2015年8月3日放送
2015/8/1(土)・8/2(日)開催
目次
2回新潟1日目・2日目
新潟芝
- 土:-0.9 日:-0.9 Aコース
直土:-0.2 日:-0.2
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス0秒9。直線1000m対象の数値は土日ともにマイナス0秒2だった。
2013年以降夏の新潟開催の場合には、強めのエアレーションというのが行われていて、開幕週から馬場は柔らかい。そのため所謂開幕週の高速馬場というのは、ちょっと出現しなくなっていて、今年もそうだった。ちなみに昨年も一昨年も開催が進んで行っても時計が掛かるようにはならなかったというのが、強くエアレーションをほどこされた馬場の特徴で、水はけの良い新潟は特にその特徴が顕著に出る。一昨年などは最終週の土曜日というのが最も速い時計の出るコンディションだった。今年のレースの当日に雨が降ったりしなければ、時計の出方が大きく変化する事はないはず。そのエアレーションとはなんぞやという事だが、具体的にやっている作業はコースに穴を開けて行くという作業が行われている。で、何を目的としているかと言うと、馬場を柔らかくする。あとは野芝の場合は、1回芝を切ってそれの刺激で芝の根付きがもっと良くなるという効果があるが、それをやる事によって馬場が柔らかくて、所謂超高速馬場にはなりにくくて、なおかつ開幕週から割と差しが決まると。そういう馬場になりやすい。で、先週の新潟も実際そうで、前が残りやすいとか内を通らないとダメとか、そういう傾向がなくて、各馬が力を発揮しやすい状態だった。逆に言うと、開幕週なのに外から伸びて来たと、そいう馬が居てもそれを過大評価してはいけないと。そういう馬場だった。なお、2回新潟は6週間の開催で全てAコースが使用される。
新潟ダート
- 土:+0.5 日:+0.5
1200土:±0 日:±0
先週の馬場差1800m対象の数値は土日ともにプラス0秒5。1200m対象の数値は土日ともにプラスマイナスゼロだった。
1800mは少し時計の掛かる状態ではあったが、1200mは水準の馬場。どちらも春開催よりは時計が掛かっていた。土曜は逃げた馬が4勝2着1回で、1着・2着の10頭中9頭が4コーナー3番手以内だった。ところが、日曜は差し馬の好走が目立った。っと言っても馬場が土日で異っていた訳ではなくて、メンバー構成とかレースの流れ、あるいはレース展開が違っていた。そういう事だと思う。
番組注目馬
- 日曜新潟01R 2着 ブレイブスマッシュ
勝ち馬の内次走上位候補
- 日曜新潟01R 1着 アストラエンブレム
大川浩史 次走推奨馬
- 土曜新潟04R 5着 ザハッピエスト
※ハイペースの2番手から速めに先頭に立って、残り200mを切っても頑張っていたというが1つ目の理由で、2つ目は次走もそんなには人気にならないだろうという事。そしてもう一つは堀厩舎への信頼感もある。具体的にはこういう400キロ行くか行かないかの牝馬が、真夏に中1週で新潟・新潟なんて使い方をすると非常に怖いが、堀厩舎ならそんな使い方間違ってもしないだろうという、そういう信頼感。次に勝てなくてもまだキャリア5戦以下なので、中山のスーパー未勝利に出走権あるが、恐らく坂のあるコースは良くないので、次に新潟でビシッと決めてください。
2回小倉1日目・2日目
小倉芝
- 土:-1.0 日:-0.9 Aコース
先週の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒0、日曜がマイナス0秒9だった。
新潟と同じように小倉もエアレーション作業があって、開幕週とは言え、以前のようなマイナス2秒などという馬場差にはならなくなった。ただ、新潟とは違って雨の影響、もし降ると大きいので、このまま馬場差があまり変わらないという事はなくて、徐々に水準方向に動くはず。前半の4週間はAコース後半の2週間はBコースとなるが、そのBコースに替わるタイミングでまたマイナス方向に動くと思う。以前のように超高速馬場ではないと言っても、小回りコースの開幕週らしく前に行った馬の好走が多かった。
