2016年5月23日放送

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2016/5/21(土)・5/22(日)開催

2回東京9日目・10日目

東京芝 土:-1.4 日:-1.4 Bコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス1秒4だった。さかのぼって10日間の馬場差を振り返っておくと、全てマイナス1秒台。しかもマイナス1秒5からマイナス1秒1の間で推移しており、大きな動きはなく速い時計の出るコンディション。
 先週火曜日に雨が降って、土曜の夜にも少しだけ降ったが、馬場に影響はなく時計の出方は1週前と同じだった。逃げ切りは超スローとなった土曜の9Rだけで、スローペースだと後方からの追い込みは間に合わないものの、普通のペースなら差し馬も来ていた。この傾向も1週前と同じ。今週から次の開催の2週目までCコースとなるが、先週の時点でそれほど傷んでいたという訳ではないので、内側がカバーされる事で馬場差が大きくマイナス方向に動くことはないと思う。

東京ダ 土:+0.1 日:+0.2

 先週の馬場差1600m対象の数値は土曜がプラス0秒1、日曜がプラス0秒2だった。さかのぼって10日間の馬場差を振り返っておくと、8日目まではマイナスの数値だったが、徐々に水準方向に近づいて行き、先週は初めてプラスの数値になった。
 火曜日に雨が降ったが、影響はなくてかなり乾いた状態だった。春の東京開催で初めてのプラスの馬場差となった。っと言っても特に力の要る馬場という程ではなくて水準の馬場。逃げた馬が2着に残って1着は中団や後方からの差しというレースがいくつかあるように、何か特徴のある馬場ではなかったと思う。

番組注目馬

  • 日曜東京08R 1着 エイシンバランサー

勝ち馬の内次走上位候補

  • 日曜東京03R 1着 ケイブルグラム
  • 日曜東京05R 1着 ケンコンイッテキ
  • 日曜東京07R 1着 サンマルティン

大川浩史 次走推奨馬

  • 日曜東京07R 1着 サンマルティン

※新馬戦の勝ちっぷりを見て、この番組で絶賛していたが、その後理由があるとは言え、一息の成績が続いてしまって、私が辛い思いをしてきたが、「こんなに走るんだよこの馬ホントは」と叫びたい気持ちでいっぱい。全弟のドレットノータスが既に重賞を勝っているが、能力は間違いなくこちらの方が上だと堅く信じている。何しろこの馬走り方が格好良い。次走は再度500万という事になるので、人気になりそうだが、その先まで含めての推奨馬と捉えてください。


3回京都9日目・10日目

京都芝 土:-1.4 日:-1.4 Dコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス1秒4だった。さかのぼって10日間の馬場差を振り返っておくと、全てマイナス1秒台と速い時計の出るレベルで安定している。
 月曜日に雨が降ったが、影響はなくて乾いた馬場で 時計の出方は1週前と同じだった。結構速い時計が出るコンディションではあるが、前へ行くか内を通るかしないとアウトという馬場ではなくて、極端なスローペースにならなければ、馬場の中ほどや外からの差し馬も届いていた。最終週となる今週もDコース使用だが、雨の影響を直接受けることがなければ大きく馬場差が動くことはないはず。

京都ダ 土:-0.3 日:-0.2

 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス0秒3、日曜がマイナス0秒2だった。さかのぼって10日間の馬場差を振り返っておくと、開幕週がマイナス1秒2だった以外、大きな動きはない。特にここ2週は水準に近いレベルで安定している。
 月曜日の雨はほとんど影響がなくて、馬場差は1週前と同じだった。土曜より日曜の方が乾燥して、少しだけだが、時計が掛かるようになったのも1週前と同じだった。土曜は4コーナー先頭の馬が4勝していて、勝ち馬は全て4コーナー4番手以内。4コーナー先頭の馬が勝った4回中3回2着に差し馬が来ているが、いずれも勝ち馬から2馬身以上離されていた。日曜も4コーナー3番手以内の馬が4勝している。日曜の1Rと12Rは差しきり勝ちと言えるが、どちらもレースが上がりがかなり掛かっていた。基本的には先行有利で、ハイペースになったりして上がりが掛かると中団や後方からの差しも届くという京都のダートらしい結果だった。

番組注目馬

  • 土曜京都04R 5着 ハリケーンバローズ

※実はこの馬新馬戦2着の後番組注目馬になっていたが、今回8ヶ月以上開いていたので番組注目馬としてはノーカウントという扱いだが、その新馬戦2着の好タイムも含めての、今回改めての番組注目馬という事になる。

