2016年3月7日放送

提供: 先週の結果分析
2016年3月12日 (土) 12:14時点におけるPyro (トーク | 投稿記録)による版

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2016/3/5(土)・3/6(日)開催

2回中山3日目・4日目

中山芝 土:-0.9 日:-0.8 Aコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス0秒9、日曜がマイナス0秒8だった。まずはここまで4日間の馬場差を振り返っておくと、マイナス0秒9からマイナス0秒7の間で推移しており、高速馬場とまでは行かないが、速めの時計が出るコンディション。
 先週は月曜日に1.5ミリの雨が降っただけ。火曜と水曜に散水を行ったが、芝は全体に乾燥気味で土曜の馬場差は中間の雨による水分が乾いた2日目と同じだった。日曜は土曜より少し掛かっているが、大きな変化はなくて高速までには至らないほど良い速さを保っている。なお、日曜は4Rの障害戦終了後にパラッと雨が降ったが、馬場差に影響を及ぼす程ではない。中山にしては中団からの差し・後方からの追い込みがよく決まっているのも、先々週と同じ。逃げて連対した3頭の内、オーシャンS2着のハクサンムーンを除く2頭はスローペースによるものだった。

中山ダ 土:+0.9 日:+0.1  1200 土:+0.9 日:+0.1

 先週の馬場差1800m対象の数値は土日ともにプラス0秒9、1200m対象の数値は土日ともにプラス0秒1だった。ここまで4日間の馬場差を振り返っておく。まず1800mは全てプラスの数値。初日は水準に近いレベルだったが、2日目以降は時計が掛かっている。一方1200mはここまで水準レベルで推移している。
 開幕週の日曜日、良馬場発表時と比較してもさらに乾燥が進んだ。よって馬場差も1800m対象でプラス0秒9と時計を要しており、1200mも水準レベルではあるが1週目より若干掛かっている。馬場差はそれぞれ土日を通した数値。日曜昼にパラついた雨は時計の出方に影響はしていない。同じように時計を要した2日目の1800mは差し・追い込みの台頭が目立ち、逃げ・先行馬には厳しい状況だったが、先週はそれより顕著ではないものの、中団からの差しがよく決まっていた。良馬場である限り、この傾向は続きそう。

番組注目馬

  • 土曜中山05R 2着 コスモジャーベ

勝ち馬の内次走上位候補

  • 日曜中山11R 1着 マカヒキ


1回阪神3日目・4日目

阪神芝 土:-0.8 日:-0.7 Aコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス0秒8、日曜がマイナス0秒7だった。ここまで4日間の馬場差を振り返っておくとマイナス0秒8かマイナス0秒7の馬場差で高速馬場という程ではないものの、速めの時計が出るコンディション。
 月曜日に計測されない程度の雨がパラついた以外は雨が降らなくて、開幕週同様に速い時計の出やすいコンディションだった。土曜は先々週より若干速いくらいだが、それでも高速までには至っていない。脚質的な偏り、内・外の差もスローの競馬や短距離戦を除いてはほとんどなくて、少しペースが上がれば外からの差しが届きやすい、そんな印象もあった。あと2週間Aコースが使用される。

阪神ダ 土:-0.8 日:-0.7

 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス0秒8、日曜がマイナス0秒7だった。ここまで4日間の馬場差を振り返っておくと、マイナス0秒8からマイナス0秒6の間の推移で安定している。
 ほとんど雨が降らなかったので、砂は乾燥しているがそれでも時計そのものは速くて2週目より若干ではあるが、さらに速くなっていた。同じ良馬場でも中山が馬力優先に対して、阪神はスピードが全面に出やすい馬場となっている。よって連対馬の脚質も中山よりは前に行った組が優勢で、差し・追い込み馬はペースが上がらないと苦しい。1800m・1200mともに同じ傾向。

番組注目馬

  • なし

勝ち馬の内次走上位候補

  • 日曜阪神02R 1着 マインシャッツ
  • 土曜阪神09R 1着 ルミナスウォリアー
  • 日曜阪神02R 1着 ジーブレイズ

長谷川仁志 次走推奨馬

  • 日曜阪神09R 3着 ダノンムーン

※スローペースの補足でも取り上げた通り、1000m通過1分2秒3の超スローだった。上がり600mは10秒6-10秒7-11秒6。究極の瞬発力勝負となった。おまけに少頭数とあって、逃げたティーエスネオが2着、4コーナーで並びかけたピークトラムが1着の結果も仕方のない所だと思う。4ヶ月ぶりの実戦で、この上がりの速い競馬、それでも外から推定上がり最速で3着に追い上げて来た点を評価したいと思う。元々エイシンフラッシュの半弟で、このクラス上位の実績もある。


