2025年2回東京12日目

開催一覧
2025/07/20 (日)
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2025/07/19 (土)
福島 小倉 函館
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2025/06/29 (日)
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2025/04/06 (日)
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2025/02/22 (土)
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2025/01/25 (土)
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2025/01/12 (日)
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2025/01/11 (土)
中山 中京
2025/01/06 (月)
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2025/01/05 (日)
中山 中京
  馬場コメント
 2回東京は先週で開催を終えました。先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がプラス0秒4からプラス1秒2への変動、日曜がマイナス2秒1からマイナス2秒4への変動でした。まずは遡って8日間の馬場差を確認しておきますと、雨の影響で変動の開催日が多いのですが、それでも馬場差はほとんどがマイナス2秒台かマイナス1秒台です。ただ、先週土曜は初めてプラスの数値になりました。
 土曜は雨のため朝の時点で馬場差はプラスの数値です。その後も雨が降り続いて、後半へ向けてさらに時計が掛かって行きました。ただ、天候が回復した日曜は朝の時点でマイナス2秒台になっていて、「稍重」とは言え高速馬場に戻っていました。Cコースに変わって最初の週という事もその要因だと思います。後半はさらに乾いて馬場差はマイナス方向に動いて行きました。Cコース1週目で先々週とは傾向が大きく変わってましたね。土曜は雨の影響で差し・追い込みが決まったレースもあったんですが、インコースを回った馬が優勢のレースも多かったです。日曜は8Rで5着だった武豊騎手が「内の馬場が乾いてきて伸びていました」とコメントしてるんですけれども、この言葉に全てが集約されています。断然インコースが有利でした。今週から東京は3回開催に入って、クラス編成が3歳基準になりますが、今年は3週の開催で、2週目まではこのままCコース。最終週はDコースが使用されます。
 先週の馬場差1600m対象の数値は土曜がマイナス2秒2からマイナス2秒6への変動、日曜がマイナス2秒7からマイナス2秒1への変動でした。遡って8日間の馬場差を確認しておきますと、良馬場だった9日目を除けば雨の影響を受け、全て変動で速い時計が出るコンディションとなっています。
 雨の影響で土曜については、朝の時点で水が浮いた状態でしたね。雨は降り続いたんですけれども、後の方が水が引いて一層時計の出やすいコンディションになって行きました。従って、馬場差はマイナス方向に動いています。日曜の朝は土曜終盤よりも若干ながらさらに高速馬場でスタートして、後半はいくらか乾いて水準方向に動きました。ただ、土日ともにマイナス2秒台でかなり速い時計のベルコンディションである事に変わりはありませんでした。脚質面ですけれども、一言で言えば逃げ・先行馬が断然有利で、連対馬の大半は前めで立ち回った馬でした。逃げ馬が3勝と活躍しています。追い込んで勝った馬は日曜5Rのトリリオンボーイだけで、トピックスでも取り上げられていたようにですね、出色の決め手を発揮していた訳です。


  タイム分析
 2025/06/01 (日)  芝=-2.1 → -2.4  Cコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
