2002年5回京都5日目・6日目

馬場のコメント
前開催7日目まではマイナス1秒台の馬場差だった。その後徐々に時計はかかっているが、この開催3日目からはBコースに変わったこともあり、マイナスの馬場差はキープしている。秋の京都はここまで14日間では、この開催2日目が最もかかっていることになりますが、これはAコース使用10日目、最後の日だった為だろう。

水準ややかかるコンディションで安定していたが、前開催8日目に突如として時計はかかった。そしてこの開催初日は雨の影響で逆にマイナスの馬場差だった。秋の京都ダートでは、この初日のみマイナスの馬場差になっている点は注意事項。その後はやや時計のかかるコンディションに戻って安定している。


11/17 芝=-0.5(-0.3) D=+0.3(+0.2)
R 距離 優勝馬 条件 走破T T差 修正
1R D1400 エコルプレイス 未勝利
1.25.3
-1.7
-2.0
-1.9
2R T1200 テイエムトキメキ 未勝利・牝
1.10.1
-0.4
+0.1
-0.1
3R T1600 フウレイカ 未勝利
1.35.4
-0.8
-0.3
4R D1400 ユートピア 新馬
1.25.8
-1.3
-1.6
-1.5
5R D1200 ベルモントファラオ 500万下
1.12.9
+0.3
±0
+0.1
6R T2400 エアマーティン 500万下
2.26.8
-0.6
-0.1
7R T1600 ミスターユニコン 1000万下
1.34.6
±0
+0.5
8R D1200 ベネフィシャル 1000万下
1.12.4
+0.4
+0.1
+0.2
9R T1400 ワンダフルデイズ もみじS
1.22.5
+0.3
+0.8
+0.6
10R T1800 トーセンダンディ 古都S 1600
1.46.0
-0.7
-0.2
11R T1600 トウカイポイント マイルC G1
1.32.8
-0.4
+0.1
12R D1800 サンライズキング 花脊特H1000
1.52.5
+0.1
-0.2
1R2歳未勝利 勝ち馬のみが対象の高レベルレース
  1着 エコルプレイス やや時計のかかるコンディションにあってマイナス1秒7というタイム差はずば抜けて優秀。秋の京都ここまでで14日間のダートでベストのタイム差となった。先手を取って後続を寄せ付けず、2着以下に5馬身以上の着差を付けている。前走は上で取り上げたエイシンブーンの2着だった。そして今回は土曜のエイシンブーンの勝ちタイムを0秒2凌いでいる。土曜日よりは日曜日の方がやや速い時計の出やすいコンディションだったと推測するが、それでも余力たっぷりでこの時計というのは評価できる。使われる毎に上積みを見せている。昇級しても現状はダートの方が信頼度は高いが、芝がダメということはない。
今回の番組推奨馬(次走注目)
前走も番組推奨馬として取り上げたが、さらに上積みを見せての勝利だった。これなら昇級してもダート短距離なら中心。

素質の高さを見せつけたエコルプレイス。昇級戦でも好勝負が期待できそう。
 
4R2歳新馬 勝ち馬のみが対象の高レベルレース
上の1Rほどではないが、マイナス1秒3というタイム差をマークして高レベルに入れた。
  1着 ユートピア 前走は芝に出走していたが、2走目で一変している。直線追われる毎に後続を離して2着以下に9馬身以上の差をつけた。ダートで変わり身を見せた格好でこちらもダートの方が信頼できるが、初戦だけで芝がダメとは決めつけられない。
  3着 ギャオ 前回の番組推奨馬(結果コメント)
このレース、勝ち馬はもちろん、2着エイシンアソザンも初戦からの上積みがギャオより大きかっただろう。ギャオの前走が初日3Rのダート1400mの新馬戦。2着エイシンアソザンの初戦が3日目4Rの方のダート1400m戦。同じ距離の新馬戦で、どちらも高レベルに入れたが、エイシンアソザンとギャオと現時点で比較して推測すると、現時点での比較にすぎないが、この3日目4R、アソザンの方、つまり勝ち馬がハツラツの方の方がよりレベルが高かったと判断した。同じ高レベルに入れてもその中でのレベル差もあるということ。
 
6R500万下 1着 エアマーティン 今回の山本さんの狙い馬(次走注目)
休み明けだったが、力が違った。馬群の中をまさにぬうように抜けてきた。直線半ばで先頭に立って1着。追い出されてからの決め手は光った。 およそ、今回5ヶ月ぶりの実践でしかも休養前キャリアはわずか2戦だった。18キロ増は成長分だっただろうが、このようにレース経験の少ない馬が古馬に混じってのレースで直線で狭いスペースを割って出てきた辺りは能力の高さが伺える。昇級しても注目。

久々の実践でも素質の違いをまざまざと見せつけたエアマーティン。昇級しても要注目の存在と言えそう。
 
10R古都S 2着 マイソールサウンド 前回の山本さんの狙い馬(結果コメント)
2着だった。前へ行って良く粘った。
 
11RマイルCS 1着 トウカイポイント 前走の富士Sは直線、加速がついた所で前が詰まって、後は一杯に追われていなかった。それでいて大きく負けていないのですから、今振り返れば今回好走してもおかしくなかったという思い。激しい気性故に、去勢されたこともあるのだろうが、ここに来て心身共に充実してきた感じで、レースで存分に力を発揮できるようになったということだろう。
  2着 エイシンプレストン 直線よく伸びては来ている。あと一歩及ばなかったが、天皇賞からは巻き返してきている。香港では2000mの好走例があることは知っての通りだが、日本の馬場ではやはり、マイルがベストということなのだろう。
  3着 リキアイタイカン 前走スワンS2着で、復調していると感じてはいたが、今回さらにメンバーが揃っていただけに、3着というのは予想しづらかった。内を突いて良くのびてきていた。
  4着 テレグノシス 外を回って伸びてきた。休み明けの前走もマイルで、大崩していない。同じ4着でも今回の方が内容のある走りだった。改めて、この距離ベストと認識した。
  5着 メイショウラムセス G1初挑戦で見せ場のある走りだった。まだこれから成長していく馬。勝ったトウカイポイントからこのメイショウラムセスまで0秒1差でクビ・ハナ・クビ・アタマ差でそれだけ接戦で戦前の混戦ムードそのままの結果になったという感じ。
  7着 アドマイヤコジーン 1番人気で7着。明かな敗因はわからない。ただ、今年ここまでG1を含めて重賞5戦ですべて連対して、よく走っていたということを考えればそろそろ疲れも出たのかなという気はするが、推測にすぎない。
  11着 ブレイクタイム 2番人気で11着。これは前半かかったのが響いた。