2016年6月20日放送

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2016/6/18(土)・6/19(日)開催

3回東京5日目・6日目

東京芝 土:-1.5 日:-1.6 Dコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒5、日曜がマイナス1秒6だった。まずはさかのぼって8日間の馬場差を振り返っておく。全てマイナス1秒台の上、マイナス1秒6からマイナス1秒3の間で推移していて、大きな動きはない。
 週明けとそして週後半にも雨が降ったが、先週からDコースに替わった事もあって、時計は掛かってきていない。と言うか、先々週と比べるとさらに時計が出やすくなっていた程。日曜は土曜よりも乾いてさらに高速馬場になって、雨が降る時間帯もあったが、時計の出方は終日同じだった。連対馬の脚質を見ると、前目に位置した馬が優勢。後方からの連対はなかった。

東京ダ 土:-1.0 日:-0.7

 先週の馬場差1600m対象の数値は土曜がマイナス1秒0、日曜がマイナス0秒7だった。さかのぼって8日間の馬場差を振り返っておくと、マイナスゾーンで大きな動きがなく、推移していたが、先週土曜は2回開催を含め、連続開催の東京ダートで初めてマイナス1秒台になった。
 ダートは土曜8Rまで稍重だったように、雨の影響が残っていたが、この東京開催では時計の出るコンディションだった。12Rだけが良馬場発表だったが、1b日を通じて馬場差はマイナス1秒0。日曜はいくらか乾いて、マイナス0秒7だった。なお、差し馬が届いていない訳ではないが、後方から追い込んで連対した馬はいなかった。

番組注目馬

  • 土曜東京08R 2着 ファンシーリシェス

勝ち馬の内次走上位候補

  • 土曜東京10R 1着 グランシルク
  • 日曜東京11R 1着 ゴールドドリーム

吉岡司 次走推奨馬

  • 土曜東京02R 7着 レーヌベルキス

※今回がデビュー3戦目。ずっとダートを使われていて、新馬戦3着。前走10着。そして今回7着だった。その今回だが、好位の外から伸びを欠いた訳だが、とにかくこの馬はレースセンスの良さがセールスポイント。今回は放牧明けで16キロ増。攻めは十分積んでいたが、少し体に余裕があって、叩いた上積みは大きいですし、次走は小回りの福島になると思いますから、この馬のレースセンスの良さが活きてくると思う。

吉岡司 次走危険馬

  • 土曜東京10R 4着 テンダリーヴォイス

※桜花賞・秋華賞に出走した馬で、今回は1600万下からの降級戦だったが、3番人気で4着。このレースはタイム分析の中で、2着以下に特に見所のある馬はいないと表したが、その1頭。休み明けで初めて芝1400mを使ってきた辺り、この条件がベストで、今後は芝1400mを使ってくると思われる。っとすると、この後は中京か新潟になる。桜花賞・秋華賞では長距離輸送で体が減っていましたから、この点が懸念される。いずれにしても、この馬常に人気が先行しますから、私は次走過信しない。


3回阪神5日目・6日目

阪神芝 土:-1.5 日:-0.3→+1.1 Bコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒5、日曜がマイナス0秒3からプラス1秒1へと変動した。さかのぼって6日間の馬場差を振り返っておくと、5日目まではマイナス1秒台の馬場差だったが、6日目はこの開催で初めてプラスの数値になった。
 土曜は1Rが芝のレースで、このレースのみ稍重だった。6Rからは良馬場に変更された。芝については雨の影響はほとんど残っておらず、Bコースに替わった事もあって1日を通して速い時計の出るコンディションだった。もちろん馬場差は終日同じ。しかし、日曜日は特に午前中に強く雨が降って、時計が掛かっていった。芝で最初のレースであった3R時で2000m換算の馬場差でマイナス0秒3。その後プラスゾーンに入って、プラス1秒1まで変動した。連対馬の脚質だが、コース替わりの初日である土曜はほどんと差し馬だった。日曜は逃げ・先行馬の連対が多くなっているが、ペースが緩かったり、レベルが低かったりして、雨が降ったから前が残ったという訳ではないと考えている。

