「2016年5月16日放送」の版間の差分
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+ | 先週の京王杯SCでは1番人気のエイシンスパルタンが7着となり、これで10年間の1番人気の成績が【1.0.1.8】となった。ただし10年で区切る根拠も意味も無く、このレースは2000年以降の1番人気が【1.0.2.14】であることが重要。この2000年とは高松宮記念が3月に移動した年で、それ以降は京王杯SCの1番人気が不振だということ。ちなみにそれより前の1986年~1999年の1番人気は【6.2.0.6】で連対率が5割以上あった。<br /> 2000年以降の京王杯SCで1番人気になった17頭中9頭は前走高松宮記念で6着以内だった馬だったが、これら9頭は全て3着以下に終わっている。つまり、高松宮記念が移動してから京王杯SCの1番人気が不振になったのではなくて、高松宮記念が移動してから京王杯SCで好走しそうもない馬が1番人気になっているということ。ポイントは3つ。<br /> 1. 1番人気が不振という現象は単なる結果に過ぎず、好走しそうもない馬が1番人気になっているというのが正確な表現であること。<br /> 1番人気が不振であるレースは好走しそうもない馬が1番人気になりやすい何らかの事情がある。京王杯SCでいうと高松宮記念の好走馬は危険なのに1番人気になりやすいので結果として不振となる。<br /> 2. 特定のレースの傾向を過去10年で区切ることに何の意味も根拠も無い。<br /> それぞれのレースの、それぞれのファクターに関して、それぞれ適切な区切る年数とか回数がある。京王杯SCに関しては高松宮記念の時期変更をきっかけに傾向が明らかに変わっているので、特に臨戦過程に関して2000年以降で区切るのが適切となる。<br /> 3. 1400mのレースでは1200m路線の馬よりも1600m路線の馬のほうが優位であること。<br /> 今年の京王杯SCには高松宮記念の好走馬は出走していなかったが、1番人気になったのは前走で1200mのオープン特別を勝ったエイシンスパルタン。対して勝ったサトノアラジンは前走が1600mで1400mに出走するのは今回が初。1400mの中でも特に東京1400mは明らかに1600m寄りのコースで、1200mの好走馬と1600mの好走馬が対戦する場合は1600mの好走馬を重視したほうがいい。 |
2016年5月19日 (木) 22:26時点における最新版
2016/5/14(土)・5/15(日)開催
目次
2回東京7日目・8日目
東京芝 土:-1.5 日:-1.5 Bコース
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス1秒5だった。さかのぼって8日間の馬場差を振り返っておくと、全てマイナス1秒台で速い時計の出るコンディション。
先週からBコースに移動した事で、馬場差はマイナス方向に動いた。逃げ切り勝ちは超スローペースの1600mとスローペースの1400m。4コーナー2番手や3番手の馬が勝ったのはスローのSとなったレース。高速馬場になったから、前残り傾向という事は無く、ペースに左右されている。なお、今週までBコース使用で、ダービーが行われる最終週の6週目から次の開催2週目までCコース使用となる。
東京ダ 土:-0.3 日:-0.2
先週の馬場差1600m対象の数値は土曜がマイナス0秒3、日曜がマイナス0秒2だった。さかのぼって8日間の馬場差を振り返っておくと、全てマイナスの数値だが、マイナス1秒台の日はなく、3週目・4週目と徐々に水準方向に近づいている。
週初めの雨の影響が少し残っていて、それが乾いた日曜は土曜よりは水準寄りの時計の出方だった訳だが、土日とも1週前より時計の掛かる状態だった。そうは言っても水準に近い馬場であって、1週前と比べて大きな変化があった訳ではない。先週は好位から着実に脚を伸ばす馬が力通りい勝つというレースが多かったように思う。
番組注目馬
- 土曜東京12R 2着 ダイワインパルス
勝ち馬の内次走上位候補
- 日曜東京06R 1着 スターオブペルシャ
- 日曜東京10R 1着 グレンツェント
- 日曜東京12R 1着 ソルティコメント
3回京都7日目・8日目
京都芝 土:-1.4 日:-1.4 Dコース
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス1秒4だった。さかのぼって8日間の馬場差を振り返っておくと、全てマイナス1秒台の馬場差で、マイナス1秒4からマイナス1秒1の間で推移している。
先週からDコースに移って馬場差はマイナス方向に動いた。前へ行った馬、あるいは内を通った馬の好走が多いもののスローペースの影響も大きい。スローペースでなければ、外を通った差し馬も上位に来ていた。なお、この開催の残り2週は引き続きDコースが使用される。
京都ダ 土:-0.3 日:-0.2
先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス0秒3、日曜がマイナス0秒2だった。さかのぼって8日間の馬場差を振り返っておくと、開幕週はマイナス1秒台だったが、3日目以降は水準レベルの日が多くなっている。
週前半の雨の影響が残っていて、1週前の日曜よりは速い時計が出るコンディション。そして土曜よりも日曜の方が乾いて少し時計が掛かるようになったが、いずれにしても水準の状態だった。京都のダートらしく、前につけた馬の好走が多かったが、1400mの土曜8Rと日曜6Rはハイペースになって、かなり後ろからの追い込みが届いている。全体としてはだいたい前残りでも、1400mでハイペースになると追い込みも来るというのは京都ダートの基本的な特性。
番組注目馬
- 土曜京都12R 1着 オールブラッシュ
勝ち馬の内次走上位候補
- なし
大川浩史 次走推奨馬
- 日曜京都12R 6着 カレンステイシー
