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=馬券Summary=
* フランケル産駒の2頭
フランケルは母国イギリスで14戦14勝、G1を10勝し無敗のまま引退し欧州では近年最強のマイラーと言われた。3歳時は2000ギニーを圧勝しながらイギリスダービーには向かわずマイル路線を突き進んで圧勝楽勝を重ねたが、競走生活の終盤は中距離路線に駒を進めてインターナショナルS、チャンピオンSを勝って種牡馬としての可能性を高めた。このあたりはモーリスにもよく似ている。<br /> 鳴り物入りで種牡馬になり初産駒が2歳の今年イギリスとフランスの重賞勝ち馬を排出。少し重いガリレオを父としながらも、スピード能力をストレートに産駒に伝えている。今週と来週の2歳G1阪神JFと朝日杯FSにはフランケル産駒のソウルスターリング/ミスエルテが出走。共に2戦2勝と底が割れておらず、人気必須の様相でもある。その2頭について解説する。<br /> ソウルスターリングの母スタセリタはフランスオークス、ヴェルメイユ賞などG1を6賞の名牝。その父Monsonは重厚なドイツ血統で父フランケルに加えて母系も典型的な欧州血統で構成されている。スローからの上がりの競馬を連勝してきたのも欧州的な競馬を得意としているからに他ならない。折り合いに心配が無く、2戦のキャリアながら競馬が上手。反面G1レベルで流れが速くなる1600mに短縮することになり、若干追走に戸惑う事が考えられるが、それでも牝馬同士なら崩れることは無いと思うが脚を余しての2着ということも少し考えておきたい。<br /> ミスエルテはローテーションの関係から敢えて牡馬相手の朝日杯FSを選択したようだが、ここ2戦で見せたパフォーマンスではその中でも能力上位に考えられる。ただし、母のミスエーニョはオールウェザー1400mのアメリカG1馬。母系はソウルスターリングと真逆のアメリカ血統で、母の父がPulpit、祖母の父にStorm Cat直子のHennessy、3代母の父にAlydar直子のSaratoga Sixとスピードタイプの種牡馬が並んでいる。これにフランケルから伝わる爆発的なスピードが加わると折り合い面の不安につながる恐れがある。こちらに関しては勝つ可能性と折り合いを欠いて負ける可能性が半々で、頭から信頼するのはちょっと危険な気がする。ファンタジーSも出遅れたが控えたのが良かった、出していけば噛んでしまったと思われる。