「2016年3月14日放送」の版間の差分
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2016年3月21日 (月) 19:55時点における版
目次
2回中山5日目・6日目
中山芝 土:-0.5 日:-0.5 Aコース
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス0秒5だった。まずはさかのぼって6日間の馬場差を振り返っておくと、マイナス0秒9からマイナス0秒5の間で推移しており、大きな動きはないが先週は水準方向に近づいた。
月曜と水曜にまとまった雨が降った。発表は土日ともに良馬場でも、芝は水分を含んでいてしっとり目の状態。それでも馬場差は水準より速いが、3・4コーナーの内側が荒れてきた事も考慮。今開催では最も時計を要していた。さらに土曜・日曜と気温が上がらなくて日曜も同じ数値。内側が荒れてきたからと言っても避けて通る程はないが、結果として外からの差しが決まりやすくはなっている。開催4週目は変則3日間開催で、中山は日曜・月曜で開催される。その後3回開催の開幕週にあたる再来週までAコースが使用される。まぁ途中芝を刈ったとしてもこの傾向は続きそう。
中山ダ 土:+0.1 日:-0.7 1200 土:+0.1 日:-0.7
先週の馬場差1800m対象の数値は土日ともにプラス0秒1、1200m対象の数値は土日ともにマイナス0秒7だった。さかのぼって6日間の馬場差を振り返っておく。まず1800mは2日目から4日目まで時計の掛かるコンディションだったが、先週は水準レベルだった。一方1200mは4日目まで水準レベルだったが、先週は時計が出やすくなった。
中間の雨で水分を含んだ状態。稍重スタートは他の2場も同じだが、阪神が土曜メインから中京が日曜日にそれぞれ良馬場に回復したのに対して、中山は日曜も稍重のままだった。1800mは水準寄りで同じ稍重の初日よりは速かった。1200mは俄然マイナス方向に進んで、速い時計の出やすいコンディション。1200m・中長距離を通して土日ともに同じ数値となる。時計が速くなったからと言って、前有利の印象は薄かった。差しがよく決まっていて、1200mも土曜6Rの追込・差し、日曜8Rの差し・差しのように直線でのどんでん返しが見られた。
番組注目馬
- 日曜中山02R 2着 シングンガガ
勝ち馬の内次走上位候補
- 日曜中山02R 1着 チュラカーギー
長谷川仁志 次走危険馬
- 日曜中山06R 4着 キャニオンロード
※2着がハイレベルのチューリップ賞で4着のクィーンズベスト、3着ゲッカコウ、4着サーブルオール、6着マイネルハニーの3頭が500万勝ちの若竹賞の5着馬。今回2番人気も当然の事だが、ちょっともたれた所はあったが、それ以外は何の不利もなくて折り合いながら、0秒3差の4着は正直物足りない。未勝利勝ちも高レベルだったので、少し怖いがあえて危険馬とする。
1回阪神5日目・6日目
阪神芝 土:-0.6 日:-0.6 Aコース
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス0秒6だった。さかのぼって6日間の馬場差を振り返っておくと、マイナス0秒8からマイナス0秒6の間で推移しており、大きな動きはない。
月曜に少量、水曜にまとまった雨が降ったが、中間の雨量の合計としては中山よりは少なかった。よって同じ良馬場でも水分の量としては中山よりは少なくて、開催前の乾きも進んでいた。それでも前2週よりは若干掛かっていたのは、使われて内が傷んで来た事も影響している。連対馬の脚質もバラエティに富んでいて、ペース次第の面があるが、全体的には外からの差し・追い込みが決まりやすい印象があった。2回開催開幕週までAコース使用。なお、阪神は今週も土日の開催。
阪神ダ 土:-0.7 日:-0.6
先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス0秒7、日曜がマイナス0秒6だった。さかのぼって6日間の馬場差を振り返っておくと、ダートもマイナス0秒8からマイナス0秒6の間で推移しており、ほとんど動きはない。
雨の影響が残り、土曜は稍重発表でスタートしたが、開催前の乾きが進行した事から11Rの段階で良馬場に回復した。ただ、馬場差は1日を通した数値。日曜はさらに乾いて同様よりも0秒1掛かっているが、大きな差はなくて今開催の標準値。中山より逃げ・先行馬が優勢で、スピード優先なのは先々週までと一緒。それでも差し馬が苦戦という訳ではなくて、日曜後半はよく届いていた。
