2014年1月27日放送
2014/1/25(土)・1/26(日)開催
目次
1回中山6日目・7日目
- 中山芝 土:+0.2 日:+0.3→+0.8 Cコース
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がプラス0秒2、日曜がプラス0秒3からプラス0秒8へと変動した。まずここまで9日間の馬場差を振り返っておく。全てプラスの数値だが、先週日曜前半までは水準に近いレベルで大きな動きはなかった。
土曜に関しては1週前と変わらなかった、同じだった。その後に日曜の明け方に少し雨が降ったが、馬場そのものは土曜と日曜で何か違いがあったという事はないが、日曜日は午後から風速10mクラスの強い北風が吹いていて、それが馬場差の変動となった要因。日曜の5Rの時点では強風ではなかったので、プラス0秒3と土曜とほぼ同じ馬場差だが、強い北風が吹いていた9R以降の芝のレースは全て芝の中距離なので、スタンド前、要するに北風だと向かい風になる部分を2回通っている。そのためタイムに与える風の影響が大きくて、プラス0秒8という馬場差となった。
- 中山ダ 土:+0.9 日:+0.8→+3.0
- 1200 土:+0.1 日:+0.1
先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がプラス0秒9、日曜がプラス0秒8からプラス3秒0へと変動。1200m対象の数値は土日ともにプラス0秒1だった。まずはここまで9日間の馬場差を振り返っておく。1800mは雨の影響で時計の出やすくなった3日目・4日目を除けばプラスの数値で、時計が掛かっていた。一方1200mは水準に近いレベルが多く、3日目と5日目は時計の出やすいコンディションだった。
日曜の1800m対象の馬場差は変動となっているのは芝と同じ事情で、午後から吹いた強い北風の影響。具体的には2Rと4Rはプラス0秒8で、これは土曜とほぼ同じ。そして7R以降はプラス3秒0。芝と比べて変動幅がちょっとあまりにも大きいのではないかと思われるかもしれないが、強い風の影響というのはダートの方が大きい。自分が強い向かい風の時に芝の上を走るのと、砂の上を走るのをちょっと想像してみるとわかるが、ダートの方が時計に影響が出る。
1200m対象の馬場差は日曜日は変動となっていないが、1200mは追い風の部分と向かい風の部分をだいたい半分ずつ走るので、時計の出方に影響は出ていないと判断した。日曜午後の1200mに関して注意するべきは、ラップの見方。6Rが前半が33秒9、後半38秒0。そして8Rが前半34秒2、後半38秒3でどちらも超ハイペースに見えるが、前半が追い風で後半が向かい風という事なので、これはごく普通のハイペースという程度のラップとなる。そして1800mも日曜の午後はちょっとラップが特殊なものになってしまっているので、その点は具体的に1つ取り上げる。
※タイム分析内で日曜10R初茜賞のラップ紹介。
番組注目馬
- 土曜中山10R 5着 エデンロック
※今回の敗因は出遅れ。自分のペース、すなわち速めの平均ペースで先行すればコースが東京でも好走できる馬。
勝ち馬の内次走上位候補
- 土曜中山08R 1着 ブリスアウト
- 日曜中山12R 1着 ヘルデンテノール
大川浩史 次走推奨馬
- 日曜中山12R 1着 ヘルデンテノール
※脚が長い体型で、兄のサンカルロと全く違いますし、すんなり折り合える気性も兄とは全く違う。という事で距離はもっと伸びても大丈夫だと思う。
大川浩史 次走危険馬
- 土曜中山08R 3着 ベルウッドテラス
※完全タイム差だけ見れば次走全然危険ではないが、ちょっと負け方が良くないと思う。
1回京都8日目・9日目
- 京都芝 土:-0.2 日:±0 Aコース
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス0秒2、日曜がプラスマイナスゼロだった。ここまで9日間の馬場差を振り返っておくと、開幕週はマイナス1秒0の馬場差でスタートしたものの、その後水準レベルに近づいて行き、先週日曜はこの開催で始めてマイナスゾーンではなくなった。
後半2週の馬場差は安定していて、内を通っても外を通ってもそれほど有利・不利はないという点も3週目と同じだった。今週からの2回京都はBコース使用となる。内の傷んだ部分がカバーされるので、馬場差は少しマイナス方向に動くと予測できるが、仮柵によって極端に内が有利という事になることはないと思う。
