「2016年12月19日放送」の版間の差分
(ページの作成:「2016/12/17(土)・12/18(日)開催 =5回中山5日目・6日目= 中山芝 土:-0.7 日:-0.7 Aコース 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土...」) |
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* 新種牡馬の総括・後編 | * 新種牡馬の総括・後編 | ||
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+ | 前回に続いて今年から産駒をデビューさせた新種牡馬について簡単に論評を加えたい。前回は勝鞍首位のルーラーシップを取り上げたので今回はそれを除く上位4頭を取り上げる。以下の成績は12/11終了分まで。 | ||
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+ | ! アイルハヴアナザー !! 1着 !! 2着 !! 3着 !! 着外 !! 勝率 !! 連対率 !! 複勝率 | ||
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+ | | 全成績 || 12 || 11 || 19 || 151 || 6.2% || 11.9% || 21.8% | ||
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+ | | ダート || 7 || 1 || 6 || 50 || 10.9% || 12.5% || 21.9% | ||
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+ | アイルハヴアナザーはケンタッキーダービー、プリークネスSを勝ったアメリカ2冠馬。父のFlower Alleyからその祖父のForty Niner、Mr. Prospectorへつながる父系は日本でもお馴染みのダート向き血統ながら産駒12勝の内5勝が芝と芝も苦にしないのが特徴。ただし、芝ダートの連対率/複勝率は変わりないが、勝率はダートが芝のおよそ3倍。そのダートの7勝が短距離から1800mまでムラ無く勝っていて信頼性は高い。それと同時に芝は少し詰めの甘い産駒が多いのかも知れない。 | ||
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+ | ! ディープブリランテ !! 1着 !! 2着 !! 3着 !! 着外 !! 勝率 !! 連対率 !! 複勝率 | ||
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+ | | 全成績 || 12 || 8 || 7 || 111 || 8.7% || 14.5% || 19.6% | ||
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+ | | 芝 || 11 || 7 || 6 || 91 || 9.6% || 15.7% || 20.9% | ||
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+ | | ダート || 1 || 1 || 1 || 20 || 4.3% || 8.7% || 13.0% | ||
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+ | ディープブリランテ産駒については11/21放送分で触れているので重複は避けるが、阪神JFでもディーパワンサが4着に健闘し、芝向きの瞬発力に富んだ産駒を続出させている。前開催終了時では未勝利だったダートもこの中山開催3日目にセダブリランテスが1800mで新馬勝ち。中山2日目にも同じ1800mの新馬戦でジュブリーユが2着。セダブリランテスの母父はブライアンズタイム、ジュブリーユも半兄2頭がダートで2勝ずつをあげていて配合一つでダートにも対応できることが分かってきた。 | ||
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+ | {| class="wikitable" style="text-align:center" | ||
+ | ! サマーバード !! 1着 !! 2着 !! 3着 !! 着外 !! 勝率 !! 連対率 !! 複勝率 | ||
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+ | | 全成績 || 8 || 8 || 6 || 98 || 6.7% || 13.3% || 18.3% | ||