阪神ダ 土:-1.6→-1.2 日:-1.3→-2.4

 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス1秒6からマイナス1秒2、日曜がマイナス1秒3からマイナス2秒4へと変動した。さかのぼって6日間の馬場差を振り返っておくと、全てマイナス1秒を超える数値。雨の影響で脚抜きが良かった日もあるが、終日良馬場だった初日・3日目でさえ、マイナス1秒台だった。
 そもそも時計の出やすいコンディションの上に、ダートについては土曜時点で雨の影響が残っていて、マイナス1秒6でスタート。後半は乾いて行ったが、それでも11R時点で1800m換算の馬場差でマイナス1秒2だった。そして日曜は雨が降り続いて、再び脚抜きの良い馬場になって行き、午後はマイナス2秒台になった。土日ともに午前中の連対馬は前めにつけた馬の方が多かったが、高速馬場になった日曜後半の連対馬は全て差し馬だった。

番組注目馬

  • 土曜阪神06R 2着 エックスマス

勝ち馬の内次走上位候補

  • 土曜阪神04R 1着 ヒダロマン
  • 土曜阪神08R 1着 パーシーズベスト


1回函館1日目・2日目

函館芝 土:-2.3 日:-2.4 Aコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス2秒3、日曜がマイナス2秒4だった。
 昨年7月末以来の開催とは言え驚いた。しかも土曜は稍重でスタートしたのにマイナス2秒3。日曜は乾いてさらに0秒1マイナス方向に動いた。なお、土曜は馬場発表が変更されたが、馬場差は1日を通した数値。ただ、昨年も開催初日はマイナス2秒0だったので、先週の数値に近いレベルではあった。函館の芝で注意しないといけない事は、雨が降ると一気に時計が掛かる可能性があるということ。その昨年にしても、開幕週はそれだけの高速馬場だったが、4日目はプラスの数値になっていますし、2回開催の最終週は道悪で、土日ともにプラスゾーンだった。連対馬の脚質を見ると、土曜後半は差し馬優勢、日曜後半は前に位置した馬が目に付いた。要は大きな偏りはないという事だが、内目を立ち回った方が優勢ではあった。なお、函館は1回開催・2回開催とも3週で行われ、トータル6週。2回開催1週目までAコース、その後Bコースを使用する。

函館ダ 土:-1.9 日:-1.1

 先週の馬場差1700m対象の数値は土曜がマイナス1秒9、日曜がマイナス1秒1だった。
 開催初日の雨の影響が残って、終日重馬場。脚抜きの良い馬場で馬場差はマイナス1秒9。日曜は乾いたとは言え、それでも稍重でしたしマイナス1秒台だった。次に連対馬の脚質だが、小回りと言っても連対馬20頭中、中団の馬が8頭。特に土曜の勝ち馬のうち、4頭は中団にいた馬。流石に後方にいると展開の助けが必要だが、差しが効かない訳ではなかった。

番組注目馬

  • 日曜函館08R 2着 ショウナンアヴィド

勝ち馬の内次走上位候補

  • 日曜函館04R 1着 トウシンタイガー
  • 日曜函館08R 1着 トロピカルガーデン


馬券Summary

  • 見習い騎手・復活組(3人)のその後

 2月のこのコーナーで今年3月から減量が復活した3人の騎手について取り上げた。その後の成績と今後の見通しについて述べておく。

名前 着別度数(3/5~6/12) 勝率 連対率 複勝率 先週(6/18-19)函館
中井裕二 3-2-5-52/62 4.8% 8.1% 16.1% 0-1-0-6/7
長岡禎仁 9-2-6-141/158 5.7% 7.0% 10.8% 0-0-2-6/8
原田和真 4-11-5-105/125 3.2% 12.0% 16.8% 0-2-1-4/7

 中井裕二騎手について番組では「ローレルベローチェで重賞初制覇のチャンスが回ってくるかもしれない、平場の1キロ減も目が離せない」としたが、先週の函館スプリントSでは13着と残念だった。今後の主戦場がどこになるか分からないが、関西圏では注目すべき減量騎手だと考えている。
 長岡禎仁騎手はこの春、思っていた以上に活躍してくれた。特に穴メーカー的な騎手となっていて、人気以上に上位の着順に持ってきている。先週の土曜函館8Rでは14番人気のクリノツネチャンで3着、複勝配当は3960円だった。技術が向上しているのに人気が着いてこないので、この北海道開催では特注騎手となる。
 原田和真騎手は番組で「3kg減は魅力、障害でも乗れるので特に障害で3kg減は有利に働く。騎乗依頼数も増加が予測でき、それに伴い騎乗馬の質が上がる可能性がある。復活組み3人の中では1番ブレイクする」と推測したのだが、まだまだ物足りない。この夏は障害に乗らず平地一本での北海道遠征。期すべきものがありモチベーションの高さが違うはず。先週の函館ではよい成績だった。この成績は予告編なので今週以降注目して欲しい。