- 京都ダ 土:-0.3 日:+0.2
先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス0秒3、日曜がプラス0秒2だった。ダートもここまで9日間の馬場差を振り返っておく。プラス0秒6の馬場差だった7日目を除くと、基本的には水準に近いレベルで推移しているが、同一週で同じ馬場差だった事はなく、安定していたとは言えなかった。
土曜日曜の開催なら土曜より日曜の方が時計が掛かるといういうのは、今の京都ダートの特徴。先週は土曜の夜中に少しとは言え、雨が降ったのにそれでも土曜より日曜の方が時計掛かる馬場だったというのが注意点。凍結防止剤とか散水量を控えたりとか、冬の馬場管理がいろいろあってその結果こうなっているんだと推測する。京都のダートらしく逃げ・先行馬の好走が多かったが、これが京都ダートの普通の状態だと思ってください。
番組注目馬
- 土曜京都07R 2着 シュミット
勝ち馬の内次走上位候補
- 土曜京都07R 1着 ビービートレイター
- 土曜京都10R 1着 トゥザワールド
- 日曜京都05R 1着 ヤマノフェアリー
大川浩史 次走推奨馬
- 土曜京都08R 3着 グッドマイスター
※順調なら次走は休み明け3走目でもあるので、今度こそ決めるというレースになると思う。
大川浩史 次走危険馬
- 土曜京都09R 7着 アダムスピーク
※2年近い休み明けだった前走でも1番人気。その前走6着でもまた1番人気だった。別にスローでもない流れの1600mで道中あれだけ引っかかっていれば苦しい。従って今回の敗因は明白ではあるが、あの引っかかり方はちょっと一過性のものではないと感じた。次走も引っかかって自滅してしまう確率がかなり高いのではないかと。この馬の金冠なのはゴールドシップとグランデッツァを負かして勝ったラジオNIKKEI 杯2歳Sだが、当時は最内から神業の様な差しを決めたというもので、重賞勝ちが示すほど力が抜けて上位という訳でもないように思う。
1回中京3日目・4日目
- 中京芝 土:-1.2 日:-0.2 Bコース
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒2、日曜がマイナス0秒2だった。まずはここまで8日間の芝の馬場差を振り返っておくと、3日目つまり先週土曜まではマイナス1秒前後で速い時計の出るコンディションだったが、日曜はマイナスゾーンとは言え、水準レベルになった。
土曜はほぼ1週目とほぼ同じ馬場差だったが、日曜は明け方の雨と強風の影響で土曜と比べるとかなり時計が掛かった。そうは言っても馬場差はまだマイナスだったが、先週の土曜と日曜は同じ良馬場でも馬場差が1秒も違ったという点は要チェック。
- 中京ダ 土:±0 日:±0
先週の馬場差1800m対象の数値は土日ともにプラスマイナスゼロだった。こちらもまずはここまで8日の馬場差を振り返っておくと、前開催は最終日を除いて、マイナスの馬場差だった。今開催に入って、2日目はプラス0秒7と時計が掛かっているが、それ以外の開催日は水準レベル。
先週土日の馬場差が結果的に同じだが、日曜の明け方に雨が降って含水率が日曜の方が高かったはず。しかし日曜は風が強くて、馬場が湿った分が相殺されてしまったという事で、馬場差は同じでも全く同じ馬場ではないという事。そして日曜の方が前残り傾向が強かったという結果だが、それが含水率の違いと風の強さの違いが影響しているのかどうかは、ちょっと判断しにくい。
番組注目馬
- なし
勝ち馬の内次走上位候補
- 土曜中京10R 1着 タガノグランパ
大川浩史 次走推奨馬
- 土曜中京10R 6着 エイシンスパルタン
※次走は普通に先行する事を祈る。
大川浩史 次走危険馬
- 土曜中京01R 6着 メレアグロス
※初めてのダートだった前走は前残りペースを失速して2番手から5着。そして今回も前が残るはずのペースで3番手を追走しながら失速して6着だった。芝でもダートでも追い出した時の反応が鈍くて、かと言って追えば追うだけ伸びるという事でもなく、流れ込むのが精一杯という現状。体をもて余している感じなので、次走は芝でもダートでも厳しいと思う。問題は5着・6着と来ている馬が次走危険馬として成立するかどうか。前走が1番人気で、今回2番人気だった。そして今回は4コーナーで前を負かしに行った分失速したようにも見えるので、次走もそう人気は下がらない。従って次走危険馬として成立すると判断した。
ワンポイントアドバイス
- 開催変わりで頭の切り替え