2002年4回新潟3日目・4日目

馬場のコメント
芝はAコース戻って2週目ということで、前の週と変わらず土曜は速かった。日曜は夜中の雨の影響で少し掛かったがそれでも水準並だったというコンディション。

ダートは水準前後で推移してきたが、先週の日曜の午前と午後は全く違うコンディションだったので、+0秒2という数値は午後の数値を示している。それだけ土曜の夜に雨が降っていた為である。乾いた6R以降は普通に戻ったが、午前中の雨の影響が残っていた1Rと4Rは推定で-1秒2くらいの馬場差。つまり午前と午後ではまるで違う馬場だと思った方が良い。
また、この日曜の午前中は新潟ダートの特徴である、雨が降れば「逃げ・先行」有利の馬場となっている。他の競馬場と違って、新潟ダートはこの傾向がハッキリと出ている。それが午前の2レースでともに見られた。午後は稍重発表だが、土曜並に戻ったという判断。


9/15 芝=±0 D=午前-1.2/午後+0.2 (-0.6/+0.1)
R 距離 優勝馬 条件 走破T T差 修正
1R D1200 タマエックス 未勝利 1.12.7 -1.5 -0.3 -0.9
2R T1000 ケージーアフリート 新馬 0.57.7 +0.8 +0.8  
3R T1200 ダークサファイア 新馬 1.09.6 -1.1 -1.1  
4R D1800 ジュリーマン 未勝利 1.55.0 -1.0 +0.2  
5R T2850 メイショウイダテン 障害未勝利 3.04.8
6R D1200 セイントピュア 未勝利 1.14.0 +0.4 +0.2 +0.3
7R T2400 シルクハイブリッド 500万下 2.27.8 +0.7 +0.7  
8R D1800 ビコーアファイア 500万下 1.54.5 +0.2 ±0  
9R D1200 グローリーティアラ 湯之谷特1000 1.12.4 +0.4 +0.2 +0.3
10R T1600 テンジンオーカン 燕特別1000 1.34.0 +0.2 +0.2  
11R T2200 バランスオブゲーム セントラG2 2.12.9 +0.6 +0.6  
12R T1600 アドマイヤコンドル 500万下 1.34.1 -0.3 -0.3  
2R2歳新馬 低レベルレース
  1着 ケージーアフリート 着差以上に余裕があったのだが、やはりこの時計は平凡と言わざるをえない。
 
3R2歳新馬 高レベルレース
  1着 ダークサファイア スピード・センスともに抜群の素質馬。
今回の番組推奨馬(次走注目)
特に二の足のスピードが凄かったが、追い出してからのスピードもなかなかのもの。単なるスピード馬ではない。しっかり伸び、軽い走り。マイルくらいまでなら簡単にこなせそうですし、センスが良い。同じ逃げ切りでも、この馬の逃げ切りはセンスを感じる逃げ切り。サウスヴィグラスの半妹にあたるがスピードがあるがタイプが違う。こちらは軽い走りの芝向きタイプ。この新潟開催低調な新馬戦が続いていたが、ようやく良い馬が出てきた。前開催を通してもデビュー戦のインパクトは一番。

抜群のレースセンスでデビュー戦を6馬身差で快勝したダークサファイア。素質は高く、クラスが上がってもスピードの違いを見せてくれそう。
 
4R3歳未勝利 2着 ワークモア

今回の能勢さんの危険馬(次走危険)
サクラインパクトとは対照的で流れに恵まれた展開。揉まれることがダメで今回長い距離を使ってきて2番手で揉まれずに競馬ができたのだが、終いの甘さは相変わらず。2着とはいえサクラインパクトとの中身の違いは明白。新潟の1800mでこういったレースができたからといって逆に小回りになった方が良いかと言うと急がしすぎて揉まれ込む可能性もあるのでそういった意味で今回の2着は鵜呑みにできないと判断した。

2着好走も今回は揉まれない展開と先行有利の軽い馬場状態に恵まれたワークモア。終いの甘さは解消されておらず次走危険な人気馬となりそう。

  3着 サクラインパクト 今回の能勢さんの狙い馬(次走注目)
繰り返しになるが、以前クリニックでやった様に、ダートで重馬場になると前行った馬が有利とか言う評論家がいっぱい居るが、ソレは間違っている。ただ、この新潟ダートは去年から雨が降ると前に行った馬が有利になるという傾向がある。このレースもただ前に行った馬が有利というだけでなく、ペースもゆるんでサクラインパクトは不利なのに直線だけで追い込んできて3着はこの馬の能力の高さ。キャリアも浅く今回除外の影響もあってプラス12kと増えた馬体も影響したのかもしれないが、内容的にも未勝利に居る馬ではないですし次走はこれほど不利な馬場にならないはずなのでかなり当てにいっている次走注目馬。

勝ちきれないレースが続いているものの、キャリアの浅さを考えれば見所十分な走りを見せているサクラインパクト。太めの馬体を使っての上積みは十分で次走はいよいよ初勝利のチャンス到来。
 
11Rセントライト記念 1着 バランスオブゲーム

非常にうまく流れに乗っていた。レースセンスは良い。距離の長短、ペースのゆるい・速いに関わらずその流れに合ったポジション取り、かつスパートしてからの反応の良さ。夏を越して馬体重こそプラスマイナス0だったが、馬体の成長も見られた。この後は距離伸びての課外になるだろうが、前半のペースが遅ければ、この馬のレースセンスの良さで誤魔化し効く部分もでてくるでしょうが、それは組み合わせや流れによる。一夏越しての成長は確かなもの。

  2着 アドマイヤマックス 前半、バランスオブゲームより行きたがる面があったが馬群の真ん中で、特にペースが一端ゆるんだ所で、また3コーナーで速くなった時ちょっとごちゃつくような場面があって、前半のポジション取りがうまくいったらから最後2着に届いた感じはあるが、この変はバランスオブゲームとの内回り2200mの スローペースの適正の差。アドマイヤマックスの方が長い休み明けだったが、仕上がりは良かった。実践人叩きして落ち着きでてくれば、やはりこの世代の第一人者という印象を与えた。
  3着 マイネルアムンゼン 春の後半はちょっと使い詰めで体も減ってきて精神的にも参っていてような面もあったが、リフレッシュされていた。レース前に入れ込むことは毎度のこと。立て直し成功という感じがした。この馬は距離が伸びれば伸びるほど良いタイプなので今回の内容は非常に良かった。
  4着 ヤマノブリザード このスローペースで上がりが速いようなレースで、ほどんど道中最後方から直線だけで 追い込んで来た。今回からブリンカーを付けてきて、ソレが効いたか効いていないかはわからないが、休養前より成長した感じがあった。
  6着 ウインデュエル 前回の番組推奨馬(結果コメント)
500万2着からのイキナリの重賞挑戦で、重賞ではキツイと前日の番組内で言っていたが、6番人気に支持されていた。レース内容はだいぶ良かった。流れの強弱が有る中キャリア3戦目にして6着に追い上げてきたというのは流石ウインデュエル、素質の有る所を見せた。自己条件なら無条件で本命を打てる。
  12着 バンブーユベントス 道中も少し流れに乗り損ねていた。掛かってしまうと意外に味が無いところは休む前から見せていた。速いペースで折り合い付けてというタイプ。
  14着 アクトナチュラリー 休み明けでどのくらい変わっているかと見たが、少し気性が荒い所は休む前と同じ。揉まれに揉まれて最後は戦意を喪失していたレースで、これで見限るのは早計。