2025年1回中山4日目

開催一覧
2025/02/02 (日)
東京 京都 小倉
2025/02/01 (土)
東京 京都 小倉
2025/01/26 (日)
中山 中京 小倉
2025/01/25 (土)
中山 中京 小倉
2025/01/19 (日)
中山 中京
2025/01/18 (土)
中山 中京
2025/01/13 (月)
中山 中京
2025/01/12 (日)
中山 中京
2025/01/11 (土)
中山 中京
2025/01/06 (月)
中山 中京
2025/01/05 (日)
中山 中京
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒5、日曜がマイナス1秒4、月曜がマイナス1秒3でした。まず、今年5日間の馬場差を確認しますと、雨の影響を受けた2日目を除けば、0秒1ずつ水準方向に動いています。
 水曜以降は雨が降らず、3日間全て良馬場。そして先週からCコースに移ったんですけども、内側の傷んだ部分はカバーしきれておらず、1週目の雨で傷みが進んでいる事もあって、初日よりも高速化するという事はなかったですね。そして仮柵移動の1週目だったんですが、少なくとも内が有利な馬場ではなく、外に出した差し馬が伸びるケースが多かったですね。この開催残りの2週もCコースが使用されます。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス0秒7、日曜がマイナス0秒5、月曜がマイナス0秒4。1200m対象の数値は土曜がマイナス0秒5、日曜がマイナス0秒4、月曜がマイナス0秒3でした。遡って5日間の馬場差を確認しておきますと、1800m・1200mともに2週目はマイナス方向に動きました。
 先週の月曜にまとまった量の雨が降った後、木曜に凍結防止剤を散布した事で水分が保持され、土曜は「稍重」でした。1800m以上も1200mも1週前より速い時計が出るようになりました。日曜と月曜は良馬場なんですけども、乾くスピードは遅く、含水率はなかなか下がらなかったので、馬場差の変化も大きくはなかったですね。なお、月曜の実際のタイムを見るとですね、もっと時計の掛かるコンディションだったように見えるんですけども、これはメンバーのレベルによるものもので、コンディション自体が日曜から大きく変わった訳ではありません。ちなみにですね、凍結防止剤を散布した後に雨や雪が降るとドロドロになって走りにくくなるんですけども、既に水分を含んでいる馬場に散布すると水分が保持されるだけなので、先週のように脚抜きが良くなります。今週以降凍結防止剤が残っているところに雨が降ったりすると、先週とはまるで違う馬場になる可能性があるので注意したいですね。


  タイム分析
 2025/01/12 (日)  芝=-1.4  Cコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
5R T2000 ニシノエピカリ 牝3 未勝利 2:02.0 -0.2 --- +1.2 -1.4 E B 6.60
7R T2200 レッドテリオス 牡4 1勝クラス 2:13.2 -1.2 --- +0.3 -1.5 C C 8.00
9R T2200 ディマイザキッド 牡4 初咲賞(2勝) 2:13.0 -0.7 -0.4 +0.4 -1.5 D C (6.00)
11R T1600 エリカエクスプレス 牝3 フェアリ(G3) 1:32.8 -1.5 --- -0.4 -1.1 B C (2.00)
 2025/01/12 (日)  ダ=-0.5 / 1200m=-0.4
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1200 エルオレンス 牡3 未勝利 1:12.6 ±0 --- +0.4 -0.4 D C 7.00
2R D1800 サムシャイン 牡3 未勝利 1:54.2 -1.2 --- -0.7 -0.5 B C 4.50
3R D1200 クラウンウルル 牡3 未勝利 1:13.1 +0.5 --- +0.9 -0.4 E D 9.40
4R D1800 イムホテプ 牡3 新馬 1:54.4 -1.3 --- -0.8 -0.5 B C 5.75
6R D1200 ケープアグラス 牝4 1勝クラス・牝 1:11.9 ±0 --- +0.4 -0.4 D C 7.00
8R D1800 ブレスワード 牡4 1勝クラス 1:54.4 +0.4 --- +0.9 -0.5 E D 5.43
10R D1800 アクションプラン 牡5 ポルック 1:53.2 +1.4 -0.3 +1.6 -0.5 SL C --
12R D1200 ニットウバジル 牡5 2勝クラス 1:10.6 -0.7 --- -0.3 -0.4 B C (9.00)

