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+ | メジャーエンブレムがクイーンCをタイムランクA、5馬身差で圧勝し桜花賞の最有力候補となったが、このタイム(1.32.5)を見ると過去の名馬たちの嫌な思い出が頭によぎる。それは2歳から3歳の早い時期にあまり早いタイムで走りすぎないほうがいいということ。<br /> 過去30年の2,3歳限定の芝1600mの重賞において1分33秒を切るタイムで勝った馬のリストは以下の通り。 | ||
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+ | ! 年 !! 開催 !! レース名 !! 勝ち馬 !! 勝ちタイム !! 勝ち馬のその後 | ||
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+ | | 1996 || 東京 || NHKマイルC || タイキフォーチュン || 1.32.6 || 8戦全敗 | ||
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+ | | 2004 || 東京 || NHKマイルC || キングカメハメハ || 1.32.5 || ダービー/神戸新聞杯制覇、3歳秋に引退 | ||
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+ | | 2009 || 東京 || NHKマイルC || ジョーカプチーノ || 1.32.4 || スプリント路線に転換、G1には勝てず | ||
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+ | | 2010 || 中山 || ニュージーランドT || サンライズプリンス || 1.32.9 || 5戦全敗 | ||
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+ | | 2010 || 東京 || NHKマイルC || ダノンシャンティ || 1.31.4 || 3戦全敗 | ||
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+ | | 2011 || 東京 || NHKマイルC || グランプリボス || 1.32.2 || G1は2着3回、G2を2勝 | ||
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+ | | 2013 || 東京 || NHKマイルC || マイネルホウオウ || 1.32.7 || 8連敗中 | ||
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+ | 8頭いるが、その後G1を勝ったのはキングカメハメハだけ。<br /> 例えばタイキフォーチュン、競馬に対して前向きな馬が余りにも競馬の厳しさを知って走ることが嫌になるというメンタル面でのスランプに陥ったと思われる。<br /> サンライズプリンスやダノンシャンティの場合、走りすぎた消耗度によるフィジカルな面での反動だと考えられる。<br /> メジャーエンブレムも過去の名馬の例からすると1分32秒台で走破したツケがいつかどこかで回ってくるかもしれない。そのような危険性があることは念頭に置いておく必要がある。 |
2016年2月25日 (木) 06:41時点における最新版
2016/2/13(土)・2/14(日)開催
目次
1回東京5日目・6日目
東京芝 土:-1.0 日:-0.1 Dコース
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒0、日曜がマイナス0秒1だった。まずはさかのぼって6日間の馬場差を振り返っておく。馬場発表が稍重だった初日と6日目は水準レベルの数値だった。2日目から5日目は良馬場発表で特に5日目の先週土曜は速い時計の出るコンディションだった。
