2019年4回中山9日目

開催一覧
2019/12/28 (土)
中山 阪神
2019/12/22 (日)
中山 阪神
2019/12/21 (土)
中山 阪神
2019/12/15 (日)
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2019/12/14 (土)
中山 阪神 中京
2019/12/08 (日)
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2019/12/01 (日)
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2019/11/30 (土)
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2019/11/02 (土)
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2019/09/29 (日)
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新潟 小倉 札幌
2019/08/18 (日)
新潟 小倉 札幌
2019/08/17 (土)
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2019/07/27 (土)
新潟 小倉 札幌
2019/07/21 (日)
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2019/07/20 (土)
福島 中京 函館
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中山 京都
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒9、日曜がマイナス1秒8だった。まずは遡って9日間の馬場差を確認しておくと、雨の影響を強く受けた5日目を除けば、マイナス2秒台かそれに近いレベルだった。
 中間の雨は火曜以降降らなかった。超高速決着の1週目から良馬場発表では週を追う毎に0秒3ずつ時計を要して行く経緯だが、それに歯止めがかかって、土曜の馬場差は先々週の土曜・日曜と同じ数値。日曜は土曜に使われた分0秒1掛かっていたが、それでもマイナス1秒8。高速馬場のまま開催を終了した。スプリンターズSのタワーオブロンドンのように、脚力に差があって、またペースが流れれば外の差しや追い込みも効くが、平均以下の流れでは前に行った組や内を通った組が俄然強みを発揮していた。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス1秒1、日曜がマイナス0秒8。1200m対象の数値は土曜がマイナス0秒5、日曜がマイナス0秒7だった。遡って9日間の馬場差を確認しておくと、雨の影響度合いで時計の出方は異なる。5日目はかなり速い時計の出るコンディションだった。
 中間ほとんど雨が降らなかった関係から、見た目も含水率も乾いたコンディションだが、土曜の中・長距離、特に1800mの7Rの勝ち時計は速かった。Aランクになっているように、勝ち馬は実際強かったが、それを踏まえても速い時計の出るレベル。日曜の1800mも速かったが、乾きが進んで、土曜よりは掛かっている。一方、土曜の1200mは向正面で向かい風となった影響が強くて、1800mのように時計の出やすいレベルではなかった。中山ダートは前半が下りとなる1200mの方が、1800mよりも時計が出やすいが、土曜日についてはこの風の影響で通常とは異なった。追い風の部分を2回走る1800mの方が、時計は出やすくなっていた。なお、連対馬の脚質を見ると1200mは逃げ・先行馬が強く、中・長距離は差し馬が強い傾向だったのは記憶しておきたいと思う。


  タイム分析
 2019/09/29 (日)  芝=-1.8  Cコース
 2019/09/29 (日)  ダ=-0.8 / 1200m=-0.7
