2019年2回東京12日目

開催一覧
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  馬場コメント
 先週の芝2000m対象の数値は、土日ともにマイナス2秒3だった。まずは遡って8日間の馬場差を確認しておくと、ほとんどがマイナス2秒台だった。
 先週からCコースに替わったこともあって、開催6週目とは言え、かなり速い時計の出る馬場だった。週明けの大雨の影響も残っていなくて、最終週なのにこの開催で最も速い時計のレベルになった。あと上位馬の脚質を見ると、BコースからCコースに替わった影響か、土曜は内を通った馬の活躍が目立った。そして日曜になると、大分差し馬が活躍し始めたが、いずれにしろ時計が速すぎて、外一気で差し切るには厳しい馬場だった。なお、東京は連続開催で来週、つまり3回東京2週目まで引き続きCコースが使用される。
 先週の馬場差1600m対象の数値は土曜がマイナス0秒1、日曜がプラス0秒1だった。遡って8日間の馬場差を確認しておくと、雨の影響を受けた開催3週目、特に6日目は脚抜きの良いコンディションだったが、その後は水準に近く、終盤の5週目・6週目は水準レベルだった。
 こちらも週明けの雨の影響は残っていなくて、水準レベルだった。日曜は土曜よりも乾いて、プラスゾーンに入った。あと上位馬の脚質を見ると、馬場差がマイナスゾーンだった土曜は、逃げ馬が4連対した。プラスゾーンに推移した日曜は逃げ馬の連対はゼロだった。基本、今開催は中団から差し馬が幅を効かせていた。


  タイム分析
 2019/05/26 (日)  芝=-2.3  Cコース
 2019/05/26 (日)  ダ=+0.1
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1400 ナムラジョニー    牡3 未勝利 1:26.5 +0.5 --- +0.4 +0.1 D D 7.69
2R D1600 シゲルヒスイ    牡3 未勝利 1:40.0 +0.8 --- +0.7 +0.1 D D 7.00
3R D1300 ラブヴィサージュ    牝3 未勝利 1:20.4 +1.1 --- +1.0 +0.1 E D 6.23
4R T2000 モンブランテソーロ    牡3 未勝利 2:01.7 -0.2 -1.0 +1.1 -2.3 SL C 7.10
5R D1600 オンザウェイ    牡3 500万下 1:38.8 +0.6 --- +0.5 +0.1 D C 6.75
6R T1400 ブーザー    牡3 500万下 1:20.7 -1.6 --- ±0 -1.6 C C 7.75
7R D1400 ミフトゥーロ    牝4 500万下 1:25.5 +0.6 --- +0.5 +0.1 D C 8.27
8R T2400 バレリオ    牡4 青嵐賞1000 2:23.5 -2.7 -0.3 -0.2 -2.8 C C 5.25
9R D1600 レピアーウィット    牡4 薫風S1600 1:36.7 +0.3 --- +0.2 +0.1 C C 6.36
10R T1800 フランツ    牡4 むらさH1600 1:44.4 -1.9 --- +0.2 -2.1 C C 6.00
11R T2400 ロジャーバローズ    牡3 東京優駿(G1) 2:22.6 -3.2 --- -0.4 -2.8 C B 5.76
12R T2500 ルックトゥワイス    牡6 目黒記念H(G2) 2:28.2 -3.0 --- -0.1 -2.9 C C 7.00

東京3R 3歳未勝利 タイムE
 基準より1秒0遅い勝ちタイムだった。
東京4R 3歳未勝利 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。
東京10R むらさき賞 注目
