2002年 1回札幌3日目・4日目

馬場のコメント
良好な馬場状態で雨の影響が残っていた開幕週よりも時計の出やすいコンディションだった。

500万以上のクラスになると出走馬の質がそろっているので、評価の割り増しが必要かも。時計以上に評価が必要かも。
D 開幕週より時計がかかり、ほぼ水準の馬場状態。

8/18 芝=-0.6(-0.3) D=+0.1
R 距離 優勝馬 条件 走破T T差 修正
1R D1000 ケイエスアーリー 未勝利 1.00.8 +0.3 +0.2  
2R D1700 トレアドルシチー 未勝利 1.48.5 +0.1 ±0  
3R T1200 サクラファロス 未勝利 1.10.0 -0.8 -0.2 -0.5
4R D1000 ナリタフロンテアー 新馬 1.00.6 -0.6 -0.7  
5R T1200 シェイクマイハート 新馬 1.10.7 -0.7 -0.1 -0.4
6R D1000 トムパレード 500万下 0.59.9 +0.1 ±0  
7R D1700 サンエムノヴァ 500万下 1.46.2 -0.7 -0.8  
8R T2000 セイコーアカデミー 500万下 2.01.3 -1.2 -0.6  
9R T1200 マイネカプリース まりも特500 1.10.3 +0.1 +0.7 +0.4
10R D1700 ロードプリヴェイル オーロラ1000 1.46.2 +0.4 +0.3  
11R T2000 テイエムオーシャン 札幌記念G2 1.59.5 -0.7 -0.1  
12R T1500 ボールドブライアン 摩周湖特1000 1.30.3 +1.3 +1.9 +1.6 S
3R3歳未勝利 3着 トーセンフィーネ 今回の能勢さんの狙い馬(次走注目)
このレースでの唯一のデビュー馬だった。タマナミとの追い合いで負けたのは道中脚を使った分と、実戦経験が無かった分の差。小柄な馬だが、前半辺り走りを知らないという感じがしたので、実践を使った上積みは大きい。能力があって、動きに切れがあるり、素質はありそうな感じがしたので、次走はチャンスが来る。

初出走ながら素質を感じさせるレース内容だったトーセンフィーネ。実践を一度使った上積みは大きく、次走はさらに前進が期待できそう。
 
4R2歳新馬 高レベルレース
  1着 ナリタフロンテアー 行きっぷりはあまり良くなかったが、直線で外に持ち出してからはすごい脚。追ってからは味がありますし、距離伸びても全く問題ないと今の段階では予想。新種牡馬なので今度どのように成長して、何処に適正があるのかを見極めていきたい。
  2着 ソルティビット 今回の番組推奨馬(次走注目)
1着馬にわずか負けたが好内容だった。3着以下に5馬身と内容は上々。ソルトレイク産駒なので、いかにも短距離ダート向きという気はする。1.00.6秒というのは先週のワンダーボーイの1.00.5に0.1秒。表面上は劣るが、ワンダーボーイの時の馬場差は-0.7で、このレースは+0.1と。馬場差の影響の受けにくいD1000mとはいえ、馬場差を考慮すれば、こちらのナリタ、ソルティの組の方が上なのは明白。折り返しの8日目の新馬戦でワンダーボーイ組とこのナリタ組が対戦するが、そこで結論として結果を出すと思われる。

デビュー戦を2着と好走したソルティビット。一週間前に行われた同条件の新馬戦よりタイム面の優秀さは間違え無く、折り返しの新馬戦では初勝利が期待できそう。
 
7R500万下 高レベルレース
上位2頭は負かした相手がこのクラスでも上位な馬だけに評価は高い。
  1着 サンエムノヴァ 先行2騎を目標に3番手。4コーナー手前では押して押して手応えはあまり良くなかったが、そこからはしぶとく、最後は差し切った。交流戦を挟んで想像以上に力を付けている。時計面では上のクラスでも足りて良いものがある。
  2着 ビーポジティブ 前走番組推奨馬で、前走からすれば、この時計でも走っていないと思う。全力で走って力を出し切っていないが、それでも高レベルに属するように、やはり高い能力を持っている。次走確勝。
 
8R500万下 高レベルレース
これが500万かと言えるくらいの好メンバーでの対戦だった。札幌のメンバーの質の高さを象徴するレースだった。
  1着 セイコーアカデミー 春シーズン、一線級に好戦してきた力は一枚上だった。3コーナー手前からエンジンがかかってゴールまでしっかり伸びた。体の成長が見られなかったのはやや物足りない感じだが、母が細身だったのでこのくらいで良いのかもしれない。使っての上積みありますし、1000万クラスでも勝ち負け。
  2着 サクラプラチナ 4コーナー手前の勝負所で詰まってごちゃつく場面があったが、終いの切れ味はすばらしかった。平坦コースも合うタイプ。
  3着 ブリガドーン 体が戻ったのは好材料だった。インの絶好位で手応え抜群の割に追ってから遅れをとったが、そもそも小回り向きではないので、その辺を考えると納得かなといったところ。今期もう一度注目したい。
  4着 シンコウリブレ 左周りの方がスムーズな馬だが、右回りにもメドがたつ上々の内容だった。マイペースならこのクラスいつでも勝てる内容。それだけ力はある。
  5着 メジログリーン 自力強化は明らか。登り調子の3歳馬で500万でも勝ち負けのメドがたった。
 
11R札幌記念 1着 テイエムオーシャン 元々潜在能力はピカイチ。この+38kが非常に良いプラス材料だった。レースも以前に比べて折り合いがつくようになってますし内容的にも文句なし。時計以上の強さがあった。
  2着 トウカイポイント この馬の折り合いの難しい所があるので、今回好走したからといって連続して好走できるという保証の無い馬ですけど、パンパンの良馬場なら切れる脚を持っている。ハマればこのくらい走ってもおかしくない馬なので人気無かったですけど決してフロックではない。
  3着 コイントス 道中も非常に良い位置取りで真面目に走っている。七夕賞でブリンカーつけて走った後の2走は落ち着いて走れている。それでいてベストな位置取りでいて追い負けたのは現状ではテイエムオーシャンとの力の違いは明白。この後も良くなって走れる余地が残っているのでこの3着は悪くはない。
  4着 アドマイヤドン これも+20kは非常に良い。前半掛かり気味で行ったのに最後は詰めてコイントスに迫った所がゴールだった。春のクラシックは体調が良くなかったので体調の立て直しがうまくいった。この秋のアドマイヤドンは楽しみ。それだけの力を持っている馬。
 
12R摩周湖特別 スローペースの影響で時計の遅かったレース
スローの影響が大きく上がりは速かった。
  1着 ボールドブライアン 以前から言っている様にかなりの素質馬。スローペースでも前に壁を作れたことで何とか折り合えた。まだ、外枠を引いた時など、折り合えない時は不安が残るが、逆に速いペースで引っ張る馬が居れば、戦力倍増も期待できる。いずれにせよ、準IOPでも通用する素質は十分。