中山2R 3歳未勝利 タイムB
 基準より0秒7速い勝ちタイムでした。
1着:サムシャイン 勝ち馬注目
 番組注目馬サムシャインが圧勝しました。サムシャインはスタート後に仕掛けたりせず、スタートから馬任せのままだったんですが、1コーナーから2コーナーにかけてスイスイと上がって行き、向正面に入る頃には先頭。残り400m付近で軽く仕掛けると後ろが離れ始め、直線では突き放す一方でした。そして残り200mぐらいはもう流していましたね。最後までびっしり追っていればAランクだったのではないかと思えるタイムと内容ですから、昇級しても上位候補となります。
2着:ハルノアラシ 
 2着のハルノアラシは後方待機から向正面で追い上げ開始。かなり長く脚を使っています自身のタイムはEランクに近いDランクに相当するモノで平凡なんですけども、スタミナ豊富ですね。
3着:オオタチ 
 3着のオオタチは外枠からでも取りたい位置を取り、じっくり進んで直線でもジリジリと伸びていました。タイムはかなり遅いですけども、レース内容にも成績にも安定感があります。
中山3R 3歳未勝利 タイムE
 基準より0秒9遅い勝ちタイムでした。
中山4R 3歳新馬 タイムB
 基準より0秒8速い勝ちタイムでした。
1着:イムホテプ 勝ち馬注目
 イムホテプが後続に9馬身差をつけて逃げ切りました。イムホテプなんですが、内枠から軽く仕掛けてハナを切るとマイペース。4コーナーでは他の先行馬が苦しくなっていても楽な手応えで、手応え通りに直線でも伸びました。最後までしっかり追っていて、いくらでもタイムを短縮できるという勝ち方ではないんですけども、同じだけ走れば1勝クラスでも上位可能です。
2着:グレイテストソング 
 強い勝ち馬を追いかけた先行馬が失速して、離れた2着に差して来たグレイテストソングが届いたという、よくあるレース内容ではあります。これがデビュー戦なので、これが恵まれただけとは言えませんけども、9馬身差でタイムも遅いので次走に関しては相手次第ですね。
3着:チュウワクリスエス 
 3着のチュウワクリスエスは強い勝ち馬に着いて行って苦しくなったという内容です。例えば、次に今回の2着馬と同じレースに出た場合、こちらが先着する確率はかなり高いと思います。
中山5R 3歳未勝利 タイムE
 基準より1秒2遅い勝ちタイムでした。3着だったピエナフェーヴルについて。
3着:ピエナフェーヴル 
 スタート直後なんですけどもね、まず外から押し込まれてこれを押し返そうとした所でまた押し込まれて、バランスを崩し、さらに前が詰まって手綱を引くという複数回の大きな不利があって後ろからになってしまいました。その後、3コーナーから4コーナーにかけては外を回らず、上手く少しずつ前との差を詰めて来たんですけども、その後直線でもね、狭くなって少し待たされました。その後はスムーズに伸びては来たんですけども、そもそも内を通ると有利という馬場ではなく、3着までとなりました。中山で差して2着に好走した事も2回あるんですが、前走は東京で前につけて2着。今回もスタート後の不利がなければ前に行けていたはずで、不本意なレースになっても3着というのが、力の証明。今回のタイムは遅いんですけども、次走は有力だと思います。
中山8R 4歳以上1勝クラス タイムE
 基準より0秒9遅い勝ちタイムでした。
中山9R 初咲賞 注目
 2着だったアバンデルについて。
2着:アバンデル 
 3コーナーから4コーナーにかけての中間地点辺りですかね、前が詰まりそうになっていたので、手綱を引いてね、前に追突しないようにしたんですけども、抑えが利かず前の馬に接触して躓いてしまいました。その後、割とすぐに立て直す事ができて、追い上げたんですが直線でも一旦内を狙ったものの狭くなり、ブレーキをかけてから進路を変えるロスがありました。まぁ結果的にですね、何しろ勝ち馬から5馬身も差がついているので、不利がなければ勝っていたとはちょっと言えないですけども、内を通っても有利ではない馬場で内を通り、しかも不利を受けた訳ですから、外を気分良くマクって行った勝ち馬とは、いろいろ中身が異なります。2着とは言え、5馬身差だからと言って軽視せず、次走も有力馬として扱いたいですね。
中山10R ポルックスS タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。
中山11R フェアリーS タイムB
