「2016年9月19日放送」の版間の差分
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2016年10月3日 (月) 19:59時点における最新版
2016/9/17(土)・9/18(日)開催
目次
4回中山3日目・4日目
中山芝 土:-1.0 日:-0.8→-0.5 Bコース
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒0、日曜がマイナス0秒8からマイナス0秒5への変動だった。まずはここまで4日間馬場差を振り返っておくと、3日目まではマイナス1秒台だったが、4日目は雨の影響を受けて水準方向へ近づいて行った。
先週は火曜と木曜日に雨が降って、土曜はマイナス1秒0だった。開幕週と同レベルで速めの時計が出るコンディションだったが、日曜は午前中に雨が降って、土曜よりも時計が掛かった。2Rがマイナス0秒8で、5R以降は2000m換算の数値でマイナス0秒5になった。脚質的には土曜は6鞍中4鞍で逃げ馬が連対したが、日曜は一転して差し馬が活躍した。逃げ馬の連対は1頭のみで、先行馬の連対はゼロだった。先週土曜はともかく、今開催は総じて差しタイプの馬が幅を利かせている印象ですから、少なくとも先行有利の馬場ではない状況。なお、今週からの後半2週はCコースが使用される。
中山ダ 土:-0.9 日:-0.8 1200 土:-0.9 日:-0.8
先週の馬場差1800m対象の数値は土日ともにマイナス0秒9。1200m対象の数値は土日ともにマイナス0秒8だった。ここまで4日間の馬場差を振り返っておくと、大きな動きはないものの、開幕週よりも先週の方が時計が出やすくなった。
ダートは土曜時点で雨の影響が残って重馬場でスタートした。1800m・1200mとも開幕週より時計が出やすくなっていた。なお、途中で稍重に変更されたが、馬場差は1日を通した数値。そのまま雨が降らなければ、日曜は土曜よりも乾いたコンディションになったと思われるが、朝雨が降って時計の出方は結局土曜と変わらなかった。連対馬についでだが、開幕週と同様1200m・1800m問わず脚質的に目立った傾向はなかった。雨が降って締まった馬場になっても、その傾向は変わらずだった。
番組注目馬
- 土曜中山02R 3着 ドウディ
※出遅れての3着ですから、展開面が味方した2着サンアンカレッジよりかは上の評価にした。
勝ち馬の内次走上位候補
- 日曜中山02R 1着 アウトライアーズ
- 日曜中山11R 1着 ディーマジェスティ
4回阪神3日目・4日目
阪神芝 土:-1.5 日:+0.5→+0.9 Aコース
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒5、日曜はプラス0秒5からプラス0秒9へと変動した。ここまで4日間の馬場差を振り返っておくと、3日目まではマイナス1秒台で速い時計の出るコンディションだったが、4日目は一転してプラスの数値になった。
先週の阪神は水曜以降は雨が降らなくて、土曜については開幕週より少し掛かるぐらいで高速馬場だった。ただ、日曜は未明からまとまった雨が降って、2000m換算の数値でプラス0秒5と時計の掛かる馬場になった。その後も雨が降って、終盤はプラス0秒9になった。脚質的に特徴的だったのは、後方からの追い込み馬の連対が1頭だけだったという事。何が何でも先行有利ではないが、差して来るにしても好位もしくは中団にいないと厳しい状況だった。基本的には内を通った馬が有利で、日曜は6鞍中5鞍で逃げ馬が連対した。ペース遅めのレースが多かったとは言え、やはり内目を通った馬の活躍が目立った。なお、今週から後半2週はBコース使用される。
阪神ダ 土:-1.3 日:-0.2→-0.5