 このレース1分44秒4の勝ち時計は、コースレコードより0秒2遅いだけだが、馬場差を考慮すれば、タイムランクはCで、しかも完全タイム差はプラスゾーン。その点はちょっと気をつけるべきだが、少なくとも勝ち馬フランツは今後の可能性を感じさせたので、ここで取り上げておく。
1着:フランツ 
 フランツはもう道中、後方で末脚を温存して最後の直線に向いて、何かこうスッと反応しなかったが、しかも、途中から内に刺さったりもしていたが、それでもゴール前で抜け出した。まだ明らかに馬が若い。実際、4歳でもキャリアは7戦ですし、今後の成長はまだまだ臨めると思う。いずれにしろ不器用なので、広いコースが合うのは確かですし、次走はもうオープンに昇級して、上位候補とはしないが、長い目で成長を見守って行きたい1頭。いずれは重賞の1つや2つは勝ちそう。ちなみに、この馬の全弟も音無厩舎に入厩する。名前はプラトンと言って、この弟も結構走りそうなので、覚えておいてほしい。
2着:レッドイグニス 
 そして2着レッドイグニス・3着プレミオテーラーは共に先行して、内々を上手く立ち回った。展開に恵まれた印象が強くて、過大評価は禁物。逆に前に行ったこの2頭が好走したという事実が、外から差したフランスの強さを逆に強調している感じすらある。
3着:プレミオテーラー 
 そして2着レッドイグニス・3着プレミオテーラーは共に先行して、内々を上手く立ち回った。展開に恵まれた印象が強くて、過大評価は禁物。逆に前に行ったこの2頭が好走したという事実が、外から差したフランスの強さを逆に強調している感じすらある。
東京11R 日本ダービー GI
 さぁまずはスタートだが、1番人気のサートゥルナーリアあまり良くなかった。ちょっと軽く躓くような感じでゲートを出て、流れに乗れない場面があった。そしてロジャーバローズが行きかけたところを、外からリオンリオン。これはもうかなり思いっきり良く行った。その後1000mの通過が実は57秒8ということで、かなりハイラップだった。2番手につけたロジャーバローズというのは、そこから10馬身ぐらい離れてる感じだったので、ちょうど59秒台後半ぐらいのラップで走っていると思う。ですから、ポジショニング的には、逃げたリオンリオンは速すぎて、ロジャーバローズのところがちょうど良い流れで、その後ろはちょっと遅すぎる感じの展開になった。3番手以降はやはりサートゥルナーリアの動きが気になるところもあったのだろう。各騎手もうちょっと前に行っているイメージを持っていたと思うが、思いのほか後ろにいたことによって、ちょっとそこに惑わされた部分はあると思う。それでも外から一気にサートゥルナーリアが上がって来た時に、このまま突き抜けるのかなと思ったが、この辺りからちょっと伸び脚が鈍り始めて、逆に前の2頭は止まらずに、しぶとく競り合うような形になった。ダノンキングリーもしぶとく迫っているが、それ以上にロジャーバローズがしぶとくて、結果クビ差で1着ゴールインという形になった。
 角居勝彦調教師は皐月賞をサートゥルナーリア、そして日本ダービーをロジャーバローズで制した。異なる管理馬で、同じ年の皐月賞・日本ダービーを制したケースというのは史上初めて。
 タイムランクがC・メンバーランクはBだった。これ、ダービーのレースレコードではあるが、馬場差を踏まえると完全タイム差はマイナス0秒4で、タイムランクはC。その点は気をつけておいた方が良いと思う。
1着:ロジャーバローズ 
 12番人気ロジャーバローズが勝った。2桁人気の馬の勝利は1966年のテイトオー以来、53年ぶり、また重賞未勝利の馬のダービー制覇は1996年のフサイチコンコルド以来で23年ぶりとなる。驚いた。ペースの話で言うと、先ほど今言ったように、59秒台ぐらいで1000m通過しているので、ちょっとドンピシャのポジションだったと思う。あともう1個勝因を挙げるとすると、それでも早めに前を捕らえに行った。東京の4コーナーってちょっと後ろを待っちゃうケースがあるが、後ろ待たずに浜中騎手が早めに動いたことによって、最後クビ差勝てたという状況なので、これは馬のデキももちろん良かったが、ジョッキーの好騎乗もあった。いろんな事が上手く噛み合っての勝利だと思うが、この馬のしぶといという能力は、最大限に活かしたと思う。