1回小倉7日目・8日目

小倉芝 土:-0.4 日:-0.2 Bコース  1200 土:-0.6 日:-0.4

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス0秒4、日曜がマイナス0秒2。1200m対象の数値は土曜がマイナス0秒6、日曜がマイナス0秒4だった。さかのぼって8日間の芝の馬場差を振り返っておくと、2週目以外はマイナスゾーンであったが、雨の影響で週によって時計の出方が異なる。
 最終週になって時計の掛かるコンディションになっては来ているが、その度合いが距離によって異なっていたという事。短距離、具体的に1200mは中・長距離ほどに時計の掛かるレベルになっていなくて、時計の出方が比例しないので別に表示する事にした。なお、日曜についてはダートの2Rから芝で最初のレースである3R辺りまでが雨のピークだったので、芝の馬場差については2000m対象の数値も1200m対象の数値も終日同じとなっている。土曜から日曜へさらに序盤から中盤にかけての雨を経て、外伸びの傾向が強くなって行った。1200mの日曜8Rは外からの追い込み馬同士のワンツー。これなどは最たる例だと思う。

小倉ダ 土:+0.6 日:+0.6→+0.3

 先週の馬場差1700m対象の数値は土曜がプラス0秒6、日曜はプラス0秒6からプラス0秒3へと変動した。さかのぼって8日間の馬場差を振り返っておく。前半2週はマイナスの数値だったが、開催3週目は水準レベル。そして最終週の先週はプラスの数値となった。
 この中間全く雨が降らなかった訳ではないが、3週目までと比較すれば乾いたコンディションで、馬場発表も良。土日を通してこれまで3種よりも時計が掛かっていた。ただ、日曜は前半の時間帯で雨が降っていくらか時計が出やすくなって、水準方向に近づいて行った。1R時点では土曜と同じプラス0秒6だが、後半はプラス0秒3となっている。時計が掛かったからと言っても、追い込みが来るとかそういう訳ではなくて、前有利だった。これは3週目から続いていた傾向。中団からの連対は土曜メインのサンライズアルブルだけ。追い込み馬も2400mを差し切ったメイスンキャプテンだけだった。

番組注目馬

  • なし

勝ち馬の内次走上位候補

  • なし

長谷川仁志 次走危険馬

  • 土曜小倉07R 2着 ツクバイーメーカー

※さっきのルヴァンカーに4馬身千切られた2着。連続2着でも自身の完全タイム差はプラス0秒8と今回がプラス0秒9と低調だった。しかも2戦ともに1番枠でロスなく裁けていた。2着・2着と来ていますから、次走もたぶん人気だと思う。人気になるようなら疑ってかかった方が得策だと考えている。

馬券Summary

  • 1回小倉開催から今後への注目馬

 今週で1回小倉が終了しレベルは総じて低調であったが、開催3週目から改めて強調しておきたい馬がいる。500万下/1000万下を連勝した2頭を取り上げる。
 1頭目は開幕週の芝2600mを差しきったブライトバローズ。吉岡さんがこの馬のことを紹介していて「中1週で皿倉山特別に出走してくれば狙い目」と言っていたが、その通りに3週目の皿倉山特別を快勝した。3歳正月の京成杯を大差負けして喉を手術。約11ヶ月の長期休養を経て中京で6着、中山で2着と調子を上げていき、今開催への連勝へとつながった。500万勝ちは4コーナー手前/直線と2度、前が詰まりながら残り200mで外へ出しての差しきり勝ち。一方の皿倉山特別は道中スムーズに捌けたこともあるが、相手があがっても勝ち方としてはむしろ楽になった印象があった。タイムランクもCと水準で悪くない。中間は小倉に滞在していたとはいえ、中1週で長距離戦に連続して出走し問題が無かったことからも、喉は大丈夫とみていいと思われる。1600万下の中長距離戦でも目が離せない存在。
 2頭目は巌流島特別(500万下)/周防灘特別(1000万下)と芝1200mを連勝したオウノミチ。新馬戦でハープスターの2着した実績がありながら、勝てずに笠松に転入し賞金を得て中央へ戻ってきた。昨年秋の3戦、4着/2着/2着がいずれもハイペースを前で踏ん張ったもので、この粘り強さが小倉1200mで開花した。完全タイム差はいずれも±0の水準級であることに加えて、500万下が2着馬にクビ差に対して、1000万下では0.3差とこちらもクラスがあがって勝ち方が楽になっている。巌流島特別出走時で馬体重が10kgほど増加、オレハマッテルゼの産駆だが、オルフェーヴルと同じノーザンテーストの4x3のクロスを持っていて5歳にして確かな成長力を感じる。テン600mを33秒前半でも引っ張りきりで逃げるくらいスピードがありながら、番手に控える競馬も出来て、1400mにも実績がある。この分なら1600万下も通過点になる、そんな気もしている。