2002年5回中山1日目・2日目

馬場のコメント
Cコースに変わって、また時計も速くなった。連続3開催目を迎えているが、時計がかかるようになってこないと言うのは、春シーズンと同じで、今の中山の馬場はこうした状態。来週から暮れまで3週間はAコース使用となる。

日曜日の午後に小雨が降ったが、その影響自体はほとんど無いと思うが、土曜より日曜の方が少し時計がかかっている。
距離ごとでタイム差に開きがある為に相変わらず、馬場設定はしていない。

時計がかかる今期の中でも、特に1800mでは一番かかっていた。暫定の馬場差を出してみると1200mですと土日ともに中距離換算でプラス0秒4くらい。1800mでは土日ともにプラス2秒2と。だいたい1秒5くらいかかっていた馬場だったが、それよりもかかるプラス2秒2だった。というような馬場設定をして比較している。1200m・1800mともに土曜日曜ともに変わらないと判断した。だんだん1200mと1800mの変則的な違いというのも、その変則の中で規則性が出てきたように思える。

11/30 芝=-1.5(-0.8) D=1200m…+0.4(+0.2)/1800m…+2.2
R 距離 優勝馬 条件 走破T T差 修正
1R D1200 ノーコメント 未勝利・市 1.14.0 +0.3 -0.1 +0.1
2R D1200 グラスミラージュ 未勝利 1.14.3 +0.6 +0.2 +0.4
3R D1800 スシトレイン 新馬 1.56.1 -1.1 -3.3  
4R D1200 スプリントスター 新馬 1.14.0 +0.2 -0.2 ±0
5R T2000 エクスプロイト 新馬 2.01.9 -2.8 -1.3
6R D1200 ハスラー 500万下 1.13.5 +1.4 +1.0 +1.2
7R D1800 アサカブレイヴリー 1000万下 1.55.6 +2.5 +0.3  
8R D1200 ナリタキセキボーイ 1000万下 1.12.0 +0.5 +0.1 +0.3
9R T3370 ギルデッドエージ イルミネ 3.45.4
10R T2000 ブラックカフェ 葉牡丹賞500 2.02.0 -1.5 ±0  
11R T3600 ホットシークレット ステイヤG2 3.45.6 -0.2 +1.3   S
12R T1200 スティーマー 南総特別1000 1.08.1 -1.0 +0.5 -0.2
2R未勝利 2着 ディバイドバイゼロ 今回の能勢さんの危険馬(次走危険)
逃げて2着に粘ったが、前回の芝ほどインパクトがなかった。メンバー的にも勝ったグラスミラージュ以外はちょっと低調な組み合わせ。この週すべてのクラスを合わせてダート1200mは10鞍合ったがテンの3ハロン35秒9というのもその中では一番断然遅いというラップだったので、楽に行けたのにもかかわらず、最後怪しかったというのがダート適正どうかなと見え隠れしたので2着2着と来て、今回も100円台の人気でしたから次も人気は必至だが揉まれたら怪しい、危ない。結構危険だと思う。

堅実な成績ながら今回のレース内容では全幅の信頼はおけないディバイドバイゼロ。次走も人気になりそうなだけに嫌って妙味あり。
 
3R新馬 高レベルレース
  1着 スシトレイン このタイムはべらぼうに速い。プラス2秒2の馬場でマイナス1秒1で、差し引き3秒3ぐらい速いですから、これはもう破格のタイムと言って良いだろう。
今回の番組推奨馬(次走注目)
脚裁きも力強く、ダートだったら相当な馬。将来性もかなりあり、無論昇級戦も即本命。芝はまだ未知だが、ダートなら太鼓判押せる。

好タイムで新馬戦を圧勝したスシトレイン。ダートなら昇級戦でもいきなりの上位争いが期待できそう。
  2着 ゴールドカフェ 9馬身離されたが、このゴールドカフェの走破タイムが勝ち時計でも高レベルに入れられるくらいの時計ですから、コレに9馬身契ったスシトレインはさらに強いと。ゴールドカフェも前半、向正面くらいまで砂をかぶって走りはスムーズに見えなかったが、このタイムで2着するということですから脚力は十分に持っているだろう。次走は順当勝ちだろう。
 
5R新馬 高レベルレース
  1着 エクスプロイト スッとハナに立って平均ラップのマイペースだった。4コーナー手前で突き放して、最後までしっかりとした脚で楽勝だった。同じ日の2歳500万のブラックカフェの勝った葉牡丹賞が2分2秒0ですから、このタイムより速いというのをデビュー戦で記録していますから、先々楽しみな馬が出てきた。
  2着 ムッシュルパン 負けはしたが、レースセンスが伺えた。実践向きのしぶとい所がある。
  3着 ワイアットアープ

道中はいかにも初戦という感じで、走りに集中できていないなという印象を持ったが、直線だけの競馬でここまで追い上げたのは立派。小柄ながら一度使えばガラリ変わりそうな良血馬。

 
6R500万下 低レベルレース
このクラスでは上位の馬が数頭居たのでまさか、このレースが低レベルになるとは思わなかったが、時計は遅かった。
  1着 ハスラー 勝つには勝ったがいつものテンにガツンと行くような所が無く、テンにもたついたのが22キロ増の重みが響いていたと思われる。それで勝ったのですから立派。芝・ダート問わず、1200mがレースがしやすいのだろう。絞れてくれば1000万クラスでもマークしたい。
  4着 カナハラサンサン スタート後にもたついて位置取りが後ろになり、インが窮屈になって力を出し切っていないように見えたので、これも時計遅い中での見直せる馬として挙げておく。
 
11RステイヤーズS スローペースの影響で時計の遅かったレース
長丁場のスローペースの影響が大と見て低レベルには入れない。
  1着 ホットシークレット 結局2年ぶりのステイヤーズS勝利となったが、距離適正は大きいでしょうし、2番手で前半行きたがるのをなだめて、一番流れに乗っていた。とにかく道中のロスがなかったということが大きかっただろう。途中から流れが急に速くなるということも3コーナーまで無かったので、こうしたスタミナ比べの強みを活かすホットシークにとっては持ち味が生きた。
  2着 ダイタクバートラム 折り合いに元々少し難しい所があるので、3600mの距離でどう乗るかと思っていたが、内々に潜り込めたというのは大きい。折り合いさえ付けばダンスインザダークの子供ということもありますし、芝の長丁場は、こなせたということなんでしょう。今後もアテになるタイプだと思っていないが、折り合ってからの爆発力みたいなものは持っているので、注意したい。
  3着 スエヒロコマンダー 淡々としたレースになれば、結構しぶとい。引退近しの話しを聞くが、持ち味を活かしきった。
  5着 アクティブバイオ スローということもあって、前回早めに行った同じテツは踏まないという感じで今回は、前半溜めて4コーナー手前でマクッたが、先行勢に上がりをうまくまとめられたという感じ。もう少し時計がかかるような馬場でしたら、この馬は持ち味発揮できるだろう。
  6着 ストップザワールド 最近メキメキと力を付けてきているが、相変わらず返し馬とかで、カーっとなる所がある。関西の時でも画面からそのような場面があり、前に府中に来た時もそういうところを見せていたので、どこかでカーっと脚を使ってしまうと終わってしまうタイプなのかもしれない。向こう正面で一瞬スッと上がってそこで終わってしまっていた。まだ条件馬ですし。
  7着 キングザファクト 展開が向かなかった。本質的に2500mとかそのくらいの距離の方が良いのかもしれない。