2025年2回中山4日目

開催一覧
2025/04/27 (日)
東京 京都 福島
2025/04/26 (土)
東京 京都 福島
2025/04/20 (日)
中山 阪神 福島
2025/04/19 (土)
中山 阪神 福島
2025/04/13 (日)
中山 阪神 福島
2025/04/12 (土)
中山 阪神 福島
2025/04/06 (日)
中山 阪神
2025/04/05 (土)
中山 阪神
2025/03/30 (日)
中山 阪神 中京
2025/03/29 (土)
中山 阪神 中京
2025/03/23 (日)
中山 阪神 中京
2025/03/22 (土)
中山 阪神 中京
2025/03/16 (日)
中山 阪神 中京
2025/03/15 (土)
中山 阪神 中京
2025/03/09 (日)
中山 阪神
2025/03/08 (土)
中山 阪神
2025/03/02 (日)
中山 阪神 小倉
2025/03/01 (土)
中山 阪神 小倉
2025/02/23 (日)
東京 京都 小倉
2025/02/22 (土)
東京 京都 小倉
2025/02/16 (日)
東京 京都 小倉
2025/02/15 (土)
東京 京都 小倉
2025/02/10 (月)
京都
2025/02/09 (日)
東京 京都 小倉
2025/02/08 (土)
東京 小倉
2025/02/02 (日)
東京 京都 小倉
2025/02/01 (土)
東京 京都 小倉
2025/01/26 (日)
中山 中京 小倉
2025/01/25 (土)
中山 中京 小倉
2025/01/19 (日)
中山 中京
2025/01/18 (土)
中山 中京
2025/01/13 (月)
中山 中京
2025/01/12 (日)
中山 中京
2025/01/11 (土)
中山 中京
2025/01/06 (月)
中山 中京
2025/01/05 (日)
中山 中京
  馬場コメント
 2回中山は2週目まで終了しました。先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒0、日曜がマイナス0秒7でした。まずここまで4日間の馬場差を確認しますと、全てマイナスの数値ですが、先週は開幕週と比べ水準方向に動きました。
 月曜から水曜まで雨または雪が降って、その後木曜と金曜は雨や雪は降っていないんですけども、気温が低かった事もあり、乾くのは遅く、土曜の朝は「稍重」。芝のレースが始まる前に良馬場に回復していましたが、黒い泥が跳ね上がってる状態で、同じ良馬場でも1週目とはだいぶ違うコンディションでしたね。という事で一気に時計が掛かるようになりました。と言ってもまだマイナス1秒0で、仮柵を外した後の内を通る馬が概ね有利でしたね。土曜の夜に雪が降りまして、そのまま自然に溶けるのを待つとかなり水分を含んでしまうんですが、除雪しているので日曜は「稍重」止まり。もちろん、土曜よりさらに時計が掛かるようになったんですけども、内が有利である事に変わりはなかったですね。この後、3回開催の1週目まではAコース、その後はBコース2週、Cコース1週となります。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス0秒5、日曜がマイナス1秒0からマイナス0秒8への変動。1200m対象の数値は土曜がマイナス0秒9、日曜がマイナス1秒2でした。ここまで4日間の馬場差を確認しておきますと、1800m・1200mともに先週はマイナス方向に数値が動きました。
 木曜・金曜は雨や雪は降っていないんですけども、気温が低かった事もあって乾くのが遅く、土曜は「重」でスタートし、6R以降は「稍重」。馬場発表は途中で変わっているんですけども、曇りで気温も低くほとんど含水率は変わっておらず馬場差は一定としました。土曜夜の雪の影響で日曜は「重」。午後から気温も上がり、「重」のままでも乾いて行ったので、1Rと12Rに組まれていた1800mは変動。とは言え、変動幅はあまり大きくはありません。1200mは最初は2Rで最後は7Rと間隔が狭い上に、あまり気温が上がってからやってないんでほとんど乾かず、馬場差は一定です。


  タイム分析
 2025/03/09 (日)  芝=-0.7  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
5R T1600 ルナルーチェット 牝3 未勝利 1:35.0 -0.6 --- ±0 -0.6 C D 8.20
8R T1600 レッドアトレーヴ 牡4 2勝クラス 1:34.2 -0.1 --- +0.5 -0.6 D D 5.40
9R T2500 スティンガーグラス 牡4 湾岸S(3勝) 2:33.5 -0.2 --- +0.7 -0.9 D C 7.40
11R T2000 ファウストラーゼン 牡3 弥生賞(G2) 2:01.3 +0.8 --- +1.5 -0.7 E C 6.63
