2016年3月22日放送

提供: 先週の結果分析
移動先: 案内検索

2016/3/19(土)・3/20(日)・3/21(月)開催

2回中山7日目・8日目

中山芝 日:+0.1 月:-0.1 Aコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は日曜がプラス0秒1、月曜がマイナス0秒1だった。まずはさかのぼって8日間の馬場差を振り返っておくと、3週目まではマイナスの数値で、前半2週は速めの時計が出るレベルだったが、先週は水準レベルとなった。
 金曜の夜から土曜の昼にかけて合計16ミリの雨が降った。その後乾燥が進んだが、日曜は水分を含んでいて稍重からスタート。馬場差はこの開催で初めてプラスゾーンに入った。月曜は朝から良馬場発表。乾いてきてはいるが、日曜と比べて気温が上がらなくて結局日曜より若干速くなったものの、標準寄りのマイナスゾーン程度だった。なお、土日ともに馬場差は1日を通した数値。前回指摘した3・4コーナーの傷みは、補修によって最小限度に止まっていて、内の馬も流れ一つでは伸びて来ている。ただし、全体的な傾向としては外の差し馬有利なのは間違いない。中山は連続開催で今週までAコース、来週からの3週はBコースが使用される。

中山ダ 日:-0.8→-0.6 月:-0.4→-0.1  1200 日:-1.2→-0.9 月:-0.6

 先週の馬場差1800m対象の数値は日曜がマイナス0秒8からマイナス0秒6へと変動、月曜がマイナス0秒4からマイナス0秒1へと変動。1200m対象の数値は日曜がマイナス1秒2からマイナス0秒9へと変動、月曜がマイナス0秒6だった。さかのぼって8日間の馬場差を振り返っておく。1800mは3週目までプラスゾーンだったが、先週はマイナスの数値だった。1200mは前半2週が水準レベル、後半2週はマイナスゾーンだった。1800m・1200mともに先週日曜はこの開催では最も速い時計の出るコンディションだった。
 金曜から土曜の雨の影響を受けて、日曜朝は坂下の辺り、ところどころ水が浮いた状態で、日曜の馬場発表は重馬場だった。これによって1800m・1200mともに水準よりも速い時計の出るコンディションになった。特に午前の1200mはマイナス1秒台。ただし、午後になっていくらか馬場が乾いて行って馬場差も水準方向に動いた。月曜はマイナスはマイナスでも、日曜よりは乾いた状態。1800mは日曜同様に変動で、午前中は速めでも後半2鞍はほぼ水準の馬場差になっている。一方月曜の1200mが同じ馬場差なのは、ダート1200mは8Rが最後でこの時点ではさほど乾いていないため。時計の出方が変わったために1800mではパワー優先。差し有利の状況は変化して、前が残るケースが多かった。1200mはスピード最優先の傾向が続いている。

番組注目馬

  • 月曜中山04R 2着 サクラエンパイア

勝ち馬の内次走上位候補

  • なし

長谷川仁志 次走推奨馬

  • 月曜中山12R 3着 カンデラ

※ダート2400mの1000万下。前半1000m通過の1分2秒1は2レース前の1600万下韓国馬事会杯1800mの1分2秒5と比べても並大抵のハイペースではなかった。結果上がり600mが40秒6も掛かって後方待機のアバオアクーが直線一気の差しきりを決めた。1番人気のサトノセレリティは前半置かれたが、向正面から動いて行った。ただ、これでさえも直線は脚が上がって0秒7差5着に敗れている。この展開を逃げて0秒3差3着に粘ったのはカンデラ。流れを考慮に入れれば、一番強い競馬をしているのは明白だと思う。ここ2戦の6着・9着は冬場で馬体が絞れきれなかったため。6キロ絞れてもまだ余裕があった。温かくなって体調アップも確実と見て推奨する。

長谷川仁志 次走危険馬

  • 日曜中山12R 2着 マイネルエスパス

※脚抜きの良い土曜ダートの中山1200mで前半600m34秒0は決して速くはない。結果1番人気のスティンライクビーが逃げ切り、2番手のマイネルエスパスが2着という行った行ったの決着。マイネルエスパスは芝でも走れる馬。こうした速いダートも向いてもいましたし、好位の内で柴田大知騎手が上手く壁を作って折り合いをついていた。ただ、勝ち馬を交わせる感触はなくて、差し込んできた3着ダウトレス、4着ヒカリブランデーにも詰められていた。堅実駆けだが、一歩間違えると4着・5着そんなタイプでもある。


1回阪神7日目・8日目

阪神芝 土:+0.9 日:+0.6→+0.3 Aコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がプラス0秒9、日曜はプラス0秒6からプラス0秒3へと変動した。さかのぼって8日間の馬場差を振り返っておくと、6日目まではマイナス0秒8からマイナス0秒6の間で推移しており、ほとんど動きがなかったが、先週は一転してプラスの数値となった。
 金曜の夕方から土曜早朝の5時頃までに17ミリの雨が降った。土曜日は昼過ぎまで雨量は計測されない程度の細かい雨が降っていた。開催3週目までと比べて、馬場は悪化して時計を要していた。なお、土曜日馬場発表は変更されたが馬場差は1日を通した数値。日曜も土曜よりは乾いて行ったとは言え、水準よりは時計の掛かるコンディション。ただし、土曜よりは風が強くて午後になるとさらに乾いて水準方向に速まって行った。決まり手は多岐に及んではいるが、全般的には差し馬に分がある。乾きの進行した日曜は内の乾きが先になった感触があり、内の馬が健闘していて、差し有利とは言っても外一辺倒ではない。阪神も今週までAコース、来週から3週はBコース使用になる。


