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* 駒が豊富で順調 勢いのある4歳牡馬 | * 駒が豊富で順調 勢いのある4歳牡馬 | ||
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+ | ドゥラメンテが久々骨折明けを克服して快勝した中山記念は2着がアンビシャス、3着がリアルスティール。11頭中3頭出走の4歳牡馬が4着以下を離して上位を独占した。先々週行われたフェブラリーSも1着モーニン、2着ノンコノユメの4歳牡馬同士のワンツーで、ここにきて4歳牡馬のハイレベルが目立ってきている。これはワンアンドオンリー/イスラボニータに代表される前年や、キズナ/エピファネイアの前々年よりもこの時期としては顕著な気がする。<br /> | ||
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+ | 昨年のダービーは勝ちタイムが2.23.2でキングカメハメハやディープインパクトの記録を0.1秒更新するダービーレコードだった。完全タイム差は-0.9、タイムランクはBで、あと0.1早ければAだった。これまでにダービー史上で3番目に早いディープブリランテの勝ち時計を2着サトノラーゼン、3着サトノクラウンでも上回っている。この中から3着サトノクラウンが京都記念を快勝し復活。天皇賞秋をぶっつけで使って大敗してから立て直したとは言っても、まだ100%の状態でないのはドゥラメンテ同様。それでもG2を完勝したのがハイレベル世代の能力の証だと思う。<br /> 一方2着のサトノラーゼンは3歳秋以降のリズムが悪いが、これは状態面以上に精神面のスランプが大きいと思う。馬に落ち着きが出て広いコースでゆったりとした競馬をさせることが出来れば立ち直ってくるはず。5着のコメートは休養期間が長かったが、この春から復帰の予定。さらに9着のレーヴミストラルは日経新春杯を快勝。京都記念は馬場に泣いたが、良馬場なら天皇賞春は巻き返し可能。その日経新春杯は2着も4歳牡馬の上がり馬シュヴァルグランだった。ダービー14着のキタサンブラックは秋には菊花賞を制して、有馬記念でも3着。天皇賞春の有力候補であることに変わりはない。始動とされる産経大阪杯は楽勝まであるのではと考えている。<br /> 4歳牡馬はダービー不出走組からも今年になってヤマカツエースが中山金杯、アルバートドックが小倉大賞典を勝利。例年以上に駒が豊富かつ順調にきている。今後の重賞路線でも5歳以上の馬を圧倒していくのは明白ではないだろうか。 |
2016年3月2日 (水) 22:46時点における最新版
2016/2/27(土)・2/28(日)開催
目次
2回中山1日目・2日目
中山芝 土:-0.7 日:-0.9 Aコース
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス0秒7、日曜がマイナス0秒9だった。
土日ともに終日良馬場発表。ただし、先々週つまり1回東京の最終週とこの週の半ばに降った雨の影響があった。土曜の方が若干の水分を含んでいた。速い時計の出やすいコンディションではあったも、土曜の馬場差が0秒2遅いのはそのため。正月開催の後、表面上の凸凹部分を修正してエアレーション作業を施した。速いことは速いが、高速までには至らなくて、全体に差し・追い込み馬の台頭が多いのもエアレーションの効果と思う。なお、今開催は4週ともにAコースが使用される。
中山ダ 土:+0.3 日:±0
1200 土:+0.7 日:±0
先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がプラス0秒3、日曜がプラス0秒7。1200m対象の数値は土日ともにプラスマイナスゼロだった。