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1800 ケイツーキナ    牝2 未勝利 1:56.5 +0.3 -0.5 +0.6 -0.8 D D 7.13
2R T1200 クイックレス    牝2 未勝利 1:09.4 -0.7 --- +0.4 -1.1 D D 8.00
3R T1600 ジュエルタワー    牝2 未勝利 1:35.0 -1.1 --- +0.3 -1.4 C C 6.21
4R D1200 ロフティーピーク    牝2 新馬 1:12.7 -0.6 --- +0.1 -0.7 C C 8.44
5R T1800 ポタジェ    牡2 新馬 1:50.1 -0.2 -0.6 +0.8 -1.6 D C 5.71
6R D1200 ナリノメジャー    牝5 1勝クラス 1:10.8 -1.1 --- -0.4 -0.7 B C 4.69
7R T2000 ヴィエナブロー    牝3 1勝クラス 1:59.5 -2.0 -0.5 -0.7 -1.8 B C 5.93
8R D1800 ブラックヘイロー    牡3 1勝クラス 1:53.0 -1.0 --- -0.2 -0.8 C C 4.50
9R T1600 マルターズディオサ    牝2 サフラン(1勝) 1:34.3 -1.1 -0.2 +0.1 -1.4 C C 7.67
10R T1200 グッドジュエリー    牝4 勝浦特H(2勝) 1:08.4 -0.4 -0.1 +0.6 -1.1 D C 8.63
11R T1200 タワーオブロンドン    牡4 スプリン(G1) 1:07.1 -0.7 --- +0.4 -1.1 D C 9.47
12R D1800 フクサンローズ    牝5 鋸山特別(2勝) 1:52.4 -0.8 -0.7 -0.7 -0.8 B C 6.80

中山5R 2歳新馬 
1着:ポタジェ 解説危険
 栗東友道厩舎所属、金子真人オーナーの評判馬。セレクトセールで税込み2億円超えのディープインパクト産駒。ルージュバックの半弟。これ、危険馬にするのはちょっと怖いが、スローとは言っても1分50秒1の勝ち時計が平凡な事、現状トモに緩さがあって、スタートが遅い事、何よりも相手に恵まれた勝利。そんな感じがした事。連勝するには急な進化が問われると思う。まだそこまでのインパクトはこの馬には感じない。
中山6R 3歳以上1勝クラス タイムB
 基準より0秒4速い勝ちタイムだった。ナリノメジャーが先手を取って直線に入った。2番手のドゥモワゼル、3番手のアポロチーターは離されて内からハルメキ、外からスズノフブキが上がって来る。しかし、ナリノメジャーは並ばせる事なく逃げ切り勝ち。接戦の2着争いは外のスズノフブキがハナ差先着した。
1着:ナリノメジャー 
 前走に続いて先手を取ったナリノメジャーが逃げ切った。1着ナリノメジャーは前走が鼻出血後の休み明けでCランク相当の2着だった。中1週で反動が懸念されたが、問題なかった。最もその前走の勝ち馬、クインズラミントンは土曜の2勝クラスでも2着している事を考えれば、順当勝ちと言えると思う。ランク的に間隔を明けて使えば、上でも勝負になって良いが、ゴール際で急に甘くなった気もするので、昇級戦は苦戦するかもしれない。
2着:スズノフブキ 
 2着のスズノフブキ、中山開催になって連続2着。東京でも好走してはいるが、左回りは外へもたれて追いづらかった。完全タイム差はマイナス0秒2、いつ勝っても不思議はないが、この後が左回りの東京と新潟になる。全幅の信頼まではどうだろうか。
3着:ハルメキ 
 あと3着のハルメキ、内一杯を追い上げて来たが、スズノフブキとハナ差まで持ち込んだのには驚かされた。ここ2戦の連続7着も悪い内容ではなくて、山田騎手も手の内に入れてきたのだと思う。状態が良い時なので、馬券3着候補ぐらいには入れておくべきだと思う。
4着:アポロチーター 
