2002年5回京都7日目・8日目

馬場のコメント
前開催はマイナス1秒台が7日目まで続いたが、この開催は流石にそれほど速い時計の出やすいコンディションではなかった。ただ、ソウ言っても最終日までマイナスの馬場差をキープした。3日目からBコースに変わったこともあり、時計のかかるコンディションにはならなかったということ。時計がかからないことが即良いという意味ではないが、一応こういう馬場差になった。
2開催通じて、基本的に安定したコンディションだった。急に時計のかかった前開催8日目と今開催、雨の影響で脚抜きの良くなった、この開催の初日を除くと他の14日間は秋の京都、プラス0秒2から0秒5の間で推移していたように安定したコンディションだった。

この番組の馬場差、中距離設定のものであることは、たびたび申し上げている通りで、先週の京都ダートでは土日9鞍中、中距離戦である1800m戦は1鞍しか行われなかったのだが、どの週も中距離対象の馬場差をはじき出して比較している以上、先週も中距離設定で出した。で、この馬場差になった。

11/23 芝=-0.6(-0.3) D=+0.4(+0.2)
R 距離 優勝馬 条件 走破T T差 修正
1R D1400 ビューティフルアイ 未勝利・父 1.26.9 -0.1 -0.5 -0.3
2R T1400 パープルクオーツ 未勝利 1.22.2 -1.0 -0.4 -0.7
3R D1400 ユメノクラリティー 新馬・牝 1.27.9 +0.8 +0.4 +0.6
4R T1600 ハッピートゥモロー 新馬 1.34.8 -1.5 -0.9
5R D3170 ビッグテースト 障害OP 3.33.0
6R D1200 オテンバコマチ 500万下・牝 1.13.4 +0.8 +0.4 +0.6
7R T1600 アチーブフィート 500万下 1.34.0 -1.2 -0.6
8R T1800 エリモピクシー 1000万下・牝 1.46.8 -0.6 ±0
9R T2000 エイシンチャンプ 京都2歳S 2.01.2 -0.4 +0.2
10R T1400 ブルーショットガン 清水SH1600 1.21.3 +0.1 +0.7 +0.4
11R T1800 サイドワインダー 京阪杯 HG3 1.45.3 -0.7 -0.1
12R D1200 ケイシンミツル 1000万下 1.12.4 +0.4 ±0 +0.2
3R2歳新馬 低レベルレースに入れるべきか迷ったが、ギリギリセーフという形で入れなかった。
 
4R2歳新馬 高レベルレース
この開催で行われた新馬・内回り1600m戦5鞍でベストのタイム差をマークした。また、先週の京都でベストのタイム差でもあった。
  1着 ハッピートゥモロー 芝に変わって一変の走り。
  2着 スズカドリーム 3/4馬身差。初戦逃げ粘って2着だったのに対し、今回は好位から伸びていて自在性のある所を示した。引き続き上位候補。
 
6R500万下 低レベルレースに入れるべきか迷ったが、ギリギリセーフという形で入れなかった。
 
7R500万下 高レベルレース
速いペースで逃げていたアチーブフィートがそのまま押し切った。この開催で行われた芝外周り1600m戦4鞍ではマイルCSに次いで2番目に速い時計で1000万下の2鞍を上回った。
  1着 アチーブフィート

今回の山本さんの狙い馬(次走注目)
ハナに立って新しい面を見せた。後続を離した3頭の争い。ムチを入れられたアチーブフィートは2頭に交わされることなく、むしろゴールが近づくと再度突き放すような感じでそのまま逃げ切って、2着にはエイシンシャイアンが入った。前半4ハロンが45秒8、5ハロン57秒5と500万下にしてはかなり速いペースで飛ばしていた。2週前のマイルCSとほぼ同じ馬場差で46秒0-57秒8だった。比較すればこのラップが速いことはわかるだろう。これでそのまま押し切ったので今回の走りは評価できる。ハナに立ったのも良かったのだろう。まだレースに集中しきっていない感じがしますし、強さともろさが同居しているとだろうが、昇級しても断然の1番人気にはならないだろうと思ったので、馬券の妙味も含めての推奨にした。

速いラップの逃げで後続を完封したアチーブフィート。新たな面が出たことで昇級しても注意が必要。

 
11R京阪杯 1着 サイドワインダー ハンデ戦で54キロと比較的軽い斤量だったが、前走で1000万下を勝ってここは格上挑戦での勝利ですから、これは立派な勝利。元々京都の芝、特に芝1800m戦を得意としていることはよくわかっていたが、こうして改めて見ると現在の充実ぶりを示す勝利だった。
  2着 ダービーレグノ 後方待機が功を奏した。また、この馬も準OPに出走できた馬で、斤量が54キロだったこともサイドワインダーと同じだった。斤量の軽い方が好走例の多いタイプであると、成績をレース終わって見直してみると気が付いた。前走も2走前も今回と同じ京都芝1800m戦で大崩はしていなかった。それを考えればゆったり追走できる条件の方が良いのだなと後で思った。
  3着 アドマイヤマックス あと一歩詰め切れなかった。ただ、菊花賞に比べれば、力の片鱗を示している。レース後に骨折が判明したの残念。
  4着 トーホウシデン 内から伸びて見せ場を作った。休み明けで臨んだ天皇賞といい、今回といい、善戦はしている。先着馬とは斤量の差があったかもしれない。次走は連の候補。
  5着 タップダンスシチー 早めの競馬で先頭に立ちかけたが、ふんばりきれなかった。こちらも斤量差が影響していたのかもしれないし、14キロ増もあったかなという感じ。