2002年5回中山5日目・6日目

馬場のコメント
連続3開催目となってまもなくこの開催も終わろうとしていますが、使い込んでも相変わらず芝コースの時計は速い。水準より1秒近く速いコンディション、連続開催ながらも例年よりも時計が速いぐらいの感じ。
距離ごとにタイム差に開きがある為先週も馬場差を設定していない。年明けからは距離を分けて設定することにする。

さらに時計がかかって1200mも1800mも今期最も時計を要したという馬場。今期に限らず近年の中でも最もかかっていると言っても良いではなかろうか。暫定の馬場差を出しますと1200mを中距離換算して土曜日・日曜日ともにプラス1秒6くらいの馬場。1800mは土曜日・日曜日ともにプラス2秒7とした。3秒近くかかっている馬場と考えて良いだろう。

12/15 芝=-0.7(-0.4) D=1200m…+1.6(+0.8)/1800m…+2.7
R 距離 優勝馬 条件 走破T T差 修正
1R D1800 マキノヒリュウ 未勝利・父 2.00.0 +3.0 +0.3  
2R D1200 オスカーゴールド 未勝利 1.14.9 +1.2 -0.4 +0.4
3R T1800 タイキヴァンベール 未勝利 1.51.1 -0.1 +0.6  
4R D1200 メーンエベンター 新馬 1.13.9 +0.1 -1.5 -0.7
5R D2880 エルウェーサージュ 障害未勝利 3.15.5
6R D1800 タマモリッチ 500万下 1.58.3 +2.4 -0.3  
7R D1200 マルターズローゼズ 500万下・牝 1.13.4 +1.3 -0.3 +0.5
8R D1800 ナインティプルーフ 500万下 1.56.8 +2.7 ±0  
9R T1800 エルカミーノ 香取特別1000 1.47.5 -0.8 -0.1  
10R T2500 トウカイアロー 冬至SH1600 2.32.6 -1.0 -0.3  
11R T1200 ホワイトカーニバル フェアリG3 1.09.2 -0.4 +0.3 ±0
12R D1200 マルターズホーク 1000万下 1.12.5 +1.0 -0.6 +0.2
1R2歳未勝利 4着 コウチバイパー 前回の能勢さんの狙い馬(結果コメント)
前回ほどじゃないにしてもまだだいぶ気負って走っている。馬はとにかくムキになって走っているところがあって、最後保たないという感じだったので、その辺が解消できれば。前回も言ったがダート自体ダメではないだろうかた次辺り来るのでは。
  14着 ダイワフェロー 今回の能勢さんの狙い馬(次走注目)
馬体・フットワーク見てもなかなか走るところあるが、コウチバイパー以下に早めに来られて3・4コーナー中間では一杯一杯。長めからの追い切り本数も少なく、今回は急仕上げだったいうのもあるだろう。その点で息が保たずと。馬体や走りっぷりを見ても未勝利でこんなに負ける馬ではないだろう。適正に関しては何とも言えないが、あれだけテンに素軽いところが有れば1200m使ってみれば、面白いかもしれない。(次ちょっと良くなって来るのは2走後かもしれないが…)

久々で息切れしたものの、好馬体・フットワークが目を引くダイワフェロー。上積み必至の次走は大駆けが期待できそう。
 
3R2歳未勝利 1着 タイキヴァンベール 前回の番組推奨(結果コメント)
少しメンバーに恵まれたかもしれない。
 
4R2歳新馬 高レベルレース
1200mでも極端に時計のかかっていた週なので、この時計は価値が高い。
  1着 メーンエベンター 2番手併走の外目からしっかりと伸び脚で完勝。まだフラフラしていた初戦に比べて今回は実にスムーズな走りで危なげなかった。昇級でも好勝負になるとだろうし、芝にも順応できるだろう。
  2着 チョウカイミッキー 初戦同様テンが速い。終い1ハロンは時計を要したが、バテている訳ではなく、粘りはまずまず。1勝目は間近だろう。
 
11RフェアリーS 1着 ホワイトカーニバル 前回暮れのG1を使って、その時に見せたスピードを馬群の中で溜め1200mで活かしたという感じ。なかなか勝負強いところがある。色々な条件を使って適正を試していたのだろうし、豊富なキャリアがものを言ったということもあるだろうが、根がやはり芝1200mは合っていたのだろう。なかなか実践向けの勝負強さがある馬であろう。
  2着 ソルティビッド 血統的に言って短距離に超したことはない。元々芝・ダート万能ですし、栗東に2ヶ月くらい入厩していて、こちらに戻ってきてからも元気いっぱいと。短期間での成長の跡も見られましたし、短い距離でなら今後も活躍が見込める。
  3着 トーセンサニー ダート向きだと思っていたが、3・4コーナー中間で一旦置かれかけた所からもう一回伸びて、最後内々から良い伸びしてましたから、これは完全に芝適正もあるなという所を見せた。しかも差す形が取れたのは今後に向けて良い内容だった。
  4着 カメリアローズ 元々スタートの良くない馬なので、スタート自体はあんなもんだろうが、直線でごちゃついた時にスムーズさを失ったのが、最後は響いた。それでも今後の良化余地ありますし、この辺は展開のアヤだろうからほとんど上位と差はないだろう。
  5着 リリーキャスケード 直線でカメリアローズ以上の不利を受けていたので、タラレバはないですけど、アレがなければ相当上位で、勝ち負けまで加わっていたであろう。この馬も暮れのG1を使って中1週となりますから結局あそこで使った組、当時の1600mへの適正よりも1200mの方が良かったという馬もありますが、そういった経験がものを言ったレースかもしれない。
  11着 タガノラフレシア 2番人気だった。夏の頃の出来がない。前回も体が減って気配がいまいちで、その時点でダメだと思っていたが、今回もまた体回復せずということで、ハナにも立てなかった。立て直して、リフレッシュして夏くらいの出来に戻れば、まだその潜在スピードは見限ることはできない。