阪神ダ 土:-2.0→-1.7 日:-1.4→-1.0

 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス2秒0からマイナス1秒7へと変動、日曜がマイナス1秒4からマイナス1秒0へと変動した。さかのぼって8日間の馬場差を振り返っておくと、全てマイナスの数値ではあるが、先週だけはマイナス1秒を超える数値となった。
 金曜からの雨で水分をたっぷり含んだ状態だった。今開催は良馬場時でも時計の出方が速く、スピード優先の状況だったが、この雨で一気に高速化した。ただ、土曜は後半になって、少し乾いて行って10R以降は8R以前と比べて若干掛かっていた。日曜は土曜の12Rよりも乾いた状態でスタート、それでも高速ダートである事に変わりない。風が強く、土曜同様に乾きが進んで行って中盤から後半にかけて時計を要して来たが、12R時でもマイナス1秒0と速いコンディションだった。土曜・日曜の連対脚質を見ると、差し・追い込みはこれまでよりも決まっていた。流れの速い競馬が多かったのも要因と思っている。

番組注目馬

  • 土曜阪神08R 2着 フォンターナリーリ

勝ち馬の内次走上位候補

  • 土曜阪神08R 1着 マインシャッツ
  • 日曜阪神03R 1着 ドラゴンシュバリエ
  • 日曜阪神11R 1着 シュヴァルグラン


2回中京3日目・4日目

中京芝 土:設定不能 月:+0.9 Aコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜が設定不能、月曜がプラス0秒9だった。ここまで4日間の芝の馬場差を振り返っておくと、開幕週は雨の影響を受けても速い時計の出るコンディションだったが、先週土曜は雨の影響でかなり時計が掛かって設定不能。月曜は土曜より乾いたが、それでも時計の掛かるコンディションだった。
 金曜の夕方から土曜の朝にかけて33ミリのまとまった雨が降った。中山・阪神の約倍。開幕週は水準よりもかなり速い馬場コンディションだったが、12月と1月に開催されているのに加えて、元々中京の芝は1度本格的な雨が降ると一気に悪化する傾向がある。土曜は芝4鞍のタイム差が大きく、正確な馬場差を出すのが困難として設定不能とした。間に日曜を挟んで、土曜に走った傷みも修復されて、同時に乾燥が進んで月曜は回復しているが、それでも時計は水準よりも1秒近く掛かっている。その月曜は稍重でスタートして、10Rから良馬場で行われたが、馬場差は1日を通した数値。こうしたケースでは外伸びの傾向となる。実際土曜は外からの差し・追い込みが決まっているが、その傍らで土曜9Rで2着のフロリダパンサー、土曜12Rで2着のテイエムフタエマルなど、内で行ききった逃げ馬も残っていた。さらに月曜は内から乾いて行った節もあって、好位付けの馬が伸びて後方からの馬は苦戦を強いられていた。高松宮記念の行われる最終週の今週はBコースに変わる。推測としては土曜は内有利、日曜は内も外も五分と推測するが、いずれにしても時計勝負にはなりにくい可能性がある。

中京ダ 土:-1.5→-1.2 月:-0.5

 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス1秒5からマイナス1秒2へと変動、月曜がマイナス0秒5だった。ここまで4日間の馬場差を振り返っておくと、先週土曜は雨の影響で脚抜きが良く、速い時計が出るコンディションだった。他の開催日は水準かやや速めというレベルで、乾いたコンディションであれば水準レベルになっている。
 金曜からの雨で土曜は水の浮いた状態だった。水準寄りの1週目と一転して馬場は一気に高速化した。それでも後半はいくらか乾いて行って変動。日曜は中京では開催がなくて、月曜は土曜よりも乾いて水準に近づいてはいるが、馬場差は稍重発表の初日よりも速かった。月曜の馬場差は1日でくくれる。連対馬を見ると、2日間とも前有利。中団からの差しは2着が2回あるだけ。

番組注目馬

  • なし

勝ち馬の内次走上位候補

  • 土曜中京11R 1着 トウショウドラフタ
  • 月曜中京05R 1着 マテンロウゴースト


馬券Summary

  • 速いダートでスピード全開のゴールドアリュール産駒

 土曜の阪神ダートで8鞍中4鞍でゴールドアリュール産駒が勝利する固め打ちをやってのけた。頭数的には6頭出走して4頭が勝ち上がり。この日の阪神ダートは超の字のつく高速馬場。ゴールドアリュール産駒が速いダートに強いことは分かっていたが、ここまで高い確率で、内2鞍が高レベルとなるとその凄さが真実味を帯びてくる。
 ゴールドアリュール産駒の代表と言えば交流重賞を含めてG19勝のエスポワールシチー、交流重賞で勝ちまくったスマートファルコンがいる。ここで見て欲しいのが東京大賞典/帝王賞/持ち回りのJBCクラシックなどが行われて日本のダートG1ではベストディスタンスと言われる大井2000mの歴代勝ちタイムのベスト5。

速いダートでスピード全開のゴールドアリュール産駒

 最近の東京大賞典や帝王賞はホッコータルマエが2.03.0でも速い位だが、スマートファルコンはクロフネの武蔵野SやJCダートにも匹敵する2.00.4(2010年東京大賞典)を筆頭に2位から4位タイまで全部スマートファルコンの記録となっている。ゴールドアリュール産駒の卓越したスピード能力はスマートファルコンによって証明されている。