2016年11月28日放送

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2016/11/26(土)・11/27(日)開催

5回東京7日目・8日目

東京芝 土:+0.2 日:+0.3 Cコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がプラス0秒2、日曜がプラス0秒3だった。まずはさかのぼって8日間の馬場差を確認しておく。この開催1週目はマイナス0秒5の馬場差で、いくらか速めの時計が出るレベルだった。しかしその後の2週は、水準レベルで推移し、先週は雨の影響が残ってプラスの数値になった。
 そもそもこの秋の東京芝は高速馬場ではなかった上、先週は連続開催の最終週という事。さらに、雨や雪の影響が残ってプラスゾーンの数値となった。ただ、大きく時計を要した訳ではない。先々週同様に、直線は内から2・3頭分避けて進路を取る馬が多く、あたかも真ん中からちょっと内にVロードがあったかの様だった。先ほどGI回顧でも解説したが、キタサンブラックの通ったコースがそう。ただ、土曜11Rのように、外差しもかなり決まってこの2つのパターンが多かった。良馬場で水準のタイムが出る馬場コンディションだが、上がりは少し掛かっていた。最後に脚質だが、偏りは少なかったと思う。

東京ダ 土:-1.6 日:-0.9

 先週の馬場差1600m対象の数値は土曜がマイナス1秒6、日曜がマイナス0秒9だった。さかのぼって8日間の馬場差を確認しておくと、この開催1週目はマイナスゾーンとは言え、水準レベルだったが、3日目以降は良馬場の日がなく雨や雪の影響で速い時計の出るコンディションだった。
 土曜は雨の影響が残って終日重馬場で、速い時計の出るコンディションだった。日曜は稍重になって、土曜ほどの高速馬場ではなかったが、とは言っても、速めの時計が出るコンディションだった。土曜はとにかく先行有利。下級条件ではその傾向が顕著だったが、土曜10R以降から日曜は外差しも決まった。馬場が少しずつ回復に向かうにつれて、傾向の傾向があった点は注意が必要。

番組注目馬

  • 土曜東京06R 3着 リアンヴェリテ

勝ち馬の内次走上位候補

  • 土曜東京06R 1着 サンライズノヴァ

吉岡哲哉 次走推奨馬

  • 日曜東京11R 11着 トーセンバジル

※この馬2014年阪神新馬戦2着の時、番組注目馬とした。その時からずっと長い目で見守ってきた馬で、現役ハービンジャー産駒の中でも私が一番好きな馬。勝ったり負けたりしながら成長曲線を描いて、今年の夏から3連勝。やはりハービンジャー産駒はこうじゃなきゃという軌跡をたどっている。ただ、1600万下を勝った後がジャパンカップではこれ、11着も仕方の無い結果。成長途上の神戸新聞杯で3着していますい、トーセンジョーダン・カンパニーのいる牝系からも本格化はこれからだと思う。今ならG2でも十分通用すると思うので、次走が有馬記念だとちょっと困るが、日経新春杯・京都記念辺りなら重い印にしたいと思う。

吉岡哲哉 次走危険馬

  • 土曜東京11R 5着 フルーキー

※今回は1番人気。前走の富士Sは5番人気で8着だった。いずれもある程度の位置で流れに乗せたものの、何かこう追ってから伸びを欠いている。重賞を勝っている馬で、再三重賞2着もあるが、この秋2戦の負け方が良くない。今では1600mは忙しくて、またもっと脚を溜めた方が良いのかもしれないが、次走もオープン特別で人気を集めるようなら嫌った方が良いかと思う。


5回京都7日目・8日目

京都芝 土:+0.1 日:設定不能 Cコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がプラス0秒1、日曜が設定不能だった。さかのぼって8日間の馬場差を確認しておくと、この開催前半はマイナス1秒0レベルで推移して、速い時計の出るコンディションだったが、5日目からは雨の影響で水準レベル。そして先週日曜は設定不能だった。
 土曜は良馬場発表とは言え、雨の影響が残って馬場差はプラス0秒1。そして土曜深夜からの雨で日曜は重馬場。終日雨が降り続いて、かなり時計の掛かるコンディションになった。連続開催の最終日だけにより時計が掛かった感じがした。タイムでレースを評価するレベルではなかったので、馬場差は設定不能。連対馬を見ると、逃げ・先行が全く駄目だった訳ではないが、土日を通じて外を回った差し馬が優勢だった。