4R T1600 ダノンエンブレム 牡3 未勝利 1:34.7 -0.8 -0.3 +0.6 -1.7 D D 7.38
6R T1800 ニシノティアモ 牝4 1勝クラス 1:45.8 -1.9 -0.4 -0.3 -2.0 C C 5.56
8R T2400 デュアルウィルダー 牡4 青嵐賞(2勝) 2:23.8 -2.4 -0.3 +0.1 -2.8 C B 4.00
10R T1800 メリオーレム 牡4 むらさH(3勝) 1:44.6 -1.7 --- +0.5 -2.2 D D 10.00
11R T2400 クロワデュノール 牡3 東京優駿(G1) 2:23.7 -1.8 -0.4 +0.7 -2.9 D B --
12R T2500 アドマイヤテラ 牡4 目黒記念H(G2) 2:32.9 +1.7 -0.8 +3.9 -3.0 SL D (7.50)
 2025/06/01 (日)  ダ=-2.7 → -2.1
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1600 スカイビート 牝3 未勝利・牝 1:37.1 -1.9 --- +0.8 -2.7 D D 4.25
2R D1400 キョウエイスレーヴ 牡3 未勝利 1:24.0 -1.7 --- +0.6 -2.3 D D 6.56
3R D1600 セブンメデュラス 牡3 未勝利 1:36.4 -2.6 --- -0.1 -2.5 C D 6.90
5R D1400 トリリオンボーイ 牡3 1勝クラス 1:23.0 -1.9 -0.1 ±0 -2.0 C C 10.50
7R D1400 ノルドヴェスト 牡5 1勝クラス 1:23.3 -1.6 --- +0.3 -1.9 D D 9.86
9R D1600 ダノンザボルケーノ 牡4 薫風S(3勝) 1:35.2 -1.2 -0.2 +0.7 -2.1 D D 8.00

東京3R 3歳未勝利 注目
 勝ったセブンメデュラスについて。
1着:セブンメデュラス 番組注目馬
 逃げて3馬身半差の完勝で、ラストまで大幅なラップの減速がなく、完全タイム差はマイナスです。今回がデビュー3戦目で、ダートを使い出してこれで2着・1着。牝系はね、4代母エアグルーヴに遡るですね、おなじみの一族なんですが、父がドレフォンですからダート適性がかなり高いという事ですね。このレースでは2番人気のサトミノエンジェルが強敵だったんですが、逃げて上がり600mが同じだったのでね、当然相手は敵わない訳です。これはもう昇級して通用する記録と評価します。
東京5R 3歳1勝クラス 
1着:トリリオンボーイ 通信簿
 4番人気1着でした。展開に左右されるという理由で危険馬に選んだが、展開に関係なく差し切った。こういう結果になり、申し訳ありません。
東京6R 4歳以上1勝クラス 注目
 勝ったニシノティアモについて。
1着:ニシノティアモ 勝ち馬注目
 前回の放送からね、私が多様しているフレーズの一つにですね、「クラス再編成前の1勝クラスでは力が上位だった」というのがあるんですけれども、この馬もそうで、3歳春のミモザ賞では現3勝クラスのエセルフリーダの2着。それからスイートピーステークスでは、後に札幌のG3クイーンテークスを勝ったコガネノソラのクビ差2着があるんですね。今回は喉の手術明けでおよそ7ヶ月半ぶりでしたが、正攻法で全く危なげがありませんでした。完全タイム差はマイナスで、あと0秒1速ければBランクだった訳です。津村騎手もね、「喉も気にならなかった」とコメントしていますから、それなら昇級しても通用するでしょう。
東京8R 青嵐賞 注目
 3頭を取り上げます。
1着:デュアルウィルダー 勝ち馬注目
 まず勝ったデュアルウィルダー、先週の東京と京都でメンバーランクがBだったレースというのは、日本ダービーとこのレースだけです。タイムランクはCですが、単に記録の比較だけで言えばダービーよりこちらの方が優秀でした。デュアルウィルダーは先々週のオークス5着リンクスティップの半兄でですね、昨年の青葉賞3着馬です。脚部不安でおよそ1年の休養を余儀なくされていなければ、とっくにオープンで走っていたと思います。今回は2走ボケが懸念されるケースでしたけれども、テンションこそ高かったんですけど実戦では問題ありませんでした。
