯SC 安田記念 1 1 0 14 1番人気4着以下4頭、2番人気4着以下3頭
2000年以降 毎日王冠 天皇賞(秋) 2 1 2 6 大不振ではないが、2,3番人気4着以下3頭
2000年以降 スワンS マイルCS 0 2 1 8

 京王杯SCから安田記念のレース間隔は1996-1999の4年間は中3週だった。この4年間は京王杯SCの勝ち馬の安田記念での成績は(2.1.0.1)。4着以下の1頭も外国調教馬で日本馬では連対率100%。この結果も考えると中2週で200m延長の本番を迎える臨戦過程がよくないと考えられる。
 函館記念で巴賞勝ち馬が不振であることそれ自体を知っているだけでも役に立つが、それと似たパターンを法則としっているともっと役に立つ。ただし、これはあくまでも重賞レベルの話で、500万クラスあたりでは全く当てはまらない。