 一方、1番人気アポロチーターは4着だった。その4着のアポロチーターは余裕の追走に見えたが、勝負所で手が動いた。ここ2走が2着とは言っても、自身の完全タイム差がともにプラス0秒2。今回が自身プラス0秒1ですから、この馬のレベルが落ちた訳ではなくて、決着時計が速すぎたんだと思う。
中山7R 3歳以上1勝クラス タイムB
 基準より0秒7速い勝ちタイムだった。ヴィエナブローが今回は先手を取って、緩やかなペースで進んで行く。直線に入ってもヴィエナブローの脚色は衰えず、そのまま逃げ切り勝ち。その後内を突いてマイネルステレールが2番手に上がって来るが、さらにその内からシトラスクーラーが伸びて来て、マイネルステレールをクビ差交わして2着入線となった。
1着:ヴィエナブロー 
 3歳牝馬ヴィエナブローが2馬身差で逃げ切った。1着のヴィエナブロー、藤田菜七子騎手騎乗で負担重量は49キロ。非力なタイプの牝馬だけにこれは大きかったと思う。実際、昨年暮れに未勝利戦を勝った時が藤田騎手だった。中山1800mで3馬身差の完勝なので、鞍上との相性もコース適性も申し分無かった。上のクラスでも行ききればと思うが、東京だとこは行かない可能性もある。
2着:シトラスクーラー 
 2着のシトラスクーラー、芝でも2走前に5着はあるが、タイムランクはE。この馬と3着マイネルステレールはスローの流れで内枠からインコースへ立ち回った事が大きかったと思う。完全タイム差がマイナスでも信用できない。
3着:マイネルステレール 
 2着のシトラスクーラー、芝でも2走前に5着はあるが、タイムランクはE。この馬と3着マイネルステレールはスローの流れで内枠からインコースへ立ち回った事が大きかったと思う。完全タイム差がマイナスでも信用できない。
7着:タンタグローリア 
 あと上位人気馬について触れる。1番人気7着タンタグローリア、ディープインパクト産駒だが、時計を要する洋芝に実績がある。野芝の高速決着は不向きだと思う。
8着:ダイワダグラス 
 3番人気ダイワダグラスは8着だった。外枠で外外を追い上げて、4コーナーも大外。仕方ないが、今週の中山でスローだと負けるパターン。ただ、経験馬相手のデビュー戦が強かったので、これを引きずって人気過剰の面もある。その福島は不良馬場だった。良馬場では時計不足も敗因に挙げられる。
中山9R サフラン賞 注目
1着:マルターズディオサ 
 1着のマルターズディオサ、今出遅れた9番だが、新潟2歳Sを勝ったウーマンズハートの勝った新馬戦で逃げて2着。2戦目の前走、Bランクをマークして未勝利戦を差し切った。その2戦目・今回とゲートで遅れるが、返って差してパフォーマンスを上げているのがキズナ産駒らしい。早熟の可能性もあると指摘したキズナだが、逆に見れば2歳のこの時期に成長してくる。ランクはCでも、メンバーは1勝クラスでは良質だった。また、勝ち方も強かった。阪神JF辺りでも面白い存在ではないだろうか。
2着:マジックキャッスル 
 2着のマジックキャッスル、母が桜花賞3着のソーマジック。ソーグリッタリングの半妹のディープインパクト産駒。芝1200mの新馬からの距離延長を、素質とセンスの高さで克服した。2番手から競り落とした相手が新潟2歳S3着のビッククインバイオですから、このクラス脱出は時間の問題に思える。
3着:ギルデッドミラー 
 3着のギルデッドミラー、勝ち馬と同様に出遅れて同じように追い上げたが、一番外を回らされた。伸びきれなかったのは、コース取りが大きいが、新馬勝ちした時の2着馬、ステラドーロもその後案外。今回は人気になりすぎた部分もある。
中山11R スプリンターズS GI
 モズスーパーフレアが予想通り先手を取って行った。そのモズスーパーフレアが行ききって600m通過は32秒8。1月に逃げ切ったカーバンクルSと同じラップで、オーシャンSの32秒3よりは遅かった。G1で勝負するには丁度良いペースだろう。これは松若騎手の技能賞モノだと思う。人気の2頭はその600m通過時は共に中団に位置していたが、迷わず外と決めたルメール騎手のタワーオブロンドンと、内枠の分少し逡巡(躊躇)した形の川田騎手、ダノンスマッシュ。その差が出たような気がする。