勝ち馬の内次走上位候補

  • 土曜京都11R 1着 アスカノロマン
  • 土曜京都12R 1着 パフォーマプロミス


1回新潟7日目・8日目

新潟芝 土:-0.7 日:-0.7 Bコース  直線 土:±0 日:±0

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス0秒7。直線1000mは土日ともにプラスマイナスゼロだった。さかのぼって8日間の芝の馬場差を振り返っておくと、1週目は水準に近く、2週目は時計の掛かるコンディションだったが、後半2週は全てマイナス0秒7で速めの時計が出るコンディションだった。直線1000mは前半は時計が掛かっていたが、後半は水準の馬場差だった。
 この開催3週目に引き続き、週末に雨が降らず芝の馬場差は3週目と同じだった。新潟の外回りなんかだと4コーナーでの位置取りというのはあまり意味は無いが、外回りで前につけた馬が好走する事は少なくて、スローペースになっても差し・追い込み馬の好走が多かった。

新潟ダ 土:+0.3 日:+0.4  1200 土:-0.2 日:-0.2

 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がプラス0秒3、日曜がプラス0秒4。1200m対象の数値は土日ともにマイナス0秒2だった。さかのぼって8日間の馬場差を振り返っておくと、1800mは開催を通じていくらか時計の掛かるコンディションだった。1200mは3日目が高速馬場になり、その後もマイナスの数値だったが、先週は水準に近いレベルだった。
 1週前と比べて乾燥したようで、特に1200mが1週前より時計が掛かるようになった。この開催の1800m対象の馬場差についてまとめると、1週目・2週目は湿った馬場だったものの、風の影響があり。3週目・4週目は乾いた馬場だったが、風の影響がなかった。結果的に馬場差は最大で0秒2の違いしかないが、馬場状態そのものは前半2週と後半2週では異なる。一方1200mは雨や風の影響が絡み合って、馬場差が変動しているので注意。

番組注目馬

  • 日曜新潟01R 2着 ハヤブサレディゴー

※伊藤圭三厩舎ですから、次走は函館ダート1000mだと信じている。

勝ち馬の内次走上位候補

  • 土曜新潟12R 1着 チャンピオンルパン

※次走が新潟でなければちょっと狙いは下がる

  • 日曜新潟01R 1着 アデレードヒル
  • 土曜新潟05R 1着 ステファンバローズ

※次走が新潟でなければちょっと狙いは下がる

大川浩史 次走危険馬

  • 日曜新潟08R 1着 キータイプ

※一見するとものすごく強く見える勝ちっぷりだが、先ほど触れた通り先行馬が苦しい展開だったので、マクって勝ったこと自体にそれほどの価値はないと思う。勝ちタイムが12Rの1000万下よりも速いが、それでもCランクにすぎず、しかも1000m通過が12Rよりも2秒以上速かったからこそのタイム。こういうレースで先行して勝ったんだったら話は別だが、繰り返すがマクリや差しに有利な展開だった。次走は連闘しない限りまた500万クラスだが、クラス再編成後の500万で人気になって信頼できる程ではないと思う。


馬券Summary

  • 牡牝の違い

 先週土曜の東京9RカーネーションCをクイーンズベストが勝ってワークフォース産駒初のJRA2勝馬が誕生した。そのカーネーションCは超スローの逃げで恵まれはしたものの上がり3Fは33.4だった。実はワークフォース産駒が上がり34秒を切って勝ったのはまだ3回目でその内2回はクイーンズベスト。もう一回はレッドエトワールでこれら2頭はどちらも牝馬。ワークフォース産駒の牡馬は1着時の上がりタイムが最高34.6で、速い上がりのレースでは苦戦している。
 そもそもワークフォース産駒は牡馬が11勝中7勝がダートなのに対し、牝馬では11勝中9勝が芝。デビュー前からワークフォース産駒は早熟タイプやスパッと切れる馬は少ないだろうと予想されていて、実際その通りになっているが、牝馬に限れば切れるタイプも出ているということ。
 エンパイアメーカー産駒も似た傾向で、牝馬は芝17勝でダート46勝に対して、牡馬は芝15勝でダート64勝でダート勝ちの比率のほうが高い。しかも牡馬の芝15勝中5勝はフェデラリストがあげたもので、牡馬の芝馬は非常に少ない。牝馬ではナムラアン/エテルナミノル/カイザーバルなど芝の速い上がりのレースでも好走している馬がいるが、牡馬で上がり34秒を切って勝ったのはフェデラリストだけ。
 以上をまとめると切れ味に欠けてダートで勝つ産駒が多い種牡馬でも、牝馬には芝で切れる馬が結構出ると言うこと。よって血統を予想に取り入れる場合は牡馬と牝馬は区別して考えたほうがいい場合が結構ある。