2016年6月13日放送

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2016/6/11(土)・6/12(日)開催

3回東京3日目・4日目

東京芝 土:-1.4 日:-1.4 Cコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス1秒4だった。まずはさかのぼって8日間の馬場差を振り返っておくと、全てマイナス1秒台。しかもマイナス1秒6からマイナス1秒3の間で推移しており、大きな動きはない。
 大きな傷みがなく開催が進んできた。ただし土曜は前へ行って内を立ち回った馬の連対が多かったが、日曜は中団から外を回った馬の連対が多くなった。Cコース使用3週目となった影響もあったかもしれないが、今週からの2週はDコースが使用されるので、ひとまず傾向の変化には注意。

東京ダ 土:-0.3 日:-0.3

 先週の馬場差1600m対象の数値は土日ともにマイナス0秒3だった。さかのぼって8日間の馬場差を振り返っておくと、前開催5週目はプラスの数値だったが、ダービーウィークの6週目以降は全てマイナスの数値でさらにマイナス0秒6からマイナス0秒3の間で推移しており、大きな動きはない。
 特にこの開催に入ってからは稍重発表の2日目を除けば、全て馬場差はマイナス0秒3。いくらか速めの時計が出るレベルで安定している。また、連対馬については目立った偏りはない。

番組注目馬

  • 土曜東京08R 2着 フィビュラ

勝ち馬の内次走上位候補

  • 土曜東京01R 1着 エミノマユアク
  • 土曜東京07R 1着 ラヴィエベール
  • 日曜東京04R 1着 ショウナンサスケ
  • 日曜東京09R 1着 エイシンバランサー

※タイム分析では取り上げていないが、上のクラスでも通用すると思っている。

吉岡司 次走推奨馬

  • 土曜東京8R 8着 ホッコーヴァール

※9番人気で8着だったが、直線は一旦伸び掛かって見せ場は十分だった。この馬以前にも東京ダート1600mを使った時、一瞬は突き抜けそうな勢いで伸びて5着だった。初勝利がダート1400mだった事からも東京の1600mは長い印象を受ける。良い脚を長く使えないという事で、平坦小回り向きのタイプだと思う。中1週で使わなければ、次走は福島のダート1700mになると思うので、これは穴で狙ってみたいと思う。

吉岡司 次走危険馬

  • 土曜東京7R 2着 ゴールドクリスエス

※この馬左にもたれるので、ハミを変えたり左ブリンカー着用で矯正してきたが、今回はその悪癖がかなり出ていた。スローペースで展開も楽という事で、何よりメンバーランクDの2着ですから、勝ち馬だけは強かったが、この2着は高く評価できない。次走危険馬になると考える。


3回阪神3日目・4日目

阪神芝 土:-1.6 日:-1.6→-1.4 Aコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒6、日曜がマイナス1秒6からマイナス1秒4へと変動した。ここまで4日間の馬場差を振り返っておくと、全てマイナス1秒台の馬場差で特に雨の影響を受けた2日目以外はかなりの高速馬場だった。
 土曜は1日を通じてマイナス1秒6、日曜も速い時計の出るコンディションだった事に変わりないが、終盤に雨が降って11RのG3マーメイドSは9Rまでと比べれば、時計が掛かった。という事で、11Rのみ馬場差はマイナス1秒4。なお、今週からの後半2週はBコースが使用される。

阪神ダ 土:-1.3 日:-1.2→-1.4

 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス1秒3、日曜がマイナス1秒2からマイナス1秒4へと変動した。ここまで4日間の馬場差を振り返っておくと、全てマイナス1秒を超え、良馬場の初日・3日目でもマイナス1秒1・マイナス1秒3。雨の影響を受けた2日目はマイナス3秒0からマイナス2秒7と相当に脚抜きの良いコンディションだった。
 土曜は終日良馬場だったが、今の説明の通りマイナス1秒3と速い時計の出るコンディションだった。日曜は若干土曜より掛かっていたが、それでも馬場差はマイナス1秒2で時計は出やすかった。さらに終盤は雨の影響を受け、12Rだけは1800m換算の馬場差でマイナス1秒4となった。雨の影響を受けやすい季節ですから、脚抜きの良い馬場に対応できるか、後半2週目は注意。連対馬の脚質だが、前めに位置した馬が有利だった。

番組注目馬

  • 日曜阪神12R 2着 ラインシュナイダー

勝ち馬の内次走上位候補

  • 日曜阪神03R 1着 ジュールポレール
  • 日曜阪神03R 1着 シャケトラ
  • 日曜阪神12R 1着 セネッティ


馬券Summary

  • 2段階降級馬の罠

 先々週からクラス再編成に伴ってオープンから1000万下へ2段階降級する馬が出てきた。先週まで2段階降級馬は4頭いたが、アヴニールマルシェ4着、ダノンメジャー6着、スピリッツミノル5着、ニシノラッシュ4着だった。いずれも上位人気に支持されながら馬券の対象にならなかった。
 前年のNHKマイルカップに出走した馬の4歳時降級戦の成績は以下の通り

マイルC着順 馬名 降級戦のクラス 着順 人気 その後
2015 4着 アヴニールマルシェ 1000万下 4 1
2015 6着 ヤングマンパワー 1600万下 1 2
2015 8着 ニシノラッシュ 1000万下 4 2
2015 11着 ダノンメジャー 1000万下 6 2
2015 12着 グァンチャーレ 1600万下 5 2
2014 3着 キングズオブザサン 1000万下 11 2 未勝利
2014 10着 ショウナンワダチ 1000万下 10 2 未勝利
2014 16着 マイネルディアベル 1000万下 2 3 未勝利

2015年の馬たちの成績はイマイチで、2014年は降級戦で人気を裏切るだけでなく、その後も勝ちあがっていない。この理由はいくつか考えられる。
 1.早いうちに賞金を加算してしまってその時期の実績が全く当てにならない。
 2.本来格上ということでハンデ戦では思いハンデを課せられてしまう。
 3.NHKマイルカップのレベルの低下
 そもそも3歳春のG1は古馬1000万下レベルで通用すると考えられるので、オープンからの2段階降級と言っても実質は4歳以上1000万下から3歳以上1000万下に移動しただけと言えるのかもしれない。いずれにしても2段階降級した馬を過信しないほうがよい。特にNHKマイルカップ出走馬は要注意。
 昨年の出走馬から今後危険な人気馬になりえる馬としてミュゼスルタン/グランシルク/フミノムーン/コスモナインボール/クールホタルビ/レンイングランド/マテンロウハピネスの7頭を上げておく。