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+ | | 芝 || 2 || 2 || 2 || 51 || 3.5% || 7.0% || 10.5% | ||
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+ | | ダート || 6 || 6 || 4 || 47 || 9.5% || 19.0% || 25.4% | ||
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+ | サマーバードはベルモントSを勝ったアメリカのクラシックホース。ダート6勝に対して芝も2勝しているが、この芝の2勝はいずれも1800mの少し時計のかかる状況だった。芝のスピード競馬は厳しいかも知れない。ダートは6勝中4勝が未勝利戦で、4戦目勝ちが2頭、5戦目勝ちが1頭いた。叩いて良くなるタイプが多い。先週の土曜阪神2RをAランク勝ちしたブルベアラクーンも7戦目の初勝利だった。 | ||
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+ | {| class="wikitable" style="text-align:center" | ||
+ | ! ストリートセンス !! 1着 !! 2着 !! 3着 !! 着外 !! 勝率 !! 連対率 !! 複勝率 | ||
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+ | | 全成績 || 8 || 3 || 6 || 70 || 9.2% || 12.6% || 19.5% | ||
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+ | | 芝 || 3 || 0 || 2 || 46 || 5.9% || 5.9% || 9.8% | ||
+ | |- | ||
+ | | ダート || 5 || 3 || 4 || 24 || 13.9% || 22.2% || 33.3% | ||
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+ | ストリートセンスもケンタッキーダービーを勝ったアメリカの一流馬。導入以前から日本ではエルムSを制したフリートストリートなど産駒12頭の内9頭が勝ち上がっていて、これらの活躍もあって1年間だけシャトルされた。芝とダートの比率はサマーバードと似ていて、ダートの勝率/連対率/複勝率は今年の新種牡馬では群を抜いている。5回京都7日目の1800m戦でローズストリートが完全タイム差-1.4、文句なしのAランクで圧勝した。このローズストリートは芝で連続4着後の初ダートだった。芝の成績が今ひとつでダートに転じてきた馬は激変が期待できる。 |
2017年1月1日 (日) 14:11時点における最新版
2016/12/17(土)・12/18(日)開催
目次
5回中山5日目・6日目
中山芝 土:-0.7 日:-0.7 Aコース
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス0秒7だった。まずはさかのぼって6日間の馬場差を振り返っておくと、開催初日がマイナス1秒0でスタートし、徐々に時計が掛かってきているが、大きく時計を要してはいない。
火曜に2ミリ、水曜には35ミリを超すまとまった雨が降ったが、土曜朝には回復して土日ともに良馬場発表。開幕週から少しずつ時計を要してはいても、速めの時計が出るコンディションが保たれている。ただし、脚質的な傾向は外からの差し・追い込みが決まりやすい状況に変わりはなくて、芝の11鞍中逃げ馬の連対はゼロ。差しか追い込み同士の決着が4鞍あった。3日間開催となる最終週の今週もAコースが使用される。
中山ダ 土:+0.2 日:+0.3
1200 土:-0.1 日:±0
先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がプラス0秒2、日曜はプラス0秒3。1200m対象の数値は土曜がマイナス0秒1、日曜がプラスマイナスゼロだった。さかのぼって6日間の馬場差を振り返っておくと、開幕週特に開催初日は速い時計の出るコンディションだったが、3日目以降は全てプラスの数値。
火曜と水曜の雨で土日を通じて稍重だった。日曜は乾燥が進んだはずで、後半は良馬場に回復すると思えたが、表面はまだ黒ずんでいて、稍重のままだった。しかし、時計自体は土日ともに良馬場発表の先々週と替わりはなくて、1800m以上の中・長距離は水準よりも掛かっていた。1200mはほぼ水準で、水分の多い土曜は少し速め。脚質的には偏りはなくて、差しや追い込みが決まっていた。