先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス1秒3、日曜はマイナス0秒2からマイナス0秒5へと変動した。ここまで4日間の馬場差を振り返っておくと、3日目まではマイナス1秒台で速い時計の出るコンディションだったが、それと比べて4日目は水準寄りになり、時計が掛かった。
良馬場だった土曜は開幕週に近いレベルで速い時計の出るコンディションだった。日曜はダートも雨の影響を受けて1R時点水が浮いていた。こうなると脚抜きが良いというレベルを通り超して、逆に時計が掛かった。後半は雨が止んで水が引いていって、12R時点ではそれまでと比べれば、時計が出やすくなっていた。とは言え、土曜よりも1日を通じての時計は掛かっている。ダートで不良になったから時計が出やすくなったという言わば常識とは逆になっているので、その点は注意して欲しい。脚質的には目立った傾向はなくて、先行・差しを問わずまんべんなく連対していた。いずれにしろ後方からの追い込み馬が不利になる馬場ではなくて、その状況は雨が降っても降らなくても同じだった。
番組注目馬
- 日曜阪神12R 3着 クリノリトミシュル
勝ち馬の内次走上位候補
- 土曜阪神05R 1着 アグネスジュレップ
- 土曜阪神06R 1着 ゲキリン
- 土曜阪神09R 1着 アメリカズカップ
- 土曜阪神12R 1着 ヒーズインラブ
- 日曜阪神11R 1着 シンハライト
- 日曜阪神12R 1着 マウントハレアカラ
津田照之 次走推奨馬
- 土曜阪神10R 2着 ピンストライプ
※このレース前半600mが32秒8というハイラップ。上がりの600mが36秒7も掛かった。序盤から結構先行争いが激しかった。結局前後半でラップが3秒9も違う形の競馬になった。となると当然展開的には差し馬に味方する。上位も結局末脚勝負の馬が占める中にあって、この馬は恒例。早め先頭に立って地力勝負に持ち込む。これで最後の坂で結局失速して2着には敗れるが、この粘り腰は驚異的なレベルだと考えて良いと思う。この馬、次走間違いなく人気にはなるが、それをわかっていても推奨したくなる程の強いレース内容だった。ですから、どんな強いメンバーになっても軸はこの馬で、ハッキリ言って当てに行っている。開催中最低1回は当てないとダメですから当てに行っている。
津田照之 次走危険馬
- 土曜阪神10R 3着 キアロスクーロ
※この馬の場合、逆に直線向いてから内で進路を探しながらの伸びだった。実際ロスがあったのは確かだが、その一方で前が速くなって展開が味方したのも事実。となると、次走出走してきた際、前が開いていれば突き抜けていたかもという見立てをする人が多いでしょうし、さらには春の段階ではオープンのマーガレットS・橘Sともに2着の実績がある点を考えれば、こちらも人気になってくると思う。ですから、今回は嫌って妙味有りかなと判断して危険馬に選んだ。
馬券Summary
- 時にはざっくりとした予想を
先週日曜の1Rは中山/阪神とも2歳未勝利のダート1800m戦だった。両レースともメンバーランクはEで、はっきり言って予想する際どの馬の印を打つべきか頭を悩ませるレースだった。ただ終わってみればどちらのレースも1.2着は初ダートの馬で阪神に至っては3着も初ダートの馬だった。そしてここからが驚くべき事に両レースとも1,2着は現役時代ダートを得意としていた同じ種牡馬の産駒だった。中山は1,2着ともスマートファルコン産駒、阪神は1,2着ともカネヒキリ産駒だった。どちらの1,2着馬も前走芝で1.6秒以上負けていて、さして見せ場もなかったのだが、ダートで一変した。
結局つまるところ2歳未勝利戦でメンバーランクがE位のレースになると各馬のキャリアが浅すぎて本命馬を選ぶにしても明確な根拠が見いだしにくくなる。ならば戦績には目をつぶってザックリとダート向きの血統だからという理屈のみで買ってみるのも有りかなとも思う。解説者という立場から予想に根拠を求められるのだが、馬券レベルにおいては大まかな見解のみで明確な根拠が不要なケースもある。今回のケースはそのことを痛感した。