浜中俊騎手あのー本当にまだ実感もなくて、フワフワしている。落ち着いてると言うか、思考停止してるような感じ。本当に多くの関係者やファンの皆様に声をかけていただいて、最高に嬉しかったです。そうですね。あのーまぁ多分残ってるんじゃないかなとは思ったんですけども、ずっとわからないなと思っていた。そうですね。リオンリオンがどれぐらいのペースで行くかわからなかったが、あまりスローペースじゃなくて、ある程度流れる競馬がしたいなと思っていたので、本当にプランの中で1番良い条件だなという風には、向正面では思っていた。そうですね、あまり描いたプラン通りに乗れる事って少ないんですけども、本当に今日に限っては1番良い形で競馬ができたと思う。それはもう、ゴールを過ぎでも確信できなかったぐらい無我夢中でした。本当にダービーね、今年乗れないのかなという風に思っていて、京都新聞杯で騎乗依頼をいただいて、そこからダービーにまたチャンスが巡ってきて。こういう最高の結果を得ることができて、本当に競馬は改めて本当に最後までわからないなというのは、身にしみて思った。
2着:ダノンキングリー 
 そしてロジャーバローズにクビ差まで詰め寄ったダノンキングリーが2着だった。前回より落ち着きがあったと思う。レースも行きたがるのを上手くだめて流れに乗ったと思う。残念なのは、直線に向いてからねちょっと右に寄れた。それが無ければとちょっと思ってしまうぐらいの着差だったので、ただ、距離も克服しましたし、全能力を発揮しての2着だったと思う。
3着:ヴェロックス 
 その後やや離れた3着争いでは2番人気のヴェロックスが1番人気サートゥルナーリアを内から交わして先着した。ヴェロックスに関しては、一旦サートゥルナーリアに前に出られているが、もう1回差し返して3着なので、しぶとくしぶとく脚を使って、この馬の特性は活かしたと思う。これも力を出し切っての3着だと思うので、内容としては良かったと思う。
4着:サートゥルナーリア 
 あと問題は4着サートゥルナーリア。これはねまずちょっと、輪乗りとか返し馬の映像を見て欲しいが、テンションがパドックの後半ぐらいから、ちょっとテンションが上がり始めて、結構もうこの段階で頭を盛んに動かして、発汗も目立っていた。スタンド前のスタートでも、中山の皐月賞で経験してるので、大丈夫だと思ったが、また東京の大歓声とはちょっと少し違った。馬のスイッチが入ってしまったのか、結果スタートで出遅れて、流れに乗れず。このレベルで止まる馬ではないのは間違いないので、あとは精神面のこういう部分だけクリアしてくれれば、もっと大化けして来ると思う。私、個人としては今回の1走だけで見限りたくはなくて、もっと将来強い馬になると考えている。
D.レーン騎手返し馬の感じは良かったんですが、ゲートに着いて時間が経つにつれて緊張し、テンションが上がってきてしまいました。ゲートの中でもガタガタしていて、一度は落ち着いたんですが、開くタイミングで潜ろうとしてしまいました。その分、思っていた理想のポジションよりも後ろになり、早目に仕掛けて行かざるを得なくなった分が最後に響きました。
5着:ニシノデイジー 
 5着ニシノデイジー、これは大健闘だったと思う。末脚を温存させて、ここ何走かの中で1番折り合いがついていましたし、最後もしぶとくこの馬らしく、脚を使っていたので、これはよく頑張ったと思う。
7着:ランフォザローゼス 
 あと7着ランフォザローゼスはまだ馬がちょっと若い。今回もちょっと外に最後の直線で行きかける場面があったので、もう少し身体全体がパンとしてくれば、もっとやれると思う。
18着:アドマイヤジャスタ 
 あとアドマイヤジャスタが18着シンガリ負けになった。これは体重が16キロ減って、やはり本来の調子がなかったと思う。これは体調さえ戻って来れば、まだまだ巻き返して来る馬だと思う。
東京12R 目黒記念 重賞
