2017年11月20日放送

2017/11/18(土)・11/19(日)開催

目次

5回東京5日目・6日目

東京芝 土:-1.1 日:-1.1 Cコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス1秒1だった。まずはさかのぼって8日間の馬場差を確認しておくと、前の開催最終日は雨の影響を強く受けて設定不能だったが、この開催に入って安定している。前半4日間はマイナス0秒8で変わらず、先週はマイナス1秒1だった。
 先週はCコースに変わった最初の週で、マイナス1秒台の数値になった。一時的に雨の降った時間帯もあったが、基本的には速い時計の出るコンディションだった。ただ、コース取りを見ると連続開催の終盤らしい傾向で、土曜日は逃げ馬も内ラチ添いに進路を取っていたが、後半に進むにつれて内側を空ける進路取りに変わって行った。日曜日はさらにインコースを避けるようになって馬場の中から外が伸びて、外差しの傾向が強まった。とは言っても、スローペースになればインコースは圧倒的に有利で、日曜日12Rはその典型的なケースだった。

東京ダ 土:-0.3 日:-0.3

 先週の馬場差1600m対象の数値は土日ともにマイナス0秒3だった。ダートについては、前の開催最終週は雨の影響で時計の出やすい馬場だったが、この開催に入ってからはマイナスゾーンではあるものの、水準に近いレベルで推移している。
 時計の出方としては、先々週とほとんど変わっていない。見た目には先々週とほぼ同じで含水率の低い乾燥した状態。平均ペースならばほぼ良馬場の水準タイムが出やすいコンディションで、つまり走破タイムで能力がわかりやすい、極めてシンプルな馬場設定だった。脚質は実にバラエティに富んでいて、その点はいかにも東京コースらしい。連対馬の脚質、偏りは少なかったが先週は逃げ馬の2着と追い込み馬の活躍が目に付いた。

番組注目馬

  • 土曜東京01R 3着 アイキャンフライ

勝ち馬の内次走上位候補

  • 土曜東京02R 1着 ショーム
  • 日曜東京04R 1着 テトラドラクマ

吉岡哲哉 次走危険馬

  • 日曜東京07R 3着 バスカヴィル

※1番人気で3着だった。ハイペースで追い込み馬が上位を占めた中、3着のこの馬は先行馬では1番頑張っていた。また、直線で寄られる不利もあった。ですから、次走の狙い馬にもなるが、ここはあえて裏張りと行って危険な人気馬とする。これは次走中2週で暮れの中山のダート1800mを使ってきた場合だが、休み明けの前走2着も今回も厳しいレースをしている。ですから、レース間隔を詰めて使う3戦目はパフォーマンスが著しく低下する危険性がある。また、この馬はテンションの高さもありますので、実戦での折り合いに不安がある。次走も人気を集めるのは確実だが、人気ほどの信頼度は無いと見る。


5回京都5日目・6日目

京都芝 土:+1.4 日:+1.1→+0.7 Cコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がプラス1秒4、日曜がプラス1秒1からプラス0秒7への変動だった。さかのぼって8日間の馬場差を確認しておくと、前の開催最終週は雨の影響を強く受けて設定不能。この開催に入って高速馬場ではないものの、マイナスゾーンだったが先週は雨の影響でプラスの数値だった。
 先週は火曜の雨の影響が残って金曜正午時点で稍重だった。さらに土曜は昼頃まで雨が降ってCコースに変わって最初の開催日だったが、時計の掛かる馬場だった。ただ、土曜京都では芝が4Rからでしたから、馬場差は変動ではない。日曜も雨の影響が残って、時計の掛かる馬場だったが、前半と比較すれば後半は乾いていくらか時計は出やすくなった。連対馬の脚質を見ると差し馬、特に外を回った馬が優勢で、日曜後半は一層顕著になった。逃げ・先行の連対は3頭だけで、全て1400m以下だった。

京都ダ 土:-1.8→-2.1 日:-1.5→-0.9

 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス1秒8からマイナス2秒1への変動、日曜がマイナス1秒5からマイナス0秒9への変動だった。この開催の前半は水準レベルで推移していたが、先週は雨の影響で速い時計の出るコンディションになった。逆に日曜は後になる程乾いて行ったが、それでも1日を通して速い時計の出るレベルだった。
 土曜は雨の影響で脚抜きが良い馬場だった。朝の時点で高速馬場だったが、後ろのレースになる程さらに時計が出やすくなった。日曜は後ろになる程逆に乾いて時計が掛かって行った。上位馬を見ると、差し馬がダメだった訳ではないが、前めにつけた馬、特に好位勢が優位だった。

番組注目馬

  • 土曜京都09R 4着 コマビショウ

勝ち馬の内次走上位候補

  • 土曜京都09R 1着 ビッグスモーキー
  • 日曜京都07R 1着 ムーヴザワールド

吉岡哲哉 次走推奨馬

  • 日曜京都11R 9着 グランシルク

※9番人気で9着ですから人気通りに走った事になるが、私は今回は1桁着順ならそれで良いと考えていた。というのは、この馬は次に阪神カップに出ていたら是が非でも狙いたいと思っている馬ですから。以前は折り合いの難しさから追い込み一辺倒だったが、この秋の京成杯AH優勝を見るように、今は1600mでも折り合ってしっかりと走れるようになっている。ただ、この馬の最大の長所は一瞬の切れ味。ですから、その点はベストは1400mで特に阪神の内周りは最高の舞台設定だと考えている。阪神カップを使ってきたら本命だが、それ以外の条件だとちょっと困るが、中山の1600mでも本命候補だろう。


3回福島5日目・6日目

福島芝 土:-0.4 日:-0.4 Bコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス0秒4だった。さかのぼって6日間の芝の馬場差を確認しておくと、全てマイナスの数値だった。ただ、3日目までは時計の出方が動いていたが、後半3日は全てマイナス0秒4だった。
 最終週の先週はBコース使用。同じAコースを使用していたら、先週はもっと水準寄りになったかもしれないが、コースが替わったということで、開催4日目と時計の出方が変わらなかったんだと思う。連対馬の脚質については、目立った偏りはなかった。

福島ダ 土:+0.1 日:+0.1

 先週の馬場差1700m対象の数値は土日ともにプラス0秒1だった。6日間の馬場差を確認しておくと、開催を通じて水準レベルで推移し、4日目以降は全てプラス0秒1だった。
 開幕週は稍重、2週目・3週目は良馬場だったが、時計の出方はさほど変わらなかった。連対馬については、特に土曜は前めの馬が有利だった。

番組注目馬

  • なし

勝ち馬の内次走上位候補

  • 土曜福島05R 1着 ロサグラウカ


馬券Summary

  • 3歳牝馬のレベルを検証する