正月開催の良馬場時のように、パサパサという訳ではないが、水準よりも時計を要する馬場コンディションだった。ただし、先々週末に36ミリ、週半ばに3ミリ降った影響があり、土曜日は稍重発表。1800m対象の馬場差はプラスゾーンではあるが、水準寄りだった。日曜は乾いて良馬場発表。土曜よりも時計が掛かって力の要る馬場だった。土曜・日曜ともに午後になって強い風が吹き、土曜は向かい風が向正面、日曜は方向が一定ではなかった。1200mは風の影響を受けやすいが、それでも土曜の馬場差は水準だった。日曜は風が土曜ほどでないのと、乾いた分を相殺して土曜と同じ数値だった。時計が掛かる事もあるが、全般に差し馬の台頭が目立ち、純粋な逃げ切りは1200mの1鞍だけ。日曜の1800mは逃げ・先行馬には厳しい状況だった。
番組注目馬
- 日曜中山03R 3着 シャインスプライト
勝ち馬の内次走上位候補
- 土曜中山09R 1着 アルカサル
- 土曜中山11R 1着 バスタータイプ
- 日曜中山09R 1着 ストレンジクォーク
長谷川仁志 次走危険馬
- 土曜中山06R 3着 イチゴアミーラ
※2番人気でテオドールから0秒4差。自身の完全タイム差はプラス0秒2だった。最初に枠順を見てテオドールが外枠を引いた段階で、前走3着時の自身の完全タイム差がマイナス0秒6とBランク相当のこの馬のチャンスと思っていた。それが出遅れたテオドールに楽勝されて、初出走のプレシャスギフトにも差されての3着。ランクを下げたのに加えて、速い脚が長続きしないのも判断できた。よって次走は危険馬とする。
1回阪神1日目・2日目
阪神芝 土:-0.7 日:-0.7 Aコース
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス0秒7だった。
土日ともに良馬場発表。京都が2開催続いた事、洋芝の成長が順調だった事もあって、昨年暮れの開催の良馬場時と比較しても速い時計の出やすいコンディションでスタートした。土曜夕方の雨についても、時計の出方に影響を及ぼす程ではなかった。それでも高速馬場にまでは至らない。逃げ・先行・好位といった脚質が若干優勢な印象があったが、外からの差しも届いていて、バラエティに富んではいた。なお、今開催はAコースが使用される。
阪神ダ 土:-0.6 日:-0.6
先週の馬場差1800m対象の数値は土日ともにマイナス0秒6だった。
中間に雨が降らなくて、土日ともに良馬場発表。それでも馬場差は水準よりも速かった。土曜夕方に雨が降ったが、時計の出方に影響を及ぼす程ではなかった。土日を通じて同じ数値。土曜は1R・2Rと距離に関わらず中団からの差しきりで始まったが、全般的には前が残るケースの方が多かった。
番組注目馬
- 土曜阪神03R 2着 ドラゴンシュバリエ
勝ち馬の内次走上位候補
- 土曜阪神05R 1着 エンジェルフェイス
- 日曜阪神01R 1着 ダノンフェイス
- 日曜阪神12R 1着 キングズガード
長谷川仁志 次走推奨馬
- 土曜阪神11R 7着 ビップライブリー
※詳細はタイム分析で触れたが、3着ロワアブソリューと一緒に追い込んできて、ゴール前でそのロワアブソリューとレインボーラインの間で狭くなって立ち上がるような不利があった。キャリア1戦で重賞挑戦はそれほど甘くはありませんし、新馬勝ちが不良馬場という事で、良馬場でどれだけやれるか不安もあるが、それでも印は単穴を打って馬券を買ったのは、残り200mからごぼう抜きした新馬の勝ち方にしびれたから。良馬場でも通用の目処は立ったと思う。ダイワメジャー産駒で半兄にマイルCS2着のダノンヨーヨーを持つ良血でもある。次は自己条件と思うので、推奨したいと思う。
1回小倉5日目・6日目
小倉芝 土:-0.8→-0.5 日:-0.6 Bコース
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス0秒8からマイナス0秒5へと変動。日曜がマイナス0秒6だった。さかのぼって6日間の芝の馬場差を振り返っておくと、変動の日が3日あるように雨の影響を受ける事が多くなっている。ただ、それでも1週目と3週目はマイナスの数値なので、基本的には時計を要している訳ではない。