 タイムランクがD・メンバーランクはCだった。メンバーランクはC。登録のあったグランアレグリア、ステルヴィオと芝1600mのG1を制している、これら2頭が出走していればBだった。まぁ開催前半の馬場なら、ロードカナロアのレコード、1分6秒7が更新される可能性も考えられたが、それでも1分7秒1掛かったのは、最終週の馬場という事なんだと思う。
1着:タワーオブロンドン 
 タワーオブロンドンが勝ってG1初制覇。手前味噌になるが、セントウルSも今回も自信の本命だった。6ハロンの馬だとルメールが言い続けていたのに、函館スプリントSが3着、キーンランドC2着と負けたのは何故かと洋芝が向いているようで、実は軽い芝向きというのが結論だった。もちろん1200mを使い続けて来た慣れもある。しかし、直線の力強い伸びは歴代勝ち馬でもトップクラスに入るのではないだろうか。体型は脚が短くて完全なスプリンターだが、血統は実は中距離指向で、だからこそ底力に優れている。香港辺りへ行けば有力だと思う。タワーオブロンドンの鞍上、C.ルメール騎手はこれでJRAのG1 26勝目となった。ただ、芝1200mのG1は今回が初制覇。
C.ルメール騎手 最後とても強かった。直線の相手では凄く良い脚を使いましたし、ずっと伸びてくれましたし、ゴールまで勝ちたかった。ラスト200mはトップスピードできましたから、決勝線で1番で勝つ事ができたと思った。この馬で凄く嬉しく思う。みんなに、その馬が人気です。最初からよく頑張ってくれましたし、顔もかわいいだし、みんなこの馬が好きと思う。パワーが強い。彼はちょっとムキムキっぽい。後ろから押してくれる時は良い気持ちです。

 なお、サマースプリントシリーズのチャンピオンがこのスプリンターズSを制したのは、今回のタワーオブロンドンが初めて。
2着:モズスーパーフレア 
 2着にはモズスーパーフレア、3着がダノンスマッシュだった。2着のモズスーパーフレアはこれで中山芝1200mは5戦5連対。速さと急坂をこなす根性は、立派の一言。前走26キロ馬体が増えたが、今回4キロ絞れてきた。それでも春よりは厚みが出て、完成の域に入っている。
3着:ダノンスマッシュ 
 2着にはモズスーパーフレア、3着がダノンスマッシュだった。3着のダノンスマッシュは、内枠で少し出負けした。これはすぐ取り戻したが、4コーナーでダイメイプリンセスの後ろに入って、仕掛けが少し遅くなった。これが無くても勝つまでは無理だったと思うが、最良2着はあった。そんな気はする。
川田将雅騎手 馬の雰囲気は抜群に良かったです。負けはしましたが、これを経験として来年こそは勝てるよう、もう1度組み立てていきたいと思います。
4着:ミスターメロディ 
 4着のミスターメロディはG1ホースとしての仕事は果たしたと思う。懸念された右回りも問題なかった。あとはこの馬自身が強いか弱いか。高松宮記念は内枠が大きかったのも確か。
7着:ハッピーアワー 
 あと5頭出走した3歳馬は敗退した。それぞれ経験の差が出た形。その中で最後方から凄い脚を使って追い込んだのが7着のハッピーアワー。もう少し1200mを使って慣れてくれば、ファルコンS勝ちのある中京で、来年の高松宮記念が楽しみになってくる。
13着:ディアンドル 
 あと5頭出走した3歳馬は敗退した。13着のディアンドルは内で包まれて揉まれ込んだ。それぞれ経験の差が出た形。
16着:ファンタジスト 
 あと5頭出走した3歳馬は敗退した。また16着のファンタジストは先行して失速して、4コーナーで少しバランスを崩していた。それぞれ経験の差が出た形。
中山12R 鋸山特別 タイムB
 基準より0秒7速い勝ちタイムだった。後続を離して逃げていた14.パイロキネシストに1.グッバイガールが並んで交わして行く。しかし、その外から2.フクサンローズが進出して来た。そして1枠2頭の追い比べになり、フクサンローズがクビ差競り勝ち1着。2着グッバイガールから5馬身離れた3着争いも接戦になり、パイロキネシストがクビ差16.キャベンディッシュに先着した。
1着:フクサンローズ 