※このレース、前半600mが34秒8で後半600mが33秒4という芝1200mとしては超スローペース。そこで逃げて6着では次走危険じゃないの?と思われるかもしれないが、この馬は京都のような軽い芝は合っていませんし、ましてや京都でレース上がり33秒4などというレースでは好走できない。これは後付けではなくて、前走中京で勝った時に次走が京都なら危ないかもとコメントしている。にも関わらず、今回対抗をつけてしまった。理由はこの馬は間隔を明けた時は好走確率は高いから。それでもこの馬場、この上がりでは好走できなかったという事だが、次走は得意の函館だろうと読んで狙う。函館じゃなかったら負けを認める。次走が函館であるとすれば、最低でも中4週は開くので、間隔に関しても大丈夫だと思う。
大川浩史 次走危険馬
- 日曜京都08R 2着 ヤマカツボーイ
※先週の京都の芝は全体の統計を取れば前に行った馬と内を通った馬の好走が多く、その中で外を通って追い込んでの2着なので、評価されそうだが、先週の京都芝で前と内の好走が多かったのは、スローペースのレースが多かったからで、前半が34秒2の46秒4、後半47秒6の35秒6という前傾ラップになれば外を通っての追い込みも届いた。つまり、馬場の傾向に反して外を通って追い込んで来た馬ではなく、京都外回りでは珍しい前傾ラップに乗じて差し込んで来たのであって、続けて展開に恵まれる可能性はあまりないと思う。今回6番人気でしたし、次走がクラス再編成後の500万だとそもそも人気にならないんじゃないかという恐怖があるが、内有利・前残りの馬場で外から差して来たと評価される事があるんじゃないかという妄想に基づいて挙げておく。
1回新潟5日目・6日目
新潟芝 土:-0.7 日:-0.7 Bコース 直線 土:±0 日:±0
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス0秒7。直線1000mは土日トモにプラスマイナスゼロだった。まずさかのぼって6日間の芝の馬場差を振り返っておく。開幕週は水準レベル。先々週は雨の影響を受けてプラスの数値になったが、先週は速めの時計が出るコンディションになった。直線1000mも前半2週と比較すると、先週は時計が出やすくなった事になる。
Bコース連続使用の3週目にして最も速い時計が出るコンディションになったが、この開催では初めて全く雨の影響がない良馬場だったためと思われる。週半ばに雨は降っているが、新潟の芝は水はけが良いので、週末に降らなければ影響は出ない。ただし、速い時計が出る馬場になっても差しは決まっている。なお、この開催は最後までBコースが使用される。
新潟ダ 土:+0.3 日:+0.3
1200 土:-0.5 日:-0.5
先週の馬場差1800m対象の数値は土日ともにプラス0秒3。1200m対象の数値は土日ともにマイナス0秒5だった。さかのぼって6日間の馬場差を振り返っておく。1800mはやや時計の掛かるコンディションだが、1200mは開幕週は水準レベル。3日目以降はマイナスの数値で、特に3日目は速い時計の出るコンディションだった。
芝と違ってダートは週半ばの雨の影響が少し残っていたが、高速馬場ではなかった。10レース中8レースで4コーナー先頭か2番手の馬が勝っていて、新潟のダートらしいと言えばそうだが、特にこの開催の3歳未勝利戦や500万下というのは、力差が大きいメンバー構成になりやすいので、力上位・スピード上位の馬が自然に前に行って押し切っているとも言える。極端に前が有利な馬場コンディションという事ではないと思う。
番組注目馬
- 日曜新潟03R 2着 サングラスポテト
勝ち馬の内次走上位候補
- 日曜新潟02R 1着 レアドロップ
- 日曜新潟03R 1着 マイネルインディゴ
馬券Summary
- 京王杯SCから学ぶこと
先週の京王杯SCでは1番人気のエイシンスパルタンが7着となり、これで10年間の1番人気の成績が【1.0.1.8】となった。ただし10年で区切る根拠も意味も無く、このレースは2000年以降の1番人気が【1.0.2.14】であることが重要。この2000年とは高松宮記念が3月に移動した年で、それ以降は京王杯SCの1番人気が不振だということ。ちなみにそれより前の1986年~1999年の1番人気は【6.2.0.6】で連対率が5割以上あった。
2000年以降の京王杯SCで1番人気になった17頭中9頭は前走高松宮記念で6着以内だった馬だったが、これら9頭は全て3着以下に終わっている。つまり、高松宮記念が移動してから京王杯SCの1番人気が不振になったのではなくて、高松宮記念が移動してから京王杯SCで好走しそうもない馬が1番人気になっているということ。ポイントは3つ。
1. 1番人気が不振という現象は単なる結果に過ぎず、好走しそうもない馬が1番人気になっているというのが正確な表現であること。
1番人気が不振であるレースは好走しそうもない馬が1番人気になりやすい何らかの事情がある。京王杯SCでいうと高松宮記念の好走馬は危険なのに1番人気になりやすいので結果として不振となる。
2. 特定のレースの傾向を過去10年で区切ることに何の意味も根拠も無い。
それぞれのレースの、それぞれのファクターに関して、それぞれ適切な区切る年数とか回数がある。京王杯SCに関しては高松宮記念の時期変更をきっかけに傾向が明らかに変わっているので、特に臨戦過程に関して2000年以降で区切るのが適切となる。
3. 1400mのレースでは1200m路線の馬よりも1600m路線の馬のほうが優位であること。
今年の京王杯SCには高松宮記念の好走馬は出走していなかったが、1番人気になったのは前走で1200mのオープン特別を勝ったエイシンスパルタン。対して勝ったサトノアラジンは前走が1600mで1400mに出走するのは今回が初。1400mの中でも特に東京1400mは明らかに1600m寄りのコースで、1200mの好走馬と1600mの好走馬が対戦する場合は1600mの好走馬を重視したほうがいい。