2着:ジオセントリック 
 2着のジオセントリックも骨折と脚部不安で、トータルでおよそ1年4ヶ月の休養を余儀なくされて出世が遅れていたんですが、ややねワンペースのきらいがありました。その点を踏まえて今回は距離を延ばして、2400mを使って来たと思います。3着に2馬身半差をつけていますしね、今回は相手関係と久々の分の負けでしょう。次走も上位候補です。
5着:アバンデル 
 そして5着のアバンデルですが、今回は鼻出血明けでしたから、若干予想の段階で評価に迷わされる部分があったんですが、実際6番人気の低評価でしたけれども、見た目の仕上がりは非常に良く映りました。ただ、乗り難しさがありましてね、どうしても後方で折り合いに専念せざるを得ないので、4コーナー13番手から直線外の追い込みというのは、流石に決まりませんでした。これは内・外のね、バイアスもあったと思いますね。
東京9R 薫風S 注目
 5着だったターコイズフリンジについて。
5着:ターコイズフリンジ 
 1番人気でした。まず出遅れますね、これが痛かったです。そうすると、このロスを挽回するためにちょっとポジションを取りに行った事もありまして、道中はちょっとかなり行きたがっていました。本命を打っていたのでね、今回はこれで駄目だなと半ば諦めていたんですけれども、3着とはクビ・アタマ差の同タイムに持ち込んで来ました。やはりね、ポテンシャルはあるんですよね。敗因はね昇級戦云々ではなく、やっぱり落ち着いて走れなかったことに尽きると思いますからね、次走五分のスタートを切れれば勝ち負けになると、改めて期待します。
東京11R 日本ダービー 重賞
 タイムランクがD・メンバーランクはBでした。まずスタートです、サトノシャイニングが大外からハナへ行きましたね。ちょっと折り合いの難しい馬ですからね、多分武豊ハナに行くと思っていました。ただ、ちょっと途中でですねホウオウアートマンにハナを叩かれて、若干リズムを崩すような場面があるんですけれども、基本的にね序盤の入りはかなり緩やかでしたから、この辺で勝負の行方が決まりました。ペースは前半の1000mが1分ちょうどなんで、逃げたホウオウアートマンにとっては平均ペースですけれども、それでもペース補正が0秒4入ってる訳です。ですから、離れた2番手以降、つまりサトノシャイニング以下はほぼスローペースに近い流れだったという事は言えますね。そして直線です。ここはもう早めにですね、クロワデュノールが抜け出してサトノシャイニングを交わした時点で、ほぼここで勝負が決まったと言っても良いでしょう。あとは2着が何かという、その争いがちょっと熾烈になりましたけれども、難なくマスカレードボールが2着を確保したという事で、まぁほぼ実力通りと言うか、順当決着を見たダービーだったという風には思いますけどもね。
 率直に言いますとね、Cコース1週目で良馬場で、そして逃げ馬不在というようなダービーになりますとね、やっぱり1コーナーの入りで、もうほぼ勝負の行方というか決定的に決まってしまうんですね。基本的に何ていうかな、単調なレースになりやすい訳です。あんまり攻防らしい攻防が無いって言うとちょっと語弊はありますけれどもね、結局こういったダービーが去年のダービーもそう思ったんですけれども、同じような感じで、SLランクにならないと結局ペース補正をして、Dランクに落ちつくしかないんですよ。ですから、最近のダービーはもうみんなこんな感じになってしまってるので、ちょっとレースの質は低下してるなっていう気はしてます。これはただ全体のレースを俯瞰したね、あくまでも私の印象であって、馬の強さ・評価というのは個別の問題です。
1着:クロワデュノール 
 勝ったのはクロワデュノール。これ1コーナーの入りでね、今日はもう大体勝てるなって。結構、大方の方そう思ったんじゃないかなと思うんですよね。何しろ4コーナーまで北村友一騎手は減点0ですよね。完璧なレースをしてますし、ちょっとやっぱり仕掛けが早いなと思ったんです。まだ追い出さなくて良い所で一気に追っつけて追い出しましたね。これで負けたら早仕掛けっていう風に非難される乗り方になるんだけれども、負けないですよね。と言うのは、やっぱりデビューからずっと手綱を取って来て、この馬の強さを知ってますし馬の能力に対する絶対的な自信がありますからね。あそこから仕掛けても絶対負けないっていう、それはもうそうなると思います。ですから、私いつもダービーの予想の時にはね、テン乗りは駄目だよって言うんです。やっぱりその馬にジョッキーがね、本当に絶対的な能力に対する信頼がなければ、イレギュラーな事があった時にやっぱり対応できないです。馬の能力をちゃんと信頼できれば、そうした乗り方できますから。そう言った意味では非常にですね、力強いそして強いダービー馬だったと思います。