京都ダ 土:-0.9 日:-2.5→-2.0

 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス0秒9、日曜はマイナス2秒5からマイナス2秒0へと変動した。さかのぼって8日間の馬場差を確認しておく。全てマイナスの数値で終日良馬場だった日はマイナス1秒0に近いレベル。雨の影響で含水率が高くなった開催日はさらに高速化した。
 今の説明にもあったように、土曜は良馬場でも馬場差はマイナス0秒9。土曜深夜からの雨で脚抜きが良くなって、日曜はマイナス2秒台になった。ただ、終盤になると水が浮いて最も脚抜きの良いコンディションを通り超した感じがあった。前半と比べ、馬場差はいくらか水準方向に戻った。だた、1日を通して高速馬場だった事に変わりは無い。連対馬については、差し馬がやや優勢。日曜にしても5鞍中4鞍で中団・後方の馬が連対している。道悪だから前が有利という事は無かった。

番組注目馬

  • 土曜京都02R 2着 ブルベアラクーン

勝ち馬の内次走上位候補

  • 土曜京都02R 1着 ローズストリート


馬券Summary

  • 今年の3歳馬は本当に強いのか!?

 今年の3歳馬は強いと漠然と思っていて、クラス再編成後の条件戦では例年以上に3歳馬を上位に見て予想してきた。また秋以降の重賞では3歳対4歳を予想のコンセプトとして、京成杯1着のロードクエスト、みやこS2着のグレンツェント、武蔵野S2着のゴールドドリームなどの本命を打って上手くいったと思っていたのだが、今月に入って違和感を覚えるようになった。そこで、近年の3歳以上の平地重賞における3歳馬の成績を見てみる。

芝/ダート 着度数 勝率 連対率 複勝率
2014年 4-4-2-54-64 6.3% 12.5% 15.6%
2015年 5-3-8-53/69 7.2% 11.6% 23.6%
2016年 3-5-3-27/38 7.9% 21.1% 28.9%
着度数 勝率 連対率 複勝率
2014年 4-3-2-47/56 7.1% 12.5% 16.1%
2015年 4-1-7-49/61 6.6% 8.2% 19.7%
2016年 3-3-3-22/31 9.7% 19.4% 29.0%
ダート 着度数 勝率 連対率 複勝率
2014年 0-1-0-7/8 0.0% 12.5% 12.5%
2015年 1-2-1-4/8 12.5% 37.5% 50.0%
2016年 0-2-0-5/7 0.0% 28.6% 28.6%

 こうしてみると意外と3歳馬が勝っていないことに気づく。2014年はハープスターやミッキーアイルが勝っているし、2015年はダノンプラチナ、ノンコノユメ、アルビアーノなどが勝っている。ところが、今年勝った3頭はソルヴェイグ、ブランボヌール、ロードクエストで昨年/一昨年と比べると物足りない感じがする。ただ勝率/連対率/複勝率で見るとまずまずいい線はいっている。特に芝ではいい成績を残していて少数精鋭で頑張っている感じがする。
 3才の層が厚いとする理由は6/6放送分でも触れたことだが、今年の皐月賞がタイムランクA、メンバーランクAできわめてレベルの高いレースだったということ。皐月賞組のその後の成績は言うまでもないが、こんな年は隠れている下の層もかなり厚いとみて良いと思う。今後の馬券作戦としては芝の重賞では3歳馬が狙えると言うこと。特に年が明けて明け4歳になってから攻勢があると予測している。
 今週のチャンピオンズCでの3歳馬について、ダートの成績は悪くはないが例年並みなので評価は少し微妙だと思う。