2014年3月31日放送
2014/3/29(土)・3/30(日)開催
目次
3回中山1日目・2日目
- 中山芝 土:+0.2 日:+0.4→+2.0 Aコース
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がプラス0秒2、日曜がプラス0秒4からプラス2秒0へと変動した。連続開催ですので、まずはここまで8日間の馬場差を振り返っておく。全てプラスの数値だが、水準に近いレベルの日もあれば、時計が掛かっている日もあり、安定していない。
コース替わりではなくて、先週まで引き続きAコース使用なので、馬場が良くなったという明確な理由がわかりにくいが、土曜日に中山に行ったら、結構芝が青々としていて、大分前の中山と比べると、回復してきたのかなと言うか、芝が生育してきたのかなという感じはした。
日曜は雨が降り続いて、後になる程時計の掛かるコンディションになって来た。雨が降って芝で時計が掛かってくるというのは非常に納得できる事だが、むしろ先週の芝では土曜日に時計が出やすくなった事が特記事項と言えるかもしれない。ちなみに今週からコース設定がBコースですので、乾いた馬場なら先週土曜日よりも時計がさらに出やすくなる可能性もあるかもしれない。連対馬の脚質を見ると、土曜にしても日曜にしてもまだ前に行くにしろ、差すにしろ、思い切って内を突くか、外を回すか2つに1つとそういう戦法での好走が目についた。前開催の後半で津田さんがおっしゃっていたのと同じで、傾向は変わっていない。この辺りもコースが変わってどうなのか、今週のチェックポイントになるだろう。
- 中山ダ 土:+0.5 日:+0.4→-0.4
- 1200 土:+0.6 日:+0.3→-0.1
先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がプラス0秒5、日曜がプラス0秒4からマイナス0秒4へと変動、1200m対象の数値は土曜がプラス0秒6、日曜がプラス0秒3からマイナス0秒1へと変動した。まずはここまで8日間の馬場差を振り返っておくと、1800mも1200mも時計の出方が安定しない。雨の影響が残っているから、脚抜きが良く、時計が出やすいという訳でもないが、前開催5日目は速い時計が出るレベルだった。
まず土曜日は時計の掛かるコンディションだった。特に1200mは2回中山を含めても最も遅い馬場差だった。ただ、1800mはそれほど掛かっていたとは言えないレベルで、これはどうも風向きが関係していたんじゃないかと推測できる。どちらにしても良馬場で、1800mよりも1200mの方が馬場差が大きかった、これはちょっと重要チェックポイントだろう。日曜日は雨の影響で時間の経過とともに時計が速くなるという普通の変動。連対馬の位置取りはコンディションは違っても土日でそれほど変化はなかった。若干前の組優勢だが、差しも決まっていますし、先週までおそうであったが、例年のこの時期の中山ダートよりも差しが効く馬場という印象はある。
番組注目馬
- 土曜中山09R 4着 スペランツァデーア
※牝馬限定戦ならという但し書きで推奨したい。
勝ち馬の内次走上位候補
- 日曜中山11R 1着 ソロル
市丸博司 次走推奨馬
- 土曜中山11R 5着 フェノーメノ
※今回は長期休養明けだけじゃなくて、58キロの負担重量で他の有力各馬よりも2キロ重いのも堪えたと思う。型どおり次走で変わってくるんじゃないだろうか。
2回阪神1日目・2日目
- 阪神芝 土:+0.2 日:設定不能 Aコース
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がプラス0秒2、日曜が設定不能だった。ここまで8日間を振り返る。前開催は2週目以降馬場差がマイナスゾーンになった日はないものの、かと言って中山のように大きく時計を要すこともなかったが、先週日曜は雨の影響を強く受けて設定不能だった。
まず土曜はプラス0秒2だったので、言わば春の阪神の標準値と言えるだろう。水曜日にまとまった雨が降って、ダートは稍重でスタートした事から、芝でも雨の影響が残っていたはずだが、時計が掛かるという程ではなかった。しかし、土曜深夜からの雨で日曜は一気に時計が掛かって行った。設定不能と言っても、馬場差を算出できないという程ではない。ただ、日曜の阪神芝のように大きく時計が掛かってしまうと、時計の比較にあまり意味がないというレベルになってしまうので、数値を表示していない。今週からの3週だが、Bコースが使用される。先週日曜は例外的な数値で、乾いた馬場なら先週土曜レベルかあるいは、時計が出やすくなるんじゃないだろうか。なお、土曜の連対馬は脚質もコース取りも目立った傾向はなかった。日曜は外を回る差し馬の上位進出が目についた。これは明らかに雨の影響だろう。
