2016年11月7日放送

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2016/11/5(土)・11/6(日)開催

5回東京1日目・2日目

東京芝 土:-0.5 日:-0.5 Bコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス0秒5だった。さかのぼって8日間の馬場差を確認しておくと、雨の影響で水準レベルだった前の開催最終週を除くと、マイナス0秒5からマイナス0秒3の間でほとんど動きはない。
 先々週と違って、土日ともに良馬場。時計の出方としては、前開催2週目と同レベルのコンディションに戻った。恐らくコースが替わって最初の週だった先々週にしても、雨の影響がなければ先週と同じレベルか、それより時計は出やすかったかもしれない。なお、土曜日はインコース有利のレースが多かったが、日曜日はむしろ外めから伸びる馬の方が多かった。連対馬の脚質を見ても、日曜の12レース中中団・後方にいた馬が9頭。逃げ馬の連対はなく、先行馬は1頭だけだった。

東京ダ 土:-0.2 日:-0.1

 先週の馬場差1600m対象の数値は土曜がマイナス0秒2、日曜がマイナス0秒1だった。さかのぼって8日間の馬場差を確認しておくと、前開催2週目以降マイナス0秒5からマイナス0秒3で推移していたが、先週は少しだけ水準方向に動いた。
 乾いた馬場の上、気温が下がってジワジワ時計が掛かってきている。時計の出方は水準の良馬場に近く、走破タイムでレースレベルがわかる、極めてシンプルな馬場コンディション。従って土曜12Rのように、落ち着いたレース、こういうペースにならなければ、脚質・位置取り・コース取りの偏りは少なかった。こちらも芝同様逃げ切りは皆無だった。

番組注目馬

  • 日曜東京05R 4着 サトノグラン

勝ち馬の内次走上位候補

  • なし

吉岡哲哉 次走推奨馬

  • 土曜東京10R 2着 ラヴィエベール

※この馬は重賞級と見ているので、負けて欲しくなかった。このレースさんぶんせん(?)のようなレースになった。ですから離れた4番手以降は超スローペースで、勝ったトルークマクトはこの馬典型的なハンディキャップホースで、非常にハンデ戦に強い。上手く乗られてしまったなぁという印象。ただ、先々週とは馬場傾向が違いますから、このペースで4コーナー大外の13番手から追い込んだというのは、このラヴィエベールは凄い。次走はもちろんの事だが、オープン入りしても注目して欲しい。


5回京都1日目・2日目

京都芝 土:-1.2 日:-1.1 Bコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒2、日曜がマイナス1秒1だった。さかのぼって8日間の馬場差を確認しておくと、雨の影響を受けた前開催8日目の後半を除けば、全てマイナス1秒台で速い時計の出るコンディション。
 京都は先週からBコースに替わった。土曜は先々週日曜と比べ、0秒1ではあるがマイナス方向に馬場差が動いている。今週は引き続きBコース、来週から2週はCコースなので、乾いた馬場なら大きく時計を要する事はないと思う。連対馬の脚質に目立った偏りはないが、日曜の方が差しが決まるようになっていた。これは今週へ向けての注意点だと思う。

京都ダ 土:-0.9 日:-0.8

 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス0秒9、日曜がマイナス0秒8だった。さかのぼって8日間の馬場差を確認しておく。前の開催後半は雨や風の影響で変則的になった8日目を除くと、水準に近いレベルだった。しかし先週は良馬場ではあったが、時計が出やすくなり、前開催2週目と同じレベルになった。
 高速馬場という程はないが、乾いた良馬場でも東京ダートのように水準レベルではなく、むしろマイナス方向に動いている。連対馬の脚質に偏りはなく、言い換えれば、京都ダートでも差しが届いていたという事。