番組注目馬
- 日曜阪神11R 4着 ダイアナヘイロー
勝ち馬の内次走上位候補
- 日曜阪神04R 1着 ドゥオーモ
- 日曜阪神09R 1着 クリプトグラム
2回中京1日目・2日目
中京芝 土:-0.9 日:-1.0 Aコース
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス0秒9、日曜がマイナス1秒0だった。1回開催から40日ほどの間隔ですから、まずは1回開催2週目以降の馬場差を確認しておく。特に目に付くのは最終週。雨の影響を受けてかなり時計が掛かっていたが、先週は速い時計の出るコンディションだった。
昨年の12月と今年の1月に開催された関係から3・4コーナーの辺りに傷みがあって、2月の冷え込みも手伝って回復は遅れていた。その後3月になって洋芝の育成が進んで、見た目芝がフカフカして毛足が長く見えるくらいまで修復している。中間は阪神同様に雨が降って、土曜は稍重スタート。途中から良馬場に回復した。馬場差は高速までは至らないが、土日ともに速いコンディション。なお、土曜の数値は1日を通した数値。開幕週の速い馬場だけに逃げ・先行馬が優勢だったが、差し馬も流れによっては届いている。2回中京は3週の開催で、今週は引き続きAコース。高松宮記念が行われる最終週はBコースが使用される。なお、中京2週目は土曜と月曜の開催。
中京ダ 土:-0.3 日:±0
先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス0秒3、日曜がプラスマイナスゼロだった。1回開催2週目は水準よりも少し時計が掛かっていたが、3週目は雨の影響で脚抜きが良く、速い時計の出るコンディションだった。そして2回開催開幕週の先週は土曜の方がやや時計の出やすいレベルだった。
土曜は中間の雨の影響から標準よりは少し速かった。下の方に水分が含まれていた。日曜はそれが乾いて、水準の馬場差。1月開催の良馬場時がプラス0秒3前後だったので、冬場のダートよりは速くはなっている。直線が長くて坂があるとは言っても、小回りである事は事実。前に行った組が優勢。
番組注目馬
- 土曜中京03R 2着 アリッサム
勝ち馬の内次走上位候補
- 土曜中京04R 1着 カフジプリンス
長谷川仁志 次走推奨馬
- 土曜中京11R 6着 クルーガー
※タイム分析でも触れたが、スタートで潜ろうとして出遅れ。おまけに超スローの後方をフルゲートの大外枠から外外と回らされて、厳しい条件が重なってしまった。0秒3差6着までよく追い上げていた。前走の初富士Sは前半が後半よりも4秒以上遅いスローペース。そんな中でキャンベルジュニアを届かない位置から差し切った勝ち方が既に重賞級だったと思う。次は重賞になるかオープン特別になるかわからないが、たぶん大丈夫だと確信している。
馬券Summary
- 昨年夏の注目馬
昨年4回中山開催の番組を担当した際に、夏に躍進した注目馬としてロードクエスト/トゥインクル/シュンドルボンの3頭を取り上げた。トゥインクルとシュンドルボンは1000万下を勝ったばかりだったが、それでも重賞級に出世しそうと言った記憶がある。その後、紆余曲折しながらもトゥインクルがダイヤモンドS、シュンドルボンが中山牝馬Sを勝って重賞ウィナーとなった。これらの馬の今後に触れておきたい。
まず、中山牝馬Sを勝ったシュンドルボンの春の一番の目標はヴィクトリアマイルで直行の可能性もある。芝1600mは1000万時代に東京で1回走って、ヴァンセンヌの0.3差3着。連対率100%の1800mと比較すると若干距離不足の気もするが、3連勝した新潟と東京がスローからの瞬発力勝負だった。得意の東京でこのような流れになりやすいだけに通用しても不思議ではない。
次にトゥインクルのダイヤモンドSは稍重発表以上に馬場が重く、馬場差も設定不能で実質不良に近かった。その中でフェイムゲームを4馬身離しての楽勝なので、まさしく道悪は鬼だと思う。この馬は初勝利も東京芝2400mの不良馬場だった。仮に天皇賞春が道悪にでもなれば大仕事の可能性はある。
最後にロードクエスト。今週のスプリングSに登録があり、たぶん勝てるはず。ハートレーに負けたホープフルSは出遅れて、4コーナーで外に膨れるロスがあった。あれが実力だとは思えない。個人的はマカヒキ/サトノダイヤモンド/リオンディーズこの3強を相手に回しても本命を打ちたい気持ちがある。皐月賞では配当的にも妙味がありそうで、2着はあるのではないかと思う。