 タイムランク・メンバーランクともにCだった。ケイティクレバーが外枠から先手を取って行った。ペース自体は1000m通過59秒5ですから、ダービーと比べると大分遅いが、中盤、本来ならラップが緩む所で、あまり緩まなかった。その分、先行馬にはちょっと苦しい展開になって、最後はやっぱり外から伸びて来る馬が幅を利かせる競馬になった。ルックトゥワイスが長く良い脚を使って伸びて来て、アイスバブルもしぶとく脚を使って、この2頭の競り合いになったが、ルックトゥワイスが僅かに抜け出してゴールインになった。
1着:ルックトゥワイス 
 ルックトゥワイスが外から抜け出して、重賞初制覇。これ一応中央競馬のレコードタイムではあるが、タイムランクはCですから、その点はまず気をつけておいた方が良いと思う。あと、この馬自身の事言えば、スタートがひと息で、後方のポジションになったが、中盤のペースが緩まずに、流れがちょっと向いた。その分持ち味である、良い脚を長く使える点を活かせた。ここでレーン騎手かという感じだった。
2着:アイスバブル 
 そして2着がアイスバブル、3着がソールインパクトだった。アイスバブルに関して言えば、メトロポリタンステークスがちょっとヒョウの影響で中止になって、それでも上手く調整できたと思う。伸び負けしたが、初めての重賞挑戦で休み明けで2着は立派。この内容は評価できると思う。
3着:ソールインパクト 
 そして2着がアイスバブル、3着がソールインパクトだった。3着ソールインパクトは、これもメトロポリタンステークスが中止になった組。内々をそつなく捌いて、最高の乗り方をして3着ですから、上位2頭とは切れ味の差が出た印象が強い。
4着:ゴーフォザサミット 
 まず4着ゴーフォザサミット。速い流れを追いかけて、一旦先頭に立つ場面はあった。上位3頭よりも重い57キロを背負ってのことですから、復調気配の伺える内容だった。
5着:ムイトオブリガード 
 あと2番人気だったムイトオブリガードが5着に敗れた。内を突いて一瞬伸びかけたが、残り150m辺りで脚色が鈍った。本来そこからもう一踏ん張り効く馬なので、まだ本調子に無いんかないかなという競馬ぶりだった。
8着:ブラストワンピース 
 そして1番人気ブラストワンピース、これが8着に敗れた。良い手応えで、一瞬勝つかなと思う場面もあったが、そこからもう思いのほか伸びなかった。まぁ月並みな表現になるが、久々で59キロだったので、まぁこの1走だけで見限りたくはない。

  馬券Summary
夏競馬の注意点
 ダービーが終わった事で今週から古馬のクラス編成は3歳が基準になる。そして昨年まで夏競馬スタートと同時に、4歳馬の収得賞金が半分になって、いわゆる降級馬というのが出走していたが、この夏からその精度が実はなくなった。ですから、4歳馬はそのままのクラスで戦うことになった。そして条件戦の名称も実は変わった。今まで500万下だったクラスが1勝クラスと呼ぶようになって、1000万下が2勝クラス。1600万下が3勝クラスという状況になった。これまぁ呼び方の変更に関しては、単純にもう今後の慣れだと思う。この呼び名を言い続ける事によって、何となく定着していくことは想像がつく。で、問題は降級馬ががなくなる件。降級がなくなることによって、一体どういうことが起こり得るのかということだが、まずクラス編成直後に圧倒的に強かった4歳の降級馬がいなくなることによって、3勝クラス・2勝クラス・1勝クラスは古馬と3歳の力量が以前よりも小さくなるんじゃないかなと思う。ですから、3歳馬が活躍するケースというのは、増える事が想像できる。ただこれ逆の見方もできて、それは降級馬がいたときは、あくまで伏兵レベルだった3歳馬が過剰に人気になるケースっていうのが当然出てくると思う。オッズが下がるケースも想定されて、結果人気で飛んで波乱となるケースと、両方あると思う。ただ、どちらのパターンが増えそうかと言うと、やはり3歳馬が活躍するケースが増えるんじゃないかなと思う。何と言っても、経験豊富で降級の恩恵のある4歳馬がいなくなる訳ですから、当然まぁ3歳馬の活躍が増えるというのが、普通の見立て。というわけで、今回京都のタイム分析で取り上げた3歳馬のアルテラローザ・ミッドサマーハウス・ローザノワールは、昇級して古馬相手になったとしても通用する馬という事で、今回選んでいる。ですから次走上位候補として選んでいますし、馬券作戦の参考、この辺りしてくれたらなというところがある。