番組注目馬

  • 土曜京都02R 2着 ワンフォーオール

勝ち馬の内次走上位候補

  • 土曜京都02R 1着 ハイパーノヴァ
  • 土曜京都07R 1着 クリアザトラック

吉岡哲哉 次走危険馬

  • 土曜京都11R 1着 ミスエルテ

※京都と阪神は連動しませんから、この後阪神JFという前提があるが、危険な人気馬と考えている。これ、案外意外かもしれないが、基本的でオーソドックスな危険馬のパターン。過去10年のファンタジーS優勝馬で、阪神JFを勝った馬はいない。2着にアストンマーチャンがいるだけ。懐かしいアストンマーチャンが勝ったファンタジーSだが、この時は5馬身差でレコード勝ちだった。強かった訳だが、現時点でミスエルテは、ここまでの器ではないという判断もある。ですから、思い切って危険馬とした。


3回福島1日目・2日目

福島芝 土:-1.0 日:+0.1 Aコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒0、日曜がプラス0秒1だった。
 土日とも良馬場だが、日曜は強風の影響で時計が掛かった。馬場自体が荒れた訳ではない。ただ、連対馬の脚質を見ると、土曜時点で中団・後方からの差し馬が優勢だった。この開催は3週で行われ、今週もう1週はAコースを使用。そして最終週だけはBコース使用となる。

福島ダ 土:+0.2 日:+1.6→+1.2 ダ1150 土:---- 日:+0.2→+0.7

 先週の馬場差1700m対象の数値は土曜がプラス0秒2、日曜は1700mがプラス1秒6からプラス1秒2へと変動。1150m対象の数値は別になり、プラス0秒2からプラス0秒7へと変動した。
 まず土曜日、プラスの数値とは言え、水準に近いレベルだった。そして日曜日、ダートも強風の影響を受けて、しかも距離によって影響度が異なった。5Rまでは直線が向かい風のため、その区間を2回通る1700mの方が一層影響が強かった。6R以降は逆に直線が追い風になって、前半と比較すれば時計の掛かり方はまし。という事で、1700mの3Rと5Rはプラス1秒6、9Rは1秒2になる。一方1150mは2コーナーポケットからスタートして加速が必要な前半区間は向正面を進む事になるので、1Rの馬場差はプラス0秒2、6Rはプラス0秒7。ただ、このように土日で状況が異なって、日曜は前後半でも異なった訳だが、連対馬の脚質に目立った偏りはなくて、好位勢がやや優勢というレベルだった。

番組注目馬

  • 日曜福島08R 4着 エッジースタイル

勝ち馬の内次走上位候補

  • 日曜福島02R 1着 オールザゴー


馬券Summary

  • 2歳ハーツクライ産駒に注目

 先々週に行われたアルテミスSはハーツクライ産駒のリスグラシューが優勝しクラシック候補となったが、実はこのレース6着ハートオブスワロー、7着ヒストリア、9着ヴィーナスフローラ、12着トーホウアイレスとハーツクライ産駒が5頭も出走していた。今年のハーツクライ産駒は調子がいいなと思っていた矢先の出来事なので2014から今年の3年間、6月~10月における2歳芝でのハーツクライ産駒の成績を比較してみた。

1着 2着 3着 勝率 連対率 複勝率
2014年 17 8 10 15.2% 22.3% 31.3%
牡馬 9 2 8 16.4% 20.0% 34.5%
牝馬 8 6 2 14.0% 24.6% 28.1%
2015年 11 5 4 18.0% 26.2% 32.8%
牡馬 8 3 3 21.1% 28.9% 36.8%
牝馬 3 2 1 13.0% 21.7% 26.1%
2016年 14 16 15 13.0% 27.8% 41.7%
牡馬 5 10 9 10.0% 30.0% 48.0%
牝馬 9 6 6 15.5% 25.9% 36.2%

 勝率では今年の2歳馬は昨年/一昨年より低いが、連対率/複勝率は最も高くなっている。さらに特筆すべきは今年は牝馬が粒ぞろいだと言うこと。勝率/連対率/複勝率全てでこの3年で最高の数字を出している。
 と言うことで、リスグラシューを始め現在勝ち上がっている馬だけでなく、今後デビューする馬にも注目する必要がある。先週土曜京都7R新馬2着のサイレントアスカ、日曜東京の百日草特別を勝ったアドマイヤミヤビもハーツクライ産駒の牝馬。担当厩舎で今週日曜東京芝1600の新馬戦にハーツクライ産駒の牝馬ハーツブライトが出走予定。期待馬なのでこちらも注目して欲しい。