馬場差の推移説明と重複するが、先週は週半ばには全く雨が降らなかったので、土曜は速い時計の出るコンディションになった。しかし、日曜は雨と風の影響で土曜より1秒ほど時計の掛かるコンディションになった。次に連対馬の脚質を見ると、土日を通じて後方の馬はいなかった。基本的には前めにつけて内を立ち回った馬が活躍したという事だが、ただ土曜4Rを勝ったマイネルクラフト、5Rで2着したブレイクマイハートの様に馬群の外から伸びてくる馬もいたので、外を通ると全く伸びないという訳ではなかった。
東京ダ 土:±0 日:-1.0
先週の馬場差1600m対象の数値は土曜がプラスマイナスゼロ、日曜がマイナス1秒0だった。さかのぼって6日間の馬場差を振り返っておくと、良馬場だった3日目から5日目までは時計の出方は水準レベル。一方馬場が渋った初日・2日目・6日目は速めの時計が出るコンディションだった。
芝と同様に日曜日は雨の影響を受けた。ただし、推移の方向は芝とは逆で、日曜の方が脚抜きが良く、時計が出やすくなっている。
番組注目馬
- 日曜東京11R 3着 メートルダール
勝ち馬の内次走上位候補
- 日曜東京05R 1着 アルーアキャロル
吉岡哲哉 次走推奨馬
- 土曜東京06R 9着 マコトルーメン
※このレース、番組注目馬ティソーナの勝ったレースで、タイムランク・メンバーランク共にCだった。そこで上がり600m最速で伸びたのはこの馬だが、馬体は良いがまだトモが甘く、折り合いの難しさもあってとにかく難しい。この大外からじゃちょっと無理。結局この後使えば、中山芝1600mか芝1200mになると思う。しかし、中山の方がペースが流れやすいですし、また折り合って一瞬の脚を活かせるという事で、初めての中山ベストの可能性あると思う。イチかバチだが狙い撃ちしたい馬。
吉岡哲哉 次走危険馬
- 土曜東京03R 3着 シゲルクロダイ
※このレースタイムランクCでその3着だが、2着からは4馬身差。これで東京ダート1600mは3戦して1分40秒8、40秒0、40秒1。つまり1分40秒台の壁を破れていない。連闘で使わなければ、次走は中山以降になるが、いずれにしても持ちタイム不足。着順は過信できない。ですから人気ほど走れない馬と見て次走危険馬とした。
2回京都5日目・6日目
京都芝 土:-0.1→+0.4 日:設定不能 Bコース
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス0秒1からプラス0秒4へと変動、日曜が設定不能だった。さかのぼって8日間の馬場差を振り返っておくと、土日共に良馬場だった前開催最終週、そしてこの開催2週目はマイナスの数値だったが、1週目そして先週は雨の影響を受けた。特に初日と6日目の先週日曜は時計が掛かった。
土曜の9R時点まではマイナス0秒1の馬場差だった。速い時計の出るコンディションではないにしても、水準レベルだった。10R・11Rと雨の影響で時計が掛かって行き、という事で土曜は終日良馬場発表だったが、終盤はやや時計が掛かっているという点に注意して欲しいと思う。ただ、土曜の開催時間帯は強く雨の影響を受けたという程ではなかったが、その後雨が激しく降り続いて、土日で63.5ミリの降雨量があった。その結果日曜は芝・ダートとも不良馬場でスタートした。連続開催の7週目でそもそも馬場自体が使い込まれていますし、かなり時計の掛かるコンディションになった。芝については馬場差を設定したとしても、プラス3秒台といった様な大きな数字になって、タイムランクを出したところでタイム評価に価値を見いだせないレベルになるので、設定不能とした。連対馬の脚質を見ても、土日で様相は異なる。土曜は大きな偏りはなかったが、日曜日逃げ・先行組で連対したのは11R京都記念の勝ち馬サトノクラウンだけ。中団・後方から外を回った方が優勢だった。
京都ダ 土:+0.1→-0.2 日:-1.2→-0.8
先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がプラス0秒1からマイナス0秒2へと変動、日曜はマイナス1秒2からマイナス0秒8へと変動した。さかのぼって8日間の馬場差を振り返っておくと、週によって時計の出方が異なる。特に目に付くのは前開催最終週は時計が掛かっていたのに対し、この開催1週目は脚抜きが良いコンディションだったという事。
土曜日はプラス0秒1とプラスゾーンとは言っても水準レベルだったが、終盤に雨が降って、12Rだけは8Rまでと比べて時計が出やすくなった。そして日曜は雨の影響が強く残って、不良馬場でスタート。終盤いくらか乾いて行ったため、馬場差はマイナス1秒2でスタートし、マイナス0秒8への変動となった。先週の注意点だが、土曜は良馬場発表でも変動となっている事。そして日曜は雨の影響が残っていたとは言え、この開催初日ほどの高速馬場になっていない事。この2点には注意してほしいと思う。