 今年になって5ヶ月、印象になったところを振り返る。いっぱいあるが、とりあえず3つ選んだ。まずは海外競馬で日本馬が活躍したこと3/30のドバイワールドカップデーにおいて、アーモンドアイが芝1800mのG1ドバイターフで1着になった。このレースでは2着にはヴィブロスが入って、4着にディアドラが入って、日本の牝馬が大活躍した。結構これは見応えのあるレースだった。そして4/28、香港のクイーンエリザベス?世カップではウインブライトが1着で、日本国内を含めてもG?初制覇になった。このレースでは実はリスグラシューも3着に入ったということで、もちろん勝ったレースはもちろん凄かったが、ケンタッキーダービーでマスターフェンサーガ6着というのがあった。しかもちょっと3着争いに加わるような形で、ケンタッキーダービーは日本の馬には手の届かない範疇なのかなと思っていたが、それがちょっと手の届く範疇になって来たのかなと思わせるレース、今後参戦する馬も増えてくると思う。いろんな海外のレースを含めて、今後も注目して行きたいと思う。
2つ目は日本の競馬になるが、G1で休み明けの馬が優勝したケースが多かったということ。これまず桜花賞。グランアレグリアが昨年12月の朝日杯FS以来、4ヶ月近いブランクがありながらも1着になった。これはまあ仕上げに関してどうかという話もあったが、レース当日非常に落ち着いていて、馬の能力を最大限に発揮したというところだった。で、皐月賞。サートゥルナーリアが昨年末のホープフルステークス以来3ヵ月半ぶりの実戦で1着になった。これ最後フラッとするシーンもあったが、力づくでねじ伏せる強い内容の競馬だった。そして春の天皇賞。フィエールマンが1月のアメリカジョッキークラブカップ以来の3ヶ月ぶりの実戦で1着になった。これ3頭とも共通しているのは、やっぱりノーザンファームの生産馬ということなんですよね。育成技術が上がってる分、昔ほど休み明けどうこう言われなくなりましたし、何か今まではトライアル使って、本番みたいなのが当たり前になっていたが、これからもそういう時代ではなくなっているので、あくまで個々の仕上げを重要視して予想を組み立てる必要があるなと思う。もう全く時代が変わって来た。そこはちょっと我々予想する側も注意したいと思う。3つ目は藤田菜七子騎手が活躍したということ。女性騎手の騎乗機会の拡大を図るために一般競走において、女性騎手に対する負担重量の減量制度が3/1から導入された。具体的には所定の負担重量は2キロ軽くなって、見習い騎手はなんと最大4キロも軽くなった。現在中央競馬で女性騎手は藤田菜七子騎手だけなので、結果的に3キロ軽い負担重量で騎乗できるようになって、活躍が目立つようになった。映像を見て欲しいが、これ初勝利の時の映像。追うフォームを見てほしいが、新人なので当然男女関係なく仕方がない部分はある。まぁそれでも前に入って早めの競馬で押し切って、新人騎手だなっていう感じだった。次の映像が先々週。新潟でサンタナブルーで勝った時だが、鞍ハマりが全然違う。これこれぐらい上手くなるという事は、大体3キロ減が過去においては、なくなってる。3キロ減なくなってのが普通なのに、これぐらい上手くなっているのに3キロ減がまだあるという状況ですから、これはもう私が調教師なら藤田菜七子騎手に依頼しますし、絶対お得。これは間違いないと思う。後はもう特別レースとか、負担重量が軽くならないところで、どれだけ活躍できるのかが彼女の今後の方向性というのが決まってくると思う。もうワンステップ上のジョッキーになって欲しいなと思う。先週の東京では特別も勝っている。この辺りが増えてくれば、G?とかいうのも出てくるかなという気がする。
解説者:津田照之(競馬エイト)
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