 2025/03/09 (日)  ダ=-1.0 → -0.8 / 1200m=-1.2
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1800 ノーブルノワール 牝3 未勝利・牝 1:55.3 ±0 --- +1.0 -1.0 E D 8.50
2R D1200 ナインオブレター 牡3 未勝利 1:11.6 -1.0 --- +0.2 -1.2 C D 9.14
3R D1800 エドワードバローズ 牡3 未勝利 1:55.0 -0.3 --- +0.7 -1.0 D C 6.63
6R D1200 マサノユニコーン 牡3 1勝クラス 1:10.5 -1.4 --- -0.2 -1.2 C C 8.58
7R D1200 アグラード 牡4 1勝クラス 1:11.1 -0.8 --- +0.4 -1.2 D D 10.14
10R D1800 ヴァンヤール 牡7 総武S 1:51.5 -0.3 --- +0.5 -0.8 D C 10.14
12R D1800 ブレスワード 牡4 2勝クラス 1:53.4 +0.2 --- +1.0 -0.8 E C 7.13

中山1R 3歳未勝利・牝 タイムE
 基準より1秒0遅い勝ちタイムでした。
中山2R 3歳未勝利 注目
 3着だったエイシンカルナボンについて。
3着:エイシンカルナボン 
 あまりスタートが早くなかった事もあって、序盤は軽く仕掛けながらだったんですけどもダートに入ると勢いがつきすぎて抑えが利かなくなり、まともに引っかかってしまいました。4コーナーでは持ったままというよりも、必死に抑えたままで先頭に立ったんですけども、何とか抑えていたとは言え、かなりエネルギーを消耗しており、ゴールまでは保たなかったですね。ダート短距離を走る以上、行きっぷりが悪いよりは行きっぷりが良いという方が良い訳で、2戦目で前進気勢が強くなった事はプラスだと捉えたいですね。次は今回の内容を踏まえて臨むはずで、力まずに先行できるようならあっさり勝つ可能性もかなりあると思います。
中山9R 湾岸S 注目
 勝ったスティンガーグラスについて。
1着:スティンガーグラス 勝ち馬注目
 中団追走から4コーナーでは前に追いつき、楽々と抜け出す。所謂ひとマクりの楽勝という勝ちっぷりは目立ちましたね。しかも直線はゴールまで右手前のままでした。これ手前を変えられない訳ではなくて、この馬は今回を含めて4勝全て直線で手前を替えていません。中山の新馬戦では4コーナーを逆手前で回り、直線もそのまま左手前で押し切るという勝ち方で、その後の中山の2勝は今回も含めて直線で右手前のまま。新潟内回りで勝った時は直線で逆に左手前のままでした。さらに6着に敗れたスプリングステークスでは直線で手前を替えています。つまり手前を変えるのが苦手な訳ではなく、さらに右手前・左手前どちらが得意という事でもないですね。要するに勝った時は手前を変える必要がないぐらい余力があったという事で、今回も実際かなり余力がありました。中山2500mで連勝したので、いきなり別定G2の日経賞に出る可能性もあるんですけども、コーナーで前に取りつく時の脚が速いので、中山内回りはかなり合う馬。重賞でも連の相手候補にはできると思います。
中山11R 弥生賞 タイムE
 基準より1秒5遅い勝ちタイムでした。タイムランクはE・メンバーランクはCでした。さぁスタートですが、まずまず揃いました。揃ったんですけどね、積極的に出て行く馬がいなくて、しばらくかなりの頭数が横に広がったまま牽制し合っているような状態でしたね。結局、内枠という事もあってヴィンセンシオが先頭で1コーナーに入るんですが、まぁヴィンセンシオの逃げというのは、ちょっと読みにくかったですね。スタート直後に牽制し合っていた事もあって、600m35秒9、800m48秒7とゆったりとしたペース。向正面に入ると、スタートでヨレて今回も後ろからになっていたファウストラーゼンが動き出し、800mから1000mは12秒2。1000mから1200mは11秒5と直線の部分とは言え、一気にペースが速くなっている所で上がって、3コーナー手前では先頭に立っていました。2番手以下、ヴィンセンシオは交わされてもリズムを崩したりムキになって追いかけたりせずマイペース。4コーナーではミュージアムマイルとアロヒアリイがマクりましたが、アロヒアリイは逆手前になって4コーナー出口で外に膨らんでいましたね。そして直線、直線入口ではヴィンセンシオがファウストラーゼンに並びかけて、直線に入るとすぐに抜け出すように見えましたけどもね、ファウストラーゼンがしぶとく粘って、むしろ一旦は差を広げていました。その後ゴールに向かってヴィンセンシオが差を詰めましたが、クビ差残してファウストラーゼンが1着。一旦は3番手に上がったミュージアムマイルは坂で勢いがなくなり、これを交わしてアロヒアリイが3着に入りました。
1着:ファウストラーゼン 