番組注目馬
- 土曜京都12R 2着 オールブラッシュ
勝ち馬の内次走上位候補
- なし
1回小倉1日目・2日目
小倉芝 土:-0.9→-0.6 日:-0.7 Aコース
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス0秒9からマイナス0秒6へと変動、日曜がマイナス0秒7だった。
開催初日前半にいきなり雨だった。マイナス0秒9でスタートして徐々に時計が掛かって来たが、後半は降らず、7R以降2000m換算の数値はマイナス0秒6。夜にも降ったが、日曜は土曜後半とほぼ同レベル。言い換えると、雨が降っても速めの時計が出るというレベルだった。昨年9月以来の開催で、流石に芝が生えそろって良好なコンディションだった。次に連対馬の脚質についてだが、こちらは偏りがなく開幕週だから前の馬が優勢という事はなかった。ただ、この点も雨の影響がなければどうだったかはわからないので、この辺りはもう1週見てからという事になる。この開催は今週までがAコース、後半2週はBコースが使用される。
小倉ダ 土:-0.5→-0.8 日:-0.8
先週の馬場差1700m対象の数値は土曜がマイナス0秒5からマイナス0秒8へと変動、日曜がマイナス0秒8だった。
土曜はマイナス0秒5の馬場差でスタートしたが、雨が降ってやや時計が出やすくなって、マイナス0秒8へと変動。土曜夜にも雨が降ったので、乾くことはなくて日曜は土曜後半と同じ馬場差。ただ、土日ともに重馬場だったとは言え、マイナス1秒台にはなっていないので、高速馬場というレベルではなかった。次に連対馬の脚質についてだが、ともかく中団・後方の差し馬が多い点、この点は強調しておきたい。小回りコースの開幕週、しかも道悪だから前の馬が有利とは言えない。そういう典型例だったと思う。
番組注目馬
- 土曜小倉06R 3着 ティーエスカクタス
勝ち馬の内次走上位候補
- 日曜小倉06R 1着 ブライトバローズ
馬券Summary
- 1分32秒台(高速決着)のツケ?!
メジャーエンブレムがクイーンCをタイムランクA、5馬身差で圧勝し桜花賞の最有力候補となったが、このタイム(1.32.5)を見ると過去の名馬たちの嫌な思い出が頭によぎる。それは2歳から3歳の早い時期にあまり早いタイムで走りすぎないほうがいいということ。
過去30年の2,3歳限定の芝1600mの重賞において1分33秒を切るタイムで勝った馬のリストは以下の通り。
年 | 開催 | レース名 | 勝ち馬 | 勝ちタイム | 勝ち馬のその後 |
---|---|---|---|---|---|
1996 | 東京 | NHKマイルC | タイキフォーチュン | 1.32.6 | 8戦全敗 |
2002 | 中山 | ニュージーランドT | タイキリオン | 1.32.1 | JRA平地では9戦全敗 |
2004 | 東京 | NHKマイルC | キングカメハメハ | 1.32.5 | ダービー/神戸新聞杯制覇、3歳秋に引退 |
2009 | 東京 | NHKマイルC | ジョーカプチーノ | 1.32.4 | スプリント路線に転換、G1には勝てず |
2010 | 中山 | ニュージーランドT | サンライズプリンス | 1.32.9 | 5戦全敗 |
2010 | 東京 | NHKマイルC | ダノンシャンティ | 1.31.4 | 3戦全敗 |
2011 | 東京 | NHKマイルC | グランプリボス | 1.32.2 | G1は2着3回、G2を2勝 |
2013 | 東京 | NHKマイルC | マイネルホウオウ | 1.32.7 | 8連敗中 |
8頭いるが、その後G1を勝ったのはキングカメハメハだけ。
例えばタイキフォーチュン、競馬に対して前向きな馬が余りにも競馬の厳しさを知って走ることが嫌になるというメンタル面でのスランプに陥ったと思われる。
サンライズプリンスやダノンシャンティの場合、走りすぎた消耗度によるフィジカルな面での反動だと考えられる。
メジャーエンブレムも過去の名馬の例からすると1分32秒台で走破したツケがいつかどこかで回ってくるかもしれない。そのような危険性があることは念頭に置いておく必要がある。