番組注目馬
- 日曜中山07R 2着 ロードシャリオ
勝ち馬の内次走上位候補
- 日曜中山04R 1着 アンネリース
5回阪神5日目・6日目
阪神芝 土:+0.8 日:+0.8 Aコース
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにプラス0秒8だった。さかのぼって6日間の馬場差を振り返っておくと、開催初日はやや速めの時計が出るレベルだったが、雨の影響を受けて2日目は変動。2週目は水準レベルで、先週は時計の掛かるコンディションだった。
火曜に34ミリ、水曜に2.5ミリの雨が降ったが、土曜朝には回復して発表は良馬場。ただし、Aコース3週目で前2週も雨の影響を受けなかった週はなくて、芝は俄然時計を要してきた。向正面、3・4コーナー辺りの内は傷みが大きくなっていて、同じプラスの馬場差でも特に日曜は外伸びの傾向が顕著になっていた。脚質も中団あるいは後方の差し・追い込みが決まりやすくなっていた。ただ、3日間開催の最終週は仮柵が設けられてBコースに替わる。少なくとも前半2日間は内の馬も踏ん張れるかもしれない。
阪神ダ 土:-1.3 日:-1.2
先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス1秒3、日曜がマイナス1秒2だった。さかのぼって6日間の馬場差を振り返っておくと、全てマイナス1秒台。しかもマイナス1秒3からマイナス1秒0の間で大きく数値が動く事は無く、開催は進んで行った。
週中に降った雨の影響から土曜は稍重発表。馬場コンディションはかなり速いが、今開催は同じようなコンディションで安定している。日曜は良馬場発表になって、馬場差は少し掛かってはいるが、大きくは変わらない。馬場が軽い事もあって、逃げ・先行馬の活躍が目に付いた。
番組注目馬
- 日曜阪神05R 2着 サトノクロニクル
勝ち馬の内次走上位候補
- 土曜阪神02R 1着 ブルベアラクーン
長谷川仁志 次走推奨馬
- 土曜阪神11R 6着 トリリオネア
※阪神のタイム分析で抽選組の1勝馬では最先着と言ったが、勝ち馬から0秒8差ですから完敗に近い感触もある。個人的には対抗と打って、期待していましたし、人気順からは善戦かもしれないが、もう少しやれるとは思っていた。しかしパドックでは東京戦の前走よりもテンションが高くて、馬体も10キロ減。若干細くなっていた。Dubawi産駒で、配合も重厚だが、まぁ自身が繊細な面もあるんだと思う。レースでは少し揉まれ込んでいましたし、直線はそれほど余力もなく、見えたがそれにしては最後までしぶとく伸びて、5着のトラストには肉薄している。状態面を考慮すれば、やはり走るなという感触が強い。流石に次走は背伸びをしないで、自己条件を使ってくると思うので、推奨して追いかけてみたいと思う。オープン特別くらいだったら、1勝馬の身でも十分通用すると思う。
4回中京5日目・6日目
中京芝 土:-1.6 日:-1.5 Aコース
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒6、日曜がマイナス1秒5だった。さかのぼって6日間の芝の馬場差を振り返っておくと、全てマイナス1秒を超えて、かなり速い時計の出るコンディションだが、開催が進むにつれ、水準方向に近づいて行った。
開幕週の超高速から、少しずつ時計を要して行くが、それでも高速の範囲内というのが中京芝の傾向。阪神同様に火曜と水曜に合計32ミリの雨が降った先週も以後は回復して、前2週より少し時計を要した中で推移した。脚質的には中団・後方からの差しが多く、逃げ馬の連対は日曜10Rで2着のスパイチャクラだけだった。
中京ダ 土:-0.2 日:-0.1
先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス0秒2、日曜がマイナス0秒1だった。さかのぼって6日間の馬場差を振り返っておくと、開幕週はやや速めの時計が出るレベルだったが、3日目以降はマイナスゾーンとは言え、水準に近い数値で推移している。
阪神同様に週中の雨の影響から土曜は稍重で乾いた日曜日は良馬場発表。ただ、時計の出方は水準寄りで、土日ともに良馬場の先々週とほとんど変わりない。脚質に基本的な偏りはないが、日曜は土曜よりも差し・追い込みが届いてはいた。
番組注目馬
- なし
勝ち馬の内次走上位候補
- なし
長谷川仁志 次走危険馬
- 日曜中京11R 1着 ブルミラコロ