 勝ったのはファウストラーゼンでした。ホープフルステークスに続いてまたスタートが上手く行かず、2コーナーではかなり後ろにいて3コーナーでは先頭。という事で、ホープフルステークスと全く同じ戦法で見事に決まりましたね。向正面のペースが速くなっているところで一気に先頭まで上がり、直線入口で並びかけられてから一旦は差を広げ、そして残した訳ですからね、スタミナは相当なものですよね。まぁ、皐月賞でこういう極端な向正面一気が3回続けて決まるのかと、甚だ疑問に、本能的に感じるんですけどもね、まぁ軽視はできないと思います。
2着:ヴィンセンシオ 
 そして2番人気ヴィンセンシオが2着でした。正直まさかの逃げでしたけどもね、序盤ああいうお見合いのような状態になってしまったら、もう行ってしまうのが正解だったと思います。3コーナー手前では2番手になっても慌てず騒がず。リズム良く回ってきたので、前は交わしたかったですけどもね、相手があまりにもしぶとかったという事でしょう。改めて、位置取りやペースに左右されないというところは示した訳ですから、皐月賞でも上位候補だと思います。
3着:アロヒアリイ 
 そして3着がアロヒアリイでした。4コーナーで逆手前になって外へ膨らんでいましたけども、直線での伸びは力強かったですね。かなり晩成傾向の母系で、母の父がオルフェーヴルそして父がドゥラメンテ。とても2歳の秋に新馬勝ちできるような血統ではないんですが、そこを勝っただけの事はあって、素質や将来性は抜群に高いと思います。晩成ではあるんですけどもね、3歳春に一気に成長する事もある馬が多い母系なので、ここから皐月賞までにさらにかなり一気に成長する可能性もありますね。皐月賞でも差は小さいと見ます。
4着:ミュージアムマイル 
 その後が1番人気のミュージアムマイル4着でした。前回ね、重賞展望でこの馬は坂が課題と言ったんですけどね、坂で勢いがなくなりました。その重賞展望ではリオンディーズ産駒には平坦巧者が多いという事を言ったんですが、デビュー戦で派手に出遅れていたり、京都で勝った時も追い出してから反応するまでに時間が掛かったりと、随所にトモの甘さを感じさせるシーンがありました。という事で、次走が皐月賞だとするとまた坂が課題になると思います。
5着:ガンバルマン 
 そして5着はガンバルマンですね。なんか直線で狭い所に入ってしまいましたけどもね、上手く捌きながらジワジワと伸びて来て、ゴール地点ではミュージアムマイルを差したようにも見えるぐらい、勢いがありました。未勝利戦を勝った時にもフィエールマン産駒らしいステイヤーっぽさみたいなモノを見せていましたけどもね、今回もそうでした。重賞だと2000mでもまだ短いという感じはするんですが、今後距離が伸びて楽しみな存在です。
10着:ジュタ 
 ジュタですが10着でした。スタート直後に少し不利はありましたけども、さほど影響はなく、4コーナーではアロヒアリイやミュージアムマイルに合わせて動き出したんですけども、直線で伸びなかったですね。手前がどうこうという話を前回したけど、それは関係ないと思います。G1のホープフルステークスに出走して間隔を空けずに翌年の1月にも出走した馬は、このジュタを含めて25頭いるんですけどね。それらの馬の次走、全て4着以下なんですよね。これ、実は事前に知っていたんですけども、まぁ大丈夫だろうと軽く考えて注目馬としたけどちょっと甘かった、日程がキツかったのかなとちょっと思います。
12着:ナグルファル 
 それから人気どころ3番人気のナグルファル12着でした。もう3コーナーで手応えが悪化して、もう追い通しになってさらに着いて行けなくなってましたね。もう単純に現状では力不足、あるいは経験不足なんだと思います。
14着:ロードガレリア 
 ロードガレリアはシンガリでした。もう3コーナーでズルズルと下がって行って、それっきりでしたね。重賞ではちょっとまだ厳しかった感じです。
中山12R 4歳以上2勝クラス タイムE
 基準より1秒0遅い勝ちタイムでした。2着だったドバイブルースについて。
2着:ドバイブルース 番組注目馬
 先行馬の直後にいて手応え良く回って来ましたが、直線では見事に前にも外にもスペースがなく、残り100m付近まで持ったまま。しかも、その時に前との差が開いて行ったんですけども、前との差が開いた事で進路ができ、そこから追い出すと鋭く伸びて2着には届きました。と言っても完全に脚を余してますね。ギリギリまで追い出す事ができず、そのため脚が溜まりに溜まって追い出すと鋭く伸びたという面はもちろんあるんですけども、こういうダート1800m辺りが得意な馬というのは、いくら脚が溜まっていても追い出してすぐに鋭く伸びるというのは珍しいです。ダート馬にしては切れ味があり、湿ったダートでより切れ味が手だという可能性はありますが、完全に脚を余しての2着であることは事実ですね。今回のタイムは遅いんですけども、次走も有力です。

解説者:大川浩史(日刊競馬)
当サイトに掲載されている情報はその正確性を保証するものではありません。情報の修正依頼・ご要望等はこちらへ by ittai
since 2001.06.26 -