2着:マスカレードボール 
 2着はマスカレードボール、最後追い上げて来ました。坂井瑠星騎手はこの馬で1回勝ってますけれども、ずっと手綱を取って来た訳ではないし、皐月賞で横山武史騎手がちょっと追い込む形で、別の競馬で好走しましたから、意外といろんな競馬ができるという事は頭にあったと思いますけれども、何て言うのかな、外枠が不利にならないような極めて理想的な競馬ができたと思います。4分の3馬身追い詰めてますけれども、でもこれはペースを考えると、決定的なね着差ですし、マスカレードボール自体上がり600mが最速であった訳ではないので、もう相手が強かったという競馬ですけれども、この馬もやっぱり改めて高い能力があるという事をこの一戦で示しましたし、坂井瑠星騎手はこのジョッキーはもう20代でダービー勝てるっていうぐらい、そういう競馬はずっとしてきてますね。
3着:ショウヘイ 
 さぁその後3着ショウヘイですが、勝ち馬には突き放されたんですかしぶとく3着を確保しました。なかなかしぶとい競馬しましたし、一応馬場が回復に向かってインコースが有利になって来てますんで、内枠を引いて考えうる最高の立ち回りはできたんじゃないかなと思いますね。ただ、最後はやっぱりマスカレードボールにグッと突き離されてしまったようにですね、この辺はやっぱり現時点の力差を感じさせる内容でした。あと、京都新聞杯組っていうのは、やっぱり皐月賞組に割って入るっていうのが、ここ10年間のレース傾向としてあるのでね、やっぱり非常に注目するべきステップレースであるって事を改めて認識しました。
4着:サトノシャイニング 
 その後サトノシャイニングが4着でした。普通に逃げてればね、ひょっとしたらっていう事はあったかもしれないんですけれども、2番手に控えた所で、やっぱりちょっと折り合いの難しさって言うか、若干リズムの狂いがあったと思います。で、まぁ離れた2番手以降、この馬自身が逃げているのと同じ形ですから、まぁその後はこの馬のレースができたと思いますが、流石に早めにクロワデュノールにね、交わされてしまいましたから現時点では私は折り合いの課題はまだ残っているけれども、まぁまぁ及第のレースはできたという評価です。
6着:ミュージアムマイル 
 そして2番人気のミュージアムマイルは6着でした。まぁテン乗りという事よりね、1コーナーの入りなんですよね。1コーナー11番手じゃないですか。本当はやっぱり10番手以内で、しかも枠順が良い枠に入ってましたからね。取りたい所がちょっと出脚が鈍って取れなかったという感じで、ここでやっぱり勝つべきポジションに収まる事ができなかったです。ラップの構成から、途中からちょっとポジションを上げるっていう訳にもいかなかったんで、結局直線勝負になりましたけれども、敗因はね何個か考えられます。一つはねポジションが悪かった事、もう一つは最後ねやっぱりマスカレードボールと一緒に伸びながら、相手に突き放されて、そしてゴールの所ではエリキングにも差されてしまったと。この負け方は一つは距離がちょっと長いんじゃないかという事は言えます。あと、皐月賞はやっぱり高速決着で勝った皐月賞馬っていうのは、意外とダービーではパフォーマンスが低下する傾向にありますね。これは過去の傾向を見てもずっとそうです。ですから、ちょっと皐月賞よりパフォーマンスが出なかったのかなっていうのも敗因として考えられますね。
9着:ファイアンクランツ 