※個人的にはオープンでもと評価していた馬。晴れてオープン入りを果たした訳だが、今回のメンバーは1600万下でも少し低調だったのに加えて、速くない流れを意識的に控えて、脚も十分溜まっていた。そんなはず。それにしては、逃げたキタサンサジンに半馬身差は少し物足りませんし、低レベル相当の1000万勝ちに続いて、今回は完全タイム差プラス0秒6のDランクと内容も平凡だった。今シーズンは休み明けの東京戦3着が急仕上げだったのは納得として、確勝に思えた2走前が2着と勝ち損じて、番組注目馬の前走が低レベルと、着順は別として良化が遅い気もする。ここまで7戦連続で1番人気の馬。次走もオープン特別の可能性は高くて、また人気の可能性も高い。危険馬としたい。
馬券Summary
- 新種牡馬の総括・後編
前回に続いて今年から産駒をデビューさせた新種牡馬について簡単に論評を加えたい。前回は勝鞍首位のルーラーシップを取り上げたので今回はそれを除く上位4頭を取り上げる。以下の成績は12/11終了分まで。
アイルハヴアナザー | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
全成績 | 12 | 11 | 19 | 151 | 6.2% | 11.9% | 21.8% |
芝 | 5 | 10 | 13 | 101 | 3.9% | 11.6% | 21.7% |
ダート | 7 | 1 | 6 | 50 | 10.9% | 12.5% | 21.9% |
アイルハヴアナザーはケンタッキーダービー、プリークネスSを勝ったアメリカ2冠馬。父のFlower Alleyからその祖父のForty Niner、Mr. Prospectorへつながる父系は日本でもお馴染みのダート向き血統ながら産駒12勝の内5勝が芝と芝も苦にしないのが特徴。ただし、芝ダートの連対率/複勝率は変わりないが、勝率はダートが芝のおよそ3倍。そのダートの7勝が短距離から1800mまでムラ無く勝っていて信頼性は高い。それと同時に芝は少し詰めの甘い産駒が多いのかも知れない。
ディープブリランテ | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
全成績 | 12 | 8 | 7 | 111 | 8.7% | 14.5% | 19.6% |
芝 | 11 | 7 | 6 | 91 | 9.6% | 15.7% | 20.9% |
ダート | 1 | 1 | 1 | 20 | 4.3% | 8.7% | 13.0% |
ディープブリランテ産駒については11/21放送分で触れているので重複は避けるが、阪神JFでもディーパワンサが4着に健闘し、芝向きの瞬発力に富んだ産駒を続出させている。前開催終了時では未勝利だったダートもこの中山開催3日目にセダブリランテスが1800mで新馬勝ち。中山2日目にも同じ1800mの新馬戦でジュブリーユが2着。セダブリランテスの母父はブライアンズタイム、ジュブリーユも半兄2頭がダートで2勝ずつをあげていて配合一つでダートにも対応できることが分かってきた。
サマーバード | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
全成績 | 8 | 8 | 6 | 98 | 6.7% | 13.3% | 18.3% |
芝 | 2 | 2 | 2 | 51 | 3.5% | 7.0% | 10.5% |
ダート | 6 | 6 | 4 | 47 | 9.5% | 19.0% | 25.4% |
サマーバードはベルモントSを勝ったアメリカのクラシックホース。ダート6勝に対して芝も2勝しているが、この芝の2勝はいずれも1800mの少し時計のかかる状況だった。芝のスピード競馬は厳しいかも知れない。ダートは6勝中4勝が未勝利戦で、4戦目勝ちが2頭、5戦目勝ちが1頭いた。叩いて良くなるタイプが多い。先週の土曜阪神2RをAランク勝ちしたブルベアラクーンも7戦目の初勝利だった。
ストリートセンス | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
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全成績 | 8 | 3 | 6 | 70 | 9.2% | 12.6% | 19.5% |
芝 | 3 | 0 | 2 | 46 | 5.9% | 5.9% | 9.8% |
ダート | 5 | 3 | 4 | 24 | 13.9% | 22.2% | 33.3% |
ストリートセンスもケンタッキーダービーを勝ったアメリカの一流馬。導入以前から日本ではエルムSを制したフリートストリートなど産駒12頭の内9頭が勝ち上がっていて、これらの活躍もあって1年間だけシャトルされた。芝とダートの比率はサマーバードと似ていて、ダートの勝率/連対率/複勝率は今年の新種牡馬では群を抜いている。5回京都7日目の1800m戦でローズストリートが完全タイム差-1.4、文句なしのAランクで圧勝した。このローズストリートは芝で連続4着後の初ダートだった。芝の成績が今ひとつでダートに転じてきた馬は激変が期待できる。