「2016年2月1日放送」の版間の差分
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+ | 今週の東京新聞杯にはダイワリベラルが登録している。1年前にこの馬が東京新聞杯に登録することを予想できる人はいなかったと思う。というのも、ダイワリベラルは2歳10月のデビューこそダート1400mだったが、昨年の9月までは芝1800m以上を使って4勝している。しかし、ジリ脚の典型のような負け方をすることも多く、常に危険な人気馬にしたいタイプだった。<br /> ところが2走前に初めて芝1600mを使ってきた途端、この距離で1600万下とオープンを連勝して今週の東京新聞杯に駒を進めることになった。つまり、2000m前後でジリ脚になって、今ではもう距離が長いという負け方をしていた。<br /> ラングレーもそのタイプで、デビューから3走前までは芝1800m以上を使っていて4勝のうち2勝は2400m。昨年はオープンから降級してきたにも関わらずジリ脚の負け方を続けていたが、2走前に始めて1600mを使って3着、前走が1着でオープンに再昇級となった(ラングレーの次走は洛陽S、芝1600mを予定)。<br /> 要するに若いころは能力の高さで距離を克服できても、ある時期、特に相手が強くなるとその馬の本質が浮き彫りにされてくるということ。ダイワリベラルもラングレーもジリ脚で負けていたのは距離適正の問題であって、距離を縮めてマイラーとしての本性を表したものと考えられる。<br /> 中距離では一見ジリ脚、しかし実はマイラーだったという例は多い。ある馬が意外な初距離を使ってきた場合は注意する必要がある。 |
2016年2月14日 (日) 18:47時点における最新版
2016/1/30(土)・1/31(日)開催
目次
1回東京1日目・2日目
東京芝 土:±0 日:-0.5 Dコース
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がプラスマイナスゼロ、日曜がマイナス0秒5だった。
金曜から土曜にかけて雨が降って、土曜の芝は終日稍重だった。ただ1Rの時点では雨は止んでいた。日曜日は土曜よりも乾いた。マイナスの数値になった。もっと乾いた馬場なら速い時計の出るコンディションになると予想できる。そして連対馬の脚質を見ると、開催初日の土曜日は好位と中団だけだったが、日曜は土曜ほどの偏りはなかった。ただ、後方からの追い込みがなかったのは、Dコース使用の影響も考えられる。この1回東京は全てDコースが使用される。
東京ダ 土:-1.0 日:-0.7
先週の馬場差1600m対象の数値は土曜がマイナス1秒0、日曜がマイナス0秒7だった。
金曜から土曜の雨の影響が残って、非常に脚抜きが良くて、速い時計の出るコンディションだった。特に土曜はマイナス1秒0、日曜は土曜と比較すればいくらか乾いて水準に近づいたが、それでも速めの時計が出るレベルだった。連対馬の脚質は目立った偏りはなかった。むしろ、重馬場だった土曜日については、見ての通り中団・後方に居た馬が6頭連対している。特に東京ではダートの道悪なら前残りという説はあてはまらない。
番組注目馬
- 日曜東京09R 3着 ジュンヴァルカン
勝ち馬の内次走上位候補
- 日曜東京09R 1着 サトノキングダム
吉岡哲哉 次走推奨馬
- 土曜東京12R 6着 マコトギンスバーグ
※6番人気で6着だった。今回休み明けで、新馬戦以来の芝1600m出走。距離はちょっと短かった。前半1000mが59秒6で逃げた5着のアンジュデュバン、この馬は平均ペースだが、離れた2番手以降はスローに近い流れ。この流れに瞬時に反応できなかった。しかし、エンジンがかかってからはよく伸びていた。未勝利勝ちが芝の2000mなので、距離が伸びてだと思うが、今回6着で優先出走権を外してしまったので、出走が叶うかどうか微妙だが、中2週で東京最終日に芝1800mがある。そこに出走できれば好勝負できると思う。
吉岡哲哉 次走危険馬
- 土曜東京10R 3着 ドーヴァー
※単勝2.6倍の1番人気で3着だった。この馬、タイムランクAの新馬戦とタイムランクBのひいらぎ賞を連勝して、そして今回がタイムランクBの3着。ハイレベルのレースで上位争いをしてきたが、今回ひいらぎ賞から距離を縮めても行きたがっていたのはちょっといただけない。前走のひいらぎ賞でもそういう面を出していた。非常にタイムランクは優秀だが、力んできついレースをした後、デビュー4戦目はちょっと落とし穴が潜んでいる。前向きすぎて引っかかっているのか、少し苦しい面が出てきて引っかかっているのか、この判別は非常に難しいが、乗りづらい面が出てきた事は確かですから、次走危険馬としてみる。
2回京都1日目・2日目
京都芝 土:+1.5→+1.2 日:+0.4 Bコース
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がプラス1秒5からプラス1秒2へと変動、日曜がプラス0秒4だった。京都は連続開催ですので、さかのぼって馬場差を振り返っておく。1回開催前半に3日間開催があったので、9日間を振り返ると馬場差はマイナス1秒0から徐々に水準方向へ近づいて行ったが、それでも速めの時計が出るコンディションだった。しかし、先週は一転してプラスの数値になり、特に土曜は時計が掛かった。