 ファイアンクランツは9着でした。落ち着いてレースをしていたと思えたんですが。この馬としては、落ち着いてレースに臨めたと思いますし、外枠からやっぱりあのポジションを取れたというのは、非常に良かったと思います。ちょっと乗り難しい馬ですし、佐々木ジョッキーもなかなかそういう競馬は、私できないんじゃないかなと思ってたんですけれども、クロワデュノールのすぐ後ろ取れました。ただ本当はね、クロワデュノールの後ろに入れたいんですよ。そこで脚を溜めたいんだけれども、どうしても並びで、そこのポジションを内のエムズ、エムズにもうクロワデュノールの後ろを取られちゃいましたから、ずっと結局外外を回らざるを得なくなってしまった。枠順次第ではもうちょっとやれた気はしますけれども、結局外外を回って、クロワデュノールをマークする形で、それでちょっと最後苦しくなったという感じではないでしょうかね。
14着:ファンダム 
 そして番組注目馬でしたね、ファンダム14着でした。これはね、やっぱり序盤からちょうどショウヘイの後ろに収まってるんですけどね、かなり力んでましたよね。結構力んでる中で、4コーナー結構良い手応えに見えるんですけど、やっぱりあれだけで力んだら伸びませんし、やっぱり本質的な距離適性もあると思います。基本的にはやっぱり、これまでの戦績だけでハッキリ今言い切っちゃいけないとは思いますけれどもね。やっぱちょっとマイラーっぽいなというイメージはありますよね。
東京12R 目黒記念 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正し切れずスローの扱いとします。タイムランクがSL・メンバーランクはDでした。枠の並びからですね、マテンロウレオの逃げを想定していたんですけれども、マイネルカンパーナが主導権を握りました。序盤の前半500mから13秒0-13秒3と急激にペースがダウンしたためにですね、この時点でスローペースはほぼ確定です。差し・追い込み馬が勝つためには上がり600m33秒台後半の脚が要求されてですね、先行馬に有利になった事は確かなんですけれども、スローペースのハンデ戦で2着と3着の間に3馬身もの差がついたという点で、ちょっと違和感を覚えるんですよね。ということでちょっと凡戦の感は拭えないんですけれども、直前ちょっと雨が降ったんでね、その影響もあったのではないかなと思います。
1着:アドマイヤテラ 
 勝ったのは1番人気に応えましたアドマイヤテラです。牡馬にしては細身なんですけれども、この馬の最大の長所はレース巧者で、スタミナがある事です。菊花賞の2着・4着・5着馬が今年春の天皇賞で1着から3着を独占した、その戦績比較からも菊花賞3着のこの馬にとって、私はここは落とせない一戦だったと思います。
2着:ホーエリート 
 2着ホーエリート、しぶとかったですね。この馬ね、中山の芝1800mのフラワーカップと中山牝馬ステークスで2着していたんですけれども、東京のね芝2500m向きのスタミナがあるかどうか、そこがちょっと半信半疑でした。スローの2番手で展開的に有利だったとは言っても、本当にこの最後までね、しぶとい二枚腰を駆使しました。という事で、距離を含めて今後の選択肢が広がったんですけれども、今度G3のハンデ戦になりますとね、それ相応のハンデを覚悟しなければなりませんね。
3着:マイネルクリソーラ 
 3着はマイネルクリソーラでした。3番手の内に収まったんですけれども、外からポジションを上げた馬の動きでちょっと位置取りがね、下がってしまったのが痛かったですね。そうは言っても4コーナー最内からインを突くというのは、この日の馬場の鉄則ですしね。定石でしたから、かろうじて3着は確保しました。地力はつけてますよね。
4着:ディープモンスター 
 その後4着がディープモンスター。この馬ね、13番人気だったんですけれども、ちょっとパドックでね、目立つ気配だったんですよ。明らかに前走を使って一変していました。でね、ペースを考えればちょっとね蚊帳の外の位置取りなんですけれども、4コーナー15番手から上がり600m最速でここまで伸びて来たんですからね、地味だけどこの改めて地力はあるんだなと思いましたね。
5着:シルブロン 
 5着はシルブロン。この馬は向正面で一気にポジションを上げて、ハナを奪いました。これはね、ペースを考えますとレーン騎手の判断は的確で、逃げる事で非常に良いリズムで走って行きましたよね。もとよりステイヤーズステークス2着馬ですから、これぐらいは走っても当然ですよね。

解説者:吉岡哲哉(競馬ブック)

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