 11番人気フクサンローズは休養前とは一変のレースぶりだった。1着のフクサンローズ、状態の良い時でもズブくて、テンに置かれる事の多かったタイプ。発馬を決めて、好位に収まったのには、少しビックリした。元々当クラスでは、アナザートゥルースの3着と言った実績のある馬。ここまで機動力が備わって来れば、人気薄での勝利も驚けない。理由は直前の美浦坂路で抜群に動いた事じゃないだろうか。この勝ち方なら、3勝クラスでも穴にマークしてみたい。
2着:グッバイガール 
 2着のグッバイガールは番組注目馬だった。中山1800mで未勝利戦を勝っているが、当時は相当メンバーに恵まれていた。離れた2番手を進んだのも、少し距離が長いと鞍上が判断したからだと思う。そして、これでもゆっくりと逃げ馬を交わしに出たが、相手が走りすぎたという事だろう。函館・札幌の高レベル連発らしい走りはできていた。次走がどこでもチャンス濃厚だと思う。
3着:パイロキネシスト 
 あと3着のパイロキネシストは1000m通過1分2秒9で、単騎の楽逃げ。2番手のグッバイガールが防波堤になってくれた。そうそうこうは行かないと思う。
8着:ロードストライク 
 1番人気グッバイガールを除けば、上位人気馬は着外に敗れている。4番人気ロードストライクは8着だった。ダートの2連勝がともに逃げ切り。控えて揉まれ込んだ経験値の差が出た形。
9着:オンザロックス 
 2番人気オンザロックスは9着同着だった。小倉で連続3着とは言っても、春の東京の連続2着よりはパフォーマンスは落ちていた。現状は左回りの東京がベター。人気落ちなら東京で買えるだろう。
11着:ロジティナ 
 3番人気ロジティナは11着だった。前走の福島2着のレベルは低かったと思う。今回人気になりすぎていた。

  馬券Summary
美浦トレセン・新ウッドチップコースの効果
 夏のローカル開催の期間、移設・改修が行われていた美浦のウッドチップコースが、4回中山開幕週の9/3火曜から使用されるようになった。夏の間、これまでウッドで追い切られた馬たちは、坂路はもとよりポリトラックコース・芝・ダートの北Cコースなどに振り分けられて追い切っていた訳で、調教師を始め、厩舎関係者からは不満の声も多かった。今回は秋の中山開催3週目終了までの追い切りの結果から、新ウッドチップコースの効果がどう出たかを簡単に探ってみたいと思う。
美浦トレセン・新ウッドチップコースの効果
 夏開催の期間は圧倒的に坂路で追い切られる馬が多かった。それがウッドの改修に伴って、ウッドと坂路はほぼ同数を占めるようになった。以前に戻ったと見て良いだろう。そして4回中山3週目までの結果では、ウッドで追い切られた馬の勝ち鞍が坂路の勝ち馬に、ほぼダブルスコアの差をつけていた。2着・3着の数は、坂路が上回るが、総合的な勝率・連対率・3着内率は、全てウッドで追い切られた馬たちが坂路を上回っている。ちなみに、栗東で追い切られて、中山に出走した関西馬の成績も付記したが、これと比較しても勝率・連対率では美浦ウッド組の数字が、栗東組を上回っている。
 もちろんウッドと坂路の併用馬も多い訳で、中間は坂路で調教に乗って、追い切りだけウッドとか、その逆もある。一概にウッド調教馬が坂路とは言えないが、新ウッドコースを使う事によって、調教内容が向上。関西馬に劣らない負荷を掛けられるのは、確かではないだろうか。従来のウッドは、美浦の内から2番目、Bコースだった。小回りで1週がおよそ1600m。それが一番外に設置されたDコースとなって、1週がおよそ2000m。広いので、日によっては左回りの調教も可能になった。また、以前と同様に5Fから時計を出す馬が多いが、1ハロン長い6Fから計時する馬もボツボツとですが、出てきている。広いから長めの調教ができるという利点もある。さらに気象がカリカリした神経質な馬、こういったタイプは小回りよりも広いコースで追い切る事で、精神的にゆとりが出ると思う。個人的にはこの効果が大きいと考えている。
解説者:長谷川仁志(馬サブロー専属評論家)
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