小倉ダート
- 土:-1.3 日:-1.3
先週の馬場差1700m対象の数値は土日ともにマイナス1秒3だった。
雨が降ったとか、砂圧が変わったとかそういう事は一切無かったが、良馬場で馬場差マイナス1秒3という高速馬場だった。基本的には先行、あるいはマクって4コーナーで前につけている馬の好走が多いが、1700mでハイペースになると差しも届くという、いかにも小倉ダートらしいレースが多かった。
番組注目馬
- 日曜小倉02R 2着 コウエイラブリー
勝ち馬の内次走上位候補
- 土曜小倉11R 1着 ランウェイワルツ
- 日曜小倉07R 1着 サクセスグローリー
大川浩史 次走危険馬
- 土曜小倉11R 2着 サンライズバロン
※展開に注文がつく事と休み明けは好走しても、2走目はイマイチであるという事はタイム分析で述べたが、もう一つは今回は地元馬主の勝負駆けだったと思われる事も、次走へ向けてマイナス材料になると思う。先週の土曜日、つまり小倉の初日、10Rをサンライズタイセイが勝って、11Rはサンライズバロンが2着、そして12Rはサンライズトークが1着。サンライズさんと言えば、小倉の地元馬主。これらが活躍したが、実はこの3頭全て休み明けだった。500万や1000万だと下手に勝負駆けのレースの前に一叩きというのをしてしまうと、着順が悪いと肝心のレースに出走できない恐れがあるので、目標レースまであえて待機しているという事が、最近は多い。サンライズバロンは1600万条件なので一叩きしてしまうと、出走権が云々という事情はないが、休み明けの方が走るという事は陣営もわかっているはず。今回浜田厩舎にパートン騎手騎乗というのも初めてで、ここがいかにも勝負だったのは明白。つまり明知の仕上げだったので、次はちょっと危ないんじゃないかと判断した。
1回札幌1日目・2日目
札幌芝
- 土:-1.7 日:-1.7 Aコース
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス1秒7だった。
確かに高速馬場だった。ただし昨年の1回札幌も1週目は雨が降ってここまでは速くならなかったが、2週目の馬場差がマイナス1秒6。新潟の芝とは違って、開催が進むにつれて時計の掛かる馬場になっていくはずだが、2週目の今週はまだマイナス1秒5ぐらいの高速馬場だろうと推測できる。タイム表を見て気がつくのは、レコード決着だった日曜の10RがCランクで、しかも完全タイム差がプラス。そもそも重賞が行われないコースのレコードには価値のない事が多いが、1000万下がレコード決着でも水準程度でしかなかった。そのぐらいの高速馬場だったという事。今年札幌で初めてエアレーション作業が行われて、洋芝オンリーのエアレーションというのは初めて。理屈で考えると野芝よりも、あまり効果が大きくないと思うが、先週は高速馬場とは言え、あまり前残りは多くなかった。これはもしかするとエアレーションの効果と言うか、影響が出ている可能性があるので、今後ちょっと観察しておきたい。なお、1回札幌は3週間の開催で、全てAコースが使用される。
札幌ダート
- 土:-0.5 日:-0.5
先週の馬場差1700m対象の数値は土日ともにマイナス0秒5だった。
馬場差マイナス0秒5と言っても、速い時計が出る馬場という感じではなく、ほぼ水準。いかにも小回りコースのダートというような前残り傾向ではなく、直線一気は難しいにしても好位差しはよく決まっていた。偏りとか不公平感のない馬場だった。
番組注目馬
- 日曜札幌12R 2着 コパノチャーリー
勝ち馬の内次走上位候補
- 日曜札幌07R 1着 ネオリアリズム
ワンポイントアドバイス
- エアレーションによる傾向の変化