京都は金曜から土曜朝まで雨や雪が降り続き、かなり時計の掛かるコンディションになった。土曜は2000m換算の馬場差でプラス1秒5でスタート。終盤いくらか乾いて、それでもプラス1秒2だった。日曜日は乾いて、土曜より時計が出やすくなったが、それでもプラスの数値だった。なお、日曜は重馬場から稍重へ変更されたが、馬場差は1日を通した数値。これだけ降るとBコースに替わった効果も時計の出方に現れなかったが、連対馬のコース取りについては、内目が優勢だった。なお、2回京都開催は全てBコースが使用される。
京都ダート 土:-2.2 日:-1.6
先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス2秒2、日曜がマイナス1秒6だった。さかのぼって9日間の馬場差を振り返っておくと、1回開催は2日目以降プラスの馬場差が続いて、しかも時計が掛かっていたが、先週は一転してマイナスの数値になった。
土曜日がマイナス2秒2。日曜日は土曜より乾いたとは言え、マイナス1秒台ですからかなり脚抜きの良いコンディションだった。なお、土曜は不良馬場から重馬場へ変更されたが、馬場差は1日を通した数値。連対馬28頭を見ると、逃げ・先行馬が16頭。逃げ・先行馬が連対しなかったのは土日とも1鞍ずつだった。特に土曜前半の3鞍は全て逃げ・先行で決着した。言うまでもなく、雨が降り続いて特殊なコンディションになったためで、同じように雨の影響を受けていたと言っても、東京ダートとは様相が異なった。この辺りそもそも前の馬が止まりにくいという京都ダートの特徴、それも後押ししていると思う。
個人的には前へ行って止まらなかったと言うよりは、内を立ち回ったから有利だったと推測している。前へ行く馬というのは通常内を通りますから。それから土曜4R2着のレディカリビアンのように、差して連対した馬もいるが、この馬は内を突いて伸びていた。日曜2R2着のクリノクロンボーも内から伸びていた。つまりコースの内目の方が走りやすくなっていたのではないかと推測できる。いずれにしても、冬の京都ダートでは1度このようになると、なかなか乾ききらないのか、数週傾向が続くことがある。特に中間に再び雨や雪が降るとなおさらなので、今週末の同様の傾向が続くかどうか、注意して欲しいと思う。
番組注目馬
- 土曜京都09R 2着 ミッキーロケット
勝ち馬の内次走上位候補
- 土曜京都02R 1着 フォンターナリーリ
1回中京5日目・6日目
中京芝 土:+2.2 日:+1.4 Bコース
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がプラス2秒2、日曜がプラス1秒4だった。さかのぼって6日間の芝の馬場差を振り返っておくと、開幕週はマイナス1秒台の高速馬場だったが、2週目は1秒ほど時計が掛かり、最終週の先週は雨の影響でプラスの数値。しかも大きな数値となった。
開幕週が終わった時点で大川さんが中京芝は少しでも雨の影響があると一気に時計が掛かるようになりますし、開催進行につれて時計が掛かるようになっていく、そのスピードも速いと述べていたが、正にその通りの推移になった。雨量としては京都ほどではなかったが、土曜前半では設定不能かと思った程時計が掛かった。なお、土曜は不良から重へ変更されたが、馬場差は1日を通した数値。次に脚質・コース取りを見ると、前へ行った馬も4コーナーでは外に出すケースが多かった。土曜6Rを逃げ切ったカネトシブレスもその1頭。ただ、ぽっかり開いた内を伸びて来た馬もいて、土曜12Rを勝ったアルパーシャンなどは内目を通って伸びていた。
中京ダート 土:-1.7 日:-1.1
先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス1秒7、日曜がマイナス1秒1だった。さかのぼって6日間の馬場差を振り返っておくと、4日目までは水準に近い数値とは言え、プラスの数値だったが、先週は一転してマイナス1秒台の馬場差になった。
雨のためかなり脚抜きの良いコンディションで、土曜日はマイナス1秒7、日曜日は土曜と比較すれば乾いたが、それでもマイナス1秒台だった。また、前めにつけた馬の粘り込みが目に付いたが、直線は外を通っても伸びてはいた。
番組注目馬
- 土曜中京12R 7着 ペガサスボス
勝ち馬の内次走上位候補
- 土曜中京12R 1着 アルパーシャン
馬券Summary
- ジリ脚とマイラー
今週の東京新聞杯にはダイワリベラルが登録している。1年前にこの馬が東京新聞杯に登録することを予想できる人はいなかったと思う。というのも、ダイワリベラルは2歳10月のデビューこそダート1400mだったが、昨年の9月までは芝1800m以上を使って4勝している。しかし、ジリ脚の典型のような負け方をすることも多く、常に危険な人気馬にしたいタイプだった。
ところが2走前に初めて芝1600mを使ってきた途端、この距離で1600万下とオープンを連勝して今週の東京新聞杯に駒を進めることになった。つまり、2000m前後でジリ脚になって、今ではもう距離が長いという負け方をしていた。
ラングレーもそのタイプで、デビューから3走前までは芝1800m以上を使っていて4勝のうち2勝は2400m。昨年はオープンから降級してきたにも関わらずジリ脚の負け方を続けていたが、2走前に始めて1600mを使って3着、前走が1着でオープンに再昇級となった(ラングレーの次走は洛陽S、芝1600mを予定)。
要するに若いころは能力の高さで距離を克服できても、ある時期、特に相手が強くなるとその馬の本質が浮き彫りにされてくるということ。ダイワリベラルもラングレーもジリ脚で負けていたのは距離適正の問題であって、距離を縮めてマイラーとしての本性を表したものと考えられる。
中距離では一見ジリ脚、しかし実はマイラーだったという例は多い。ある馬が意外な初距離を使ってきた場合は注意する必要がある。