 このレースの勝ちタイムは当開催3歳オープンクラスの基準タイムより1秒5速く、1600m対象の馬場差がマイナス1秒1だった事を踏まえても、 -1.5-(-1.1)=-0.4 で、基準より0秒4速い勝ちタイムでした。タイムランクがB・メンバーランクはCでした。少し出遅れたニシノラヴァンダが外から仕掛けて上がって行き、200mも行かないうちに先頭。600m通過34秒1は遅くはないけども、速すぎる訳ではなく、スタート直後から抑えていたエリカエクスプレスは3番手、前半はかなり行きたがっていましたね。中盤で、ようやく折り合いが付いたエリカエクスプレスは4コーナーの出口付近では引っ張り切りの手応えで前に並び、間もなく持ったままで先頭。残り200mからようやく追い出すと、余裕の手応えのまま3馬身差で快勝しました。エリカエクスプレスに交わされてからもしぶとく粘ったティラトーレが2着。外を回って追い上げ、直線で伸びて来たエストゥペンダがゴール前で3着に上がりました。
1着:エリカエクスプレス 勝ち馬注目
 勝ったのはエリカエクスプレス、強かったですね。そうですよね、何かに恵まれたとか、上手く運べたという事でなくて、もうこの組み合わせの1600mでは力が抜けていたという勝ちっぷりだと思います。前半の方が速い前傾ラップで逃げ切った新馬戦に続いて、今回も前半の方が速いペースの1600mを先行策で楽勝しました。で、この後なんですけども、阪神外回りの桜花賞が超スローペースになって、それに付き合わされるとちょっと危ういかもしれないんですけども、周りのペースに関係なく自分のリズムで進めれば桜花賞でも好勝負になると思います。
2着:ティラトーレ 
 2着はティラトーレでした。4着だった前走のひいらぎ賞と同じぐらい走れば好勝負になる組み合わせでしたよね。ひいらぎ賞では外を回って前を追う展開になってしまったんですが、今回は外枠でも前に行って不利やロスはありませんでした。ただし、もっと強い馬が前に1頭いましたね。
3着:エストゥペンダ 
 3着は追い込んだエストゥペンダですね。結果的にですね、この前残りの決着を1頭だけ差し込んで来た事になった訳ですが、上位2頭は展開に恵まれた訳ではなく、強かっただけです。追い込んで来ての3着を課題評価すべきではないんですけども、跳びが大きくて中山1600m向きという感じはしない馬です。直線が長いコースならもっと走れそうですね。
4着:マイスターヴェルク 
 それから4着はマイスターヴェルク。中団の内で少し折り合いを欠いていたんですが、直線でもそのまま内を進んでジリジリとは伸びて来ましたね。内が有利な馬場状態ではないので、割り引いて考える必要はないですけども、まぁどうも切れ味には欠けますね。
5着:キタノクニカラ 
 5着はキタノクニカラでした。後ろで脚を溜めて、ロスのない追走から直線ではスムーズに外へ出しました。直線が短いコースで一瞬の脚を使うというタイプで、自身の走りをして、4着とは差がありましたけどね、5着には来たという結果ですね。
9着:レイユール 
 それから1番人気のレイユールは9着に敗れました。互角のスタートから序盤に少し行きたがってはいましたけども、直線でロスなく外へ出せても伸びなかったですね。赤松賞では先着していたキタノクニカラ、それからミラーダカリエンテにも今回負けているので、能力全開とはなっていないんだと思うんですが、普通に力不足という負け方にも見えますね。
10着:ホウオウガイア 
 3番人気ホウオウガイア10着でした。過去の2戦はですね、スローペースを中団・後方待機でした。初めて経験する普通の流れに着いて行く事で、ちょっと脚が溜まらなかった感じですね。1600m向きではないと思います。
中山12R 4歳以上2勝クラス タイムB
 基準より0秒3速い勝ちタイムでした。
1着:ニットウバジル 
 ニットウバジルが2馬身差で快勝。惜敗続きにピリオドを打ちました。ニットウバジルは先行する3頭のすぐ後ろのインで抜群の手応え。あとは前が開くかどうかだったんですが、先行した3頭の中で1番内にいたペイシャカレンが早めに失速した事で、内に入る事ができて、しっかり伸びました。あの位置で運べて直線でスムーズに最内に入れれば苦労しないよねという内容で、しかもギリギリのBランクですから、昇級してすぐに通用するとは言い難いですけども、ダート1200mを7回走ってまだ4着以下がない馬です。昇級しても相手なりに走れる可能性はあります。
2着:テセラリアン 
 2着のテセラリアンは気合いを付けて2番手を進み、早めに前に並んで行き、直線でもしっかり伸びています。ダートは2回とも2着。そしてブリンカー着用後も連続で2着なんですが、ダートで砂を被る競馬をまだした事がありません。という事でね、内枠で行けなかったりすると、凡走する恐れはまだ残ってると思います。
3着:キョウエイカンフ 
 3着のキョウエイカンフはこれで5回連続の3着ですね。前に行っても3着、後方待機でも3着なので安定はしているんですけども、軸にはしにくいタイプです。

解説者:大川浩史(日刊競馬)
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