- 阪神ダ 土:-0.4→+0.3 日:-0.9
先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス0秒4からプラス0秒3へと変動、日曜がマイナス0秒9だった。ここまで8日間の馬場差を振り返っておくと、マイナス1秒台・プラス1秒台になることはないが、時計の出方は安定せず、同一週で同じ数値になった事はない。
前開催から時計の出方は安定していない。しっかりと馬場差を復習して把握していく必要があるだろう。まず土曜日は終日稍重発表だった。馬場差は変動で、マイナスで始まってプラスで終わったと。ここはチェックしたいポイント。日曜は終日不良発表で、馬場差は変動ではなかった。コンディションは違っても、土日ともに前の組が圧倒的に有利で、中団以降にいた馬同士の決着はない。特に水が浮いていた日曜日は1Rと4Rでともに7番人気の馬が逃げ切ったのを始め、勝ち馬は全て好位以内につけていた馬だった。不良だから前有利というのは、一概には言えないが、あれだけ水が浮くと、先週日曜については、先行有利という認識で良いのではないだろうか。
番組注目馬
- 日曜阪神08R 1着 エーシンザヘッド
※昇級戦から買いたい。
勝ち馬の内次走上位候補
- なし
2回中京5日目・6日目
- 中京芝 土:-0.5 日:設定不能 Aコース
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス0秒5、日曜が設定不能だった。まずここまで6日間の芝の馬場差を振り返っておくと、5日目つまり先週土曜まではマイナスの数値で、しかもマイナス0秒8からマイナス0秒5の間で安定した推移だったが、6日目は雨が降り続き、一気に時計が掛かり、設定不能となった。
日曜の馬場差を設定不能とした理由は阪神で述べたのと同じ。5日目までは馬場差に大きな動きはなかったので、基本的には安定したコンディションだった。なお、連対馬の脚質を見ると、土日を合わせて芝で行われた10鞍全てで中団・後方の差し馬が連対している。日曜の6鞍の内4鞍は逃げ・先行と差し馬という組み合わせで、前へ行くとダメだったという訳ではない。これが土曜と日曜では違う。日曜日は最終日でしかも雨で馬場が荒れて、先行馬でも外を回っていますし、後ろの馬はもっと外を回らざるを得なかった。馬場コンディションとコースロスを差し引きして、このような分布になったと言えるんじゃないだろうか。
- 中京ダ 土:+0.2 日:-1.4
- 1200 土:-0.4 日:----
- 1400 土:-0.5 日:-0.7
先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がプラス0秒2、日曜がマイナス1秒4。1400m対象の数値は土曜がマイナス0秒5、日曜がマイナス0秒7。1200mは土曜のみでマイナス0秒4だった。こちらもまずはここまで6日間の馬場差を振り返っておく。この開催は中距離と短距離で時計の出方が比例せず、分けて表示した。1800mは5日目までプラスの数値で、特に3日目は強風の影響もあり、時計が掛かったが、6日目は雨の影響で脚抜きが良くなり、高速化した。短距離も3日目は強風のため、時計が掛かったが、それ以外の開催日はマイナスの数値だった。
基本的には短距離の方が時計が出やすかったが、3日目は1400mも時計が掛かっている。ただ、先週土日の比較では1800mは土曜から一転して日曜に高速化したのに対して、短距離は土日で大きな開きはない。なお、1200mの馬場差については1400mに準拠した数値となっている。
土曜は1800mがプラスで、短距離がマイナスと比例しないこの開催に特徴的な馬場差。数値としては、3日目以外とほぼ同じ。日曜は強風が吹いていたにも関わらず、1800mはかなりの高速馬場だった。表の色分けで見ると、土日でかなり傾向が変わっているように見えるが、土日の後方からの連対馬はほとんど有力馬なので、結果ほどではないと言うのが妥当かもしれない。要するに力があれば、差しでもOKというコンディションだったと言えると思う。
番組注目馬
- 土曜中京09R 2着 キタサンウンリュー
勝ち馬の内次走上位候補
- 土曜中京10R 1着 ワールドインパクト
市丸博司 次走危険馬
- 日曜中京12R 2着 フリークエンシー
※今回はちょっとすんなり先行できた事と、先行有利の馬場、それからハンデ54キロ。全て大きかったと思う。1000万下でここまで恵まれる事は今後そんなにないんじゃないかという感じがする。次走はたぶん、これで人気になるんだとしたらちょっと危険な人気馬という事で良いのではないかと思う。
ワンポイントアドバイス
- 差し馬が目立った中京芝で異変