中間に雨が降って、土曜朝の1R時点でも雪に近い雨が降った。それでも土曜は良馬場でスタート。馬場差のマイナス0秒8も雨を含んだ分とBコースに替わって時計が速まった分とが合わさった数値。ただし、土曜日は8Rから9Rにかけてまた少し強い雨が降って、前半よりも少し時計が掛かっていった。日曜は天候にも恵まれて、土曜の後半よりも若干時計の出方は速まった。コース替わりで土曜内有利の傾向でスタートしたが、土曜午後の雨以降は内も外もない形へと変わっていった。それでもスピードが減殺されるほど悪化してはいないが、日曜は馬場の良い外めを通る馬も多かった。最終週の今週もBコースが使用される。
小倉ダ 土:+0.1→-0.1 日:±0
先週の馬場差1700m対象の数値は土曜がプラス0秒1からマイナス0秒1へと変動、日曜がプラスマイナスゼロだった。さかのぼって6日間の馬場差を振り返っておくと4日目までマイナスゾーンで特に3日目は速い時計の出るコンディションだったが、先週は水準レベルだった。
先週も雨の影響を受けて土日とも稍重発表だったにも関わらず、馬場差は水準レベルで推移した。これは特記事項。土曜はプラス0秒1でスタート。6Rまではそのまま変わらなかったが、その後の雨の影響で9Rだけは前半よりも時計が出やすくなった。とは言え、馬場差はマイナス0秒1なので、コンディションが大きく変わった訳ではない。そして日曜は、土曜9Rよりは若干乾いてプラスマイナスゼロ、いずれにしても大きな違いではない。ただし、前週までよりは時計を要していたとは言っても、決まり手は前目に行った馬が優勢だった。差し勝ちは2頭だけだった。
番組注目馬
- 土曜小倉03R 2着 ジングルベルロック
勝ち馬の内次走上位候補
- 日曜小倉11R 1着 キャンベルジュニア
馬券Summary
- 駒が豊富で順調 勢いのある4歳牡馬
ドゥラメンテが久々骨折明けを克服して快勝した中山記念は2着がアンビシャス、3着がリアルスティール。11頭中3頭出走の4歳牡馬が4着以下を離して上位を独占した。先々週行われたフェブラリーSも1着モーニン、2着ノンコノユメの4歳牡馬同士のワンツーで、ここにきて4歳牡馬のハイレベルが目立ってきている。これはワンアンドオンリー/イスラボニータに代表される前年や、キズナ/エピファネイアの前々年よりもこの時期としては顕著な気がする。
昨年のダービーは勝ちタイムが2.23.2でキングカメハメハやディープインパクトの記録を0.1秒更新するダービーレコードだった。完全タイム差は-0.9、タイムランクはBで、あと0.1早ければAだった。これまでにダービー史上で3番目に早いディープブリランテの勝ち時計を2着サトノラーゼン、3着サトノクラウンでも上回っている。この中から3着サトノクラウンが京都記念を快勝し復活。天皇賞秋をぶっつけで使って大敗してから立て直したとは言っても、まだ100%の状態でないのはドゥラメンテ同様。それでもG2を完勝したのがハイレベル世代の能力の証だと思う。
一方2着のサトノラーゼンは3歳秋以降のリズムが悪いが、これは状態面以上に精神面のスランプが大きいと思う。馬に落ち着きが出て広いコースでゆったりとした競馬をさせることが出来れば立ち直ってくるはず。5着のコメートは休養期間が長かったが、この春から復帰の予定。さらに9着のレーヴミストラルは日経新春杯を快勝。京都記念は馬場に泣いたが、良馬場なら天皇賞春は巻き返し可能。その日経新春杯は2着も4歳牡馬の上がり馬シュヴァルグランだった。ダービー14着のキタサンブラックは秋には菊花賞を制して、有馬記念でも3着。天皇賞春の有力候補であることに変わりはない。始動とされる産経大阪杯は楽勝まであるのではと考えている。
4歳牡馬はダービー不出走組からも今年になってヤマカツエースが中山金杯、アルバートドックが小倉大賞典を勝利。例年以上に駒が豊富かつ順調にきている。今後の重賞路線でも5歳以上の馬を圧倒していくのは明白ではないだろうか。