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中京1R 2歳未勝利 タイムＢ

基準より0秒4速い勝ちタイムでした。

1着：リベッチオ

リベッチオがダートに替わって一変しました。リベッチオ、逃げ切った訳なんですけどもね、直線で並びかけて来た2着馬を待って追い出し、そして突き放すという好内容。ルヴァンスレーヴ産駒らしくダートで一変し、ギリギリのBランクではあるんですがタイム短縮は十分に可能と言える内容。そして今回の内容なら、差しに回っても問題なさそうですけどもね。砂を被った事はありません、この馬。そこさえ問題なければ1勝クラスでも上位可能だと思います。

2着：レイサンソク 番組注目馬

2着のレイサンソクは初ダートだった前走はスタート後にかなり押しても進みが悪かったんですが、今回は気合をつける程度で2番手。勝ち馬には突き放されましたが、3着には5馬身差をつけて、水準レベルのタイム。ダート1800mの未勝利戦が増える冬というのは、メンバーが分散して極端にレベルの高い組み合わせにはなりにくい訳ですから、次走も同じ程度走れば上位争いになるはずです。

3着：アデルフィー

3着のアデルフィーはゲートの中でジッとしていられないんですけども、この馬としては今回スタートはマシでした。中団で流れに乗って直線で前も開くとよく伸びたんですが、タイムはEランク相当。いつ出遅れても不思議はないという馬ですから、本命にはしにくいですね。

中京6R 3歳以上1勝クラス 注目

勝ったカレンワッツアップと5着のレーティッシュを取り上げます。レースラップはですね、前半600mが34秒6、800m46秒5で、後半は800m50秒0、600m38秒1でした。スタートから3コーナーまでが直線が長い中京ダート1400mとは言え、かなりの前傾ラップで差し馬に向いた展開でしたね。

1着：カレンワッツアップ

勝ったカレンワッツアップはダート1800mや1900mで先行しての好走が多かった馬で、1400m出走となると差し回ることは想定内だったはずなんですが、出遅れてかなり後ろからになったのは想定外だったはず。結果的に差し・追い込み馬に向いた展開になって差し切りましたけども、クラスが上がって同じ芸当ができるとはちょっと思えないですね。短距離で差しに回って新味が出たとされて、2勝クラスの短距離で人気になるようならちょっと静観したいです。

5着：レーティッシュ

そして5着のレーティッシュ、先行していた訳ではないんですけども、先行馬が早めに失速した事もあって直線半ばでは先頭。しかし、結果的にですけどね、この展開だとそれでも早かったですね。今回と同じく1番人気で5着だった9月の阪神とは比べ物にならないぐらい内容は良く、ようやく状態が上がって来たという印象ですね。次走は改めて注目です。

中京11R チャンピオンズC 重賞

タイムランク・メンバーランクともにCでした。注目の先行争いですね、まずねこれ1枠2頭、どちらかが逃げてもう一方が2番手、6枠のナルカミは外から被されなければ良いので、3番手の外というのが大方の予想だったと思うんですけども、ダブルハートボンドはハナを主張せず、1コーナーではウィリアムバローズがすんなりハナを切っていました。シックスペンスが前に行きました。これは予想外でしたね。ただ、先行争いに加わっただけじゃなくて、向正面では一旦先頭。しかし、ウィリアムバローズも譲らず、そのため1000m通過はレース史上2位タイの1分0秒3。ただし、1000m通過後のコーナーでペースダウンして、前の馬たちも楽な感じで直線に入っています。そして直線の攻防、直線に入ってウィリアムバローズは失速。一瞬はシックスペンスが先頭に立ったんですが、ダブルハートボンドが持ったままで並びかけ、追い出すとすぐに抜け出しました。ナルカミは伸びを欠いて、メイショウハリオは伸びそうだったんですが、坂で勢いが鈍り、内から捌いて出たウィルソンテソーロが一気にダブルハートボンドに並んで来ます。そして2頭の一騎打ち。この2頭の競り合いが長く続いて、ゴールの瞬間、頭の上げ下げで前に出ていたのはダブルハートボンドでした。後ろから伸びてきたラムジェットがメイショウハリオを捕らえて3着に入っています。

1着：ダブルハートボンド

ということでダブルハートボンドがハナ差勝ちました。早めのペースで競り合う2頭のすぐ後ろで楽な手応え。持ったままで先頭に並んで、追い出すと一気に抜け出し、並んで来たウィルソンテソーロとの長い競り合いを制しました。非常に強い内容ですね。もうフォーエバーヤングやミッキーファイトとの対戦がもう楽しみになってきました。

2着：ウィルソンテソーロ

そして惜しかったのが2着ウィルソンテソーロですね。何と同一G1、3年連続の2着なんですけども、しかも昨年に続いてハナ差の2着です。地方競馬だと先行し、中央では差しに構えて伸びてくるように自在性がありまして、それが地方でも中央でも好走できる要因なんですけども、チャンピオンズカップでは毎回毎回逃げ・先行馬に残られています。ダートなので、前に残られるのは仕方ないと言えば仕方ないんですけども、それにしても今年は惜しいハナ差でしたね。

3着：ラムジェット

その後3着がラムジェットでした。まぁまぁ先行馬がいて、前が激しくなれば差して来れそうという読みの方は多かったと思うんですけどもね、実際に差し馬に不利はないペース展開になっていました。ただ、結局このタイプは何着になるかは他の馬次第ということですね。

4着：メイショウハリオ

差がなく4着メイショウハリオです。一瞬ね、勢い良く伸びていたんですけども、毎度のことなんですけど、坂で鈍っていました。大井とか川崎とか船橋のJpn1は勝てても、JRAのG1ではイマイチだったのは、この馬は坂が影響してるんだと思います。

5着：アウトレンジ

その後少し離れて5着アウトレンジでした。4コーナーから直線入口にかけての、ペースが速くなっている地点では手応えが悪く、直線では前が詰まったりもしたんですけども、ジワジワと伸びて失速した馬を交わしての5着でした。急なペースアップへの対応や、速い上がりで差す事は得意ではないので、直線の長くないコースでの先行策というのが最も力を出せますね。中京向きではないと思います。

7着：テンカジョウ

テンカジョウは7着でした。3歳9月のマリーンカップから前走のJBCレディスクラシックまでですね、8戦連続で地方の牝馬限定重賞を走ってきた馬です。牡馬相手のG1では厳しいだろうと私は思っていましたけどね。この展開とこのメンバーで1秒差ならだいぶ上々だと思いますね。まだまだ強くなりそうだと思いますね。

13着：ナルカミ

さぁそして1番人気のナルカミは13着でした。直線でね、右手前に変わったんですがその後にもう伸びが鈍っていましたね。中京の1勝クラスで7着だった時も前半に競られてハイペースになった影響があったとは言え、直線で右手前になると頭が上がり、すぐに左手前に戻って失速していたんですけどもね、やはり左回りはちょっと苦手なようですね。盛岡の不来方賞は、相手も展開も楽で左回りでも勝ったんですけども、トップクラス相手の左回りでは現状のままだと厳しいと思います。

中京12R 栄特別

5着：アスクコモンタレヴ 通信簿

1番人気5着でした。調教量が少なく、馬に元気があるからと、今回は見切り発車的な仕上げだった。直線で前が詰まる不利もあったが、進みの悪さはその辺りが影響したと思う。最後は伸びているので、反動がないよう、間隔を空けてくれば変わる余地はある